先週の「Brutus」がケーキ特集を組んでいました。
メインコンテンツは、主要なケーキのカテゴリー(チョコケーキ、
ショートケーキ、モンブラン、タルト、プリン等・・)ごとに
東京の美味しいと評判の店から計50種類のケーキをピックアップし、
5人の評論家がそれらの候補からカテゴリーごとに1品を選出するというものでした。
キルフェボン(タルト)やキハチ(ロールケーキ)、しろたえ(チーズケーキ)といった、
名前ばかりで実のない店が排除されていた気概には賛同しますが、
最終的にベスト1に選ばれた店は、ちょっとオーソドックスというか、
当たり前過ぎなのが難でしたね。
ピエール・エルメやオーボン・ヴュータン、モンサンクレールに
リリエンベルグとは、ケーキ界は4〜5年前からほとんど進歩がないってこと?
オーボン・ヴュータンは確かに名店ですが、20年以上もトップを
独走させているのは問題でしょう・・・。
そんなことを考えながら雑誌をめくっていたら、無性にケーキが
食べたくなったので、松屋まで買いに行ってきました。
アンリ・シャルパンティエのパリ・コレクションと
ミクニ・カフェのケーキ。
アンリ・シャルパンティエは今まではどちらかというと「名前先行」
のイメージでちょっと敬遠していたのですが、「Brutus」の記事で
意外とケーキ作りに真摯に取り組んでいることを知って、試しに
買ってみようと思って。
ミクニは寺井則彦さんというチョコと焼き菓子の天才がいるので、
安心して。
どっちも美味しかった!
特にアンリの「シュクセD」とミクニのタルトタタンは絶品でした。
どちらも、細かいところまでまったく手抜きなし。味の妥協も
一切なし。気合の入った作品でした。
名店ミクニはともかく、アンリ・シャルパンティエは予想以上に
よかったです。いままで馬鹿にしててごめんなさい。