今週の新宿伊勢丹マ・パティスリーはジュンウジタ!
そして、ついでと言ってはなんなんですが、今日はユニクロでJ.W.アンダーソンとのコラボアイテムが発売になるということで。
JWAコラボアイテム、これまでのもチェックしてはいたのですが、あまりにもチープ・・というか、カラフルなものほどいい素材を使ってるかどうかが如実に出ちゃうんですよね。ということもあり、これまではスルーしてたのですが、今シーズンはちょっと可愛い、レトロちっくなTシャツだったり、それに合いそうなワークシャツだったりがちょっといいかも、と思って。
そんなわけで、今日は10時にビックロ→服買って、地下道つたいに伊勢丹へ→10時半開店・・という、流れるようなスムーズなお買い物を決めましたよ。
そんで、今回のジュンウジタ@マパテ、生ケーキももちろんなのですが、シェフがここのところ力を入れているチョコレートもかなり豊富で、タブレットが何種類も来ていました。買おうかどうしようか悩んだのですが、今回はスルー。
そして、これまで「ポンポネット」としてセット販売していたプチタルト類がバラ売りされていたので、それも購入。ビックロの袋とケーキの袋と、ぶら下げて帰ってきました。
ジュンウジタのケーキ、まずはディジョネーズから。
これは、カシスのケーキ。
ディジョンはカシスの産地として有名だから、そこから名前取ったのではないかと。
断面。
この断面の通り、このケーキはカシスのメレンゲ、カシスのムース、ジュレ、カシスの粒入りタルトの構成。
カシス尽くし。
そりゃあもうカシスの果実味は素晴らしいのだけど、それに留まってはいなくて、ふんわり甘いメレンゲ、キュンと酸っぱいジュレ、バターリッチなタルト生地・・と、「カシス」というお題で、どれだけ味を膨らませることが出来るかにチャレンジしたような、挑戦的なケーキに感じました。カシスだけだけど多彩な味わいのケーキ。
次に、タルトフレーズを。
断面。
このタルトフレーズは、いちごがジューシーで、酸味しっかり。甘さはたっぷりのコンフィチュールとカスタードクリームで補う形。もう何度も書いていますが、ケーキのいちごは、甘さよりも酸味が大事で、甘さは足せる。いちごらしいさわやかな酸味は足せない。このあたりをわかってるかどうかで、いちごのケーキの美味しさは決まると思う。
そうした甘くて酸っぱいいちごに対して、タルト生地は、表面さっくり、中はややねっちり。個性的で美味しい。やっぱり単なるいちごを載せました、なタルトにはならないですよね。
そして、ピスターシュフランボワーズ。
断面。
これもまあ、定番の組み合わせですよ。断面図の通り、特に変化球があるわけではない。
けど、美味しいんだなー。
ピスタチオのムースはかなり味の強い、ストイックな風味。これだけだと濃すぎるのを、ラズベリーの甘酸っぱさと側面のメレンゲの甘さでバランスを取ってる。この細かいメレンゲ、単なる飾りではなく重要なパーツです。シンプルだけど細部まで練られたケーキです。
定番のガトーマルジョレンヌも買ってみました。
これは、ジュンウジタ開店時から作られているスペシャリテのひとつですよね。
久しぶりに食べましたが、やっぱり美味しい。
すごく地味なんだけど、滅法うまい。
ヘーゼルナッツの香りの良さが抜群!こってりしたプラリネクリームに、チョコを塗ったスポンジも濃厚で、ずっしりとした味わい。だけど重くなりすぎなくて、ナッツの豊かな味わいを存分に楽しめる。
そして、チョコのケーキ。
まずはエクレールショコラ。
断面。
チョコの自家製をはじめてから、チョコケーキの味の深さが際立つようになったジュンウジタですが、このエクレアもやっぱりチョコすごい。
でも、これみよがしではないんですよね。カカオの香りは素晴らしいし、苦味も酸味もあるんだけど、そこまで強烈ではない。
なので、ビーントゥバーのチョコはクセが強すぎて・・という人でも美味しく食べられる。
このあたり、ショコラティエの感覚もありつつ、やっぱりパティシエ的なバランス感覚なのではないかなー?と思うのですが。
チョコのケーキもう1つは、ガトーベレ。
このケーキはちょっと見かけが、一流パティスリーにはあまり見ない、チョコスプレーが全面にかかった、どっちかというと老舗洋菓子店にありそうな外見。
どうなんだ?と思いつつ断面。
このケーキ、見かけがこんなだし、単純な味なのかなー?と思ったら、とんでもない!
めっちゃ奥深いです。
なんというか、難しいんだけど、1つのケーキの中に、親しみやすい、いわゆる普通のチョコレートと、高級ショコラティエにあるような、カカオ分の高い、香りの強い高尚なチョコレートが混在している感じ。
なので、食べてみると、入り口は広く、でも奥行きは深い、みたいな。
これはすごいなー。
そして、ミニタルト類はこちらを購入。
それぞれ切ってみました。
どれも美味しかったけど、ナッツギッシリのタルトキャラメルと、酸味がしっかりのタルトシトロンが特に美味しかったかな。この大きさなら、あんまり量食べられない人でも色々楽しめていいですよね。
そんなわけで、ジュンウジタのケーキ、チョコのケーキは気迫がこもった作り、なんだけど食べやすい。とかくチョコに凝りすぎると食べづらいケーキが出来たりするのですが、そのあたりはバランスがしっかり取れていて、ケーキとしての完成度が高い。
もちろん、チョコケーキ以外も美味でしたよー。
あ、ちなみに、買った洋服、J.W.アンダーソン×ユニクロのはこんなです。
色合いがいいし、ワークシャツのボタンも
JWAマーク入ってて、なかなか凝ってる。
ユニクロにしては高かったけど、これからの季節着倒す予定。