毎年秋のはじめ、恒例ですね、大阪の名パティスリー・ラヴィルリエの伊勢丹新宿マ・パティスリー催事出店。
今年もやってきました。
水曜日から開催、今日が3日目ですが、自分は今日参戦。
というのも、今日はユニクロUの秋冬の販売開始日。
なので、10時にビックロ→10時半に伊勢丹、と流れるように回ろうかと。
そんなわけで、小雨の降る中、10時開店のだいぶ前にビックロに到着したのですが、
誰もいない。自分しかいない。
あれ?今回のユニクロUは、みなさんスルーですか?
なんだけど、どういうわけか、ビックロ、9時50分に開店。
あれれ?
なんか狐につままれたように店内に入り、事前にチェックしてたコートとニットを店内うろついて探し、試着室でためしに着てみて、ニットはまた今度ということでブロックテックコートだけ購入。
そこから伊勢丹向かったのですが、なにせビックロが早く店あけるもんだから、伊勢丹着いたのは10時10分頃。
かなり待ちましたよ。
伊勢丹は伊勢丹で、ぜんぜん行列できないし。
で、10時半開店。
ラヴィルリエ、ケーキを始めとして、パウンドやチョコ、焼き菓子など、色々揃ってました。
今回限定のケーキも、生ケーキは3種類かな、あとパウンドにいくつか限定が。
そんな中から、未食のものを中心に購入。
家に帰る頃には、雨もあがってましたね。
ラヴィルリエの今年のケーキはどんなかなー??
期待しつつ食べますよー。
まずは、いちばん軽そうだった、ルタルデペッシュから。
これ、食べてないよねー?
このケーキは、白桃・黄桃のムースにバジルを合わせたケーキだそう。
断面はこんな。
この組み合わせ、果たしてアリ!なのかどうか・・
訝しみながら食べてみましたが・・
おー・・予想以上にバジルが濃い。
バジルは、フレッシュな香りで、乾燥バジルのような臭みはあんまりないです。
でもやっぱり青臭いよね。
それに桃が加わるんだけど、なんというか、食べていて、ちょっとケーキというよりサラダっぽいかな、と。
サラダに桃を入れるのは、よくあるじゃないですか。
あんな感じ。バジルがメインで桃がアクセント。
そんな味わいです。
なので、合わない、ということはないです。美味しいです。バジルのケーキと思うと食べやすいかも。
次に、シャンソンドフルールを。
これ、今日そんなに気温高くないんだけど、ちょっとうねってる。
なんでだろ。せっかく可愛いのにもったいないかな。
このケーキは、チーズ+赤いベリーの組み合わせ。
フロマージュブランのムースはふわっふわ。その下のフリュイルージュのムースも、いちごが中心のやさしい甘さでふわっふわ。
トップのジュレはラズベリー中心だけど、これもそこまで酸味が強くないので、全体としてかなり柔らかい味わいですね。ふわふわ食感で酸味もとがってない。
幸せの味で、すごく美味しい。なんというか、万人受けしそう。これ嫌いな人はいないよね、という味。
次は、ココ。今回の催事限定かな。
真っ白な円盤ですが・・
切ってみます。
このケーキは、ココナッツを中心に、バナナとアプリコットを合わせたもの。
ココナッツのムースにバナナが合わさってるのかな?アプリコットは中央にジュレで。
このケーキも、ココナッツのふわふわムースがメインで、ココナッツの甘さと、ミルクの甘さ、バナナの甘さで、非常にやさしい甘さ。
アプリコットは、その甘さに対して、そこまで強く主張してなくて、ふわりと添える程度。
これもふわふわあまあまで美味しいけど、連続でこの柔らかい味だと、もうちょっとピリッとした部分も欲しくなってくるかも。
次は、レコルト。
これは、栗のムース、洋梨のジュレ、キャラメルムースの組み合わせ。
栗のムースが、ムースなので軽いんだけど、栗の味はしっかりで、お酒(多分ラム)も感じられて、洋風モンブランの要素も。
それに対して、洋梨のジュレは軽めの栗といいバランスでさっぱりとした美味しさ、キャラメルも軽くて、とても食べやすい。食べやすいけど、しっかり栗と洋梨が感じられる、とても美味しいケーキです。
そして、オインゴ。これも限定ケーキかな。
これも、仕上げがイマイチだけど・・
このケーキは、ブラッドオレンジと抹茶という、アグレッシブな組み合わせ。
果たしてどうかなー??と思いつつ食べてみたのですが・・
これ!オレンジがかなり酸っぱい!
ふるふると柔らかいオレンジのムースが、かなり酸味がキツい。
それに対して、抹茶のガナッシュは、抹茶の苦味を感じさせながらも、そこまで前に出てきてはいない。
なので、メインのオレンジの酸味、そしてオレンジの苦味に抹茶の苦味がくっついて苦味が一体化しているので、抹茶の違和感はそんなになく、メリハリの効いた味になってる。なんか食べてると新しい扉開いた感がありますね。
そして、生ケーキ最後は、なんと今回の催事限定でいいのか?のフォレノワール。
ラヴィルリエのお店の性格を考えれば、フォレノワールなんてド定番だと思うのですが、意外ですね。
こちらのフォレノワール、トップの生地がブラウニーみたいに、ちょっとホロッとした食感。
そして、シャンティ、チョコムース、とても濃厚です。そしてキルシュがかなりガッツリ香ります。
チェリーもいっぱい入っていて、甘酸っぱい。
つまり、王道のフォレノワール。ラヴィルリエらしさを感じさせつつも、とてもオーソドックスなつくり。
これが、たまらなく美味しい。
やっぱり、こういうケーキこそ、服部シェフの力量が最大限に発揮されるように思いますね。
確かに今回多かったふんわりムースも悪くないです。斬新な組み合わせも悪くないです。
でも、色々食べ比べてみた時に、素直に美味しい!と思えるのは、やっぱりこのオーソドックスなフォレノワールでしたねー。
ラヴィルリエ、これまで美味しいと思ったケーキを振り返ってみれば、ルキャラメルとかマルジョレーヌとか、ブルネットショコラとか、シンプルかつオーソドックスなものばかり。
毎年マパテに来るたびに新作を出してきて、それは素晴らしいと思うし、敬意を表します。大変だと思いますが、真価はやはり定番のケーキにあるかな、とも。
そして、これも恒例、焼きっぱなしタルト、今回も4種類ありましたが、今回は黄桃をチョイス。
これ!
タルトカットでかい!黄桃のカットもでかい!クレームダマンドも分厚くて、食べごたえ満点。
しっかり焼いた生地の美味しさ、クレームダマンドも濃厚、それに対して黄桃はジューシーかつ味が濃い。
やっぱりこれがないと、ラヴィルリエの催事は締まらないですよね。
今週は日本橋三越でイギリス展、新宿高島屋では美味コレクション、伊勢丹はラヴィルリエと、催事が錯綜していてTLもすごいことになっています。これからしばらくは秋の味覚イベントがあちこちで開かれて、どこに行くか悩ましい季節ですね。
まあ、自分はマイペースに美味しいスイーツを楽しみたいですね。