Nyao's Funtime!!

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おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


吉祥寺にパリから「リベルテ」がやって来た!新旧名パティスリーのいちご対決!

今年は、殊の外フランスのスイーツ名店が日本にお店出すケース多いみたい。
1月にオープンして行ってきたアルノーラエールもそうだし、チョコの世界でも色々と。
そして、今度は「リベルテ」が吉祥寺にオープンとのことで。
すごいなー・・

自分、今年はパリに行きたい!と思ってたのですが、ちょっと色々と今年は無理かなー・・?と諦めている感じ。なのですが、もうパリからどんどんお店がやって来て、あとは、もしジェラールミュロが再上陸してセバスチャンゴダールが来たらもう行かなくてもいいんじゃないか?ぐらいな。

まあ、実際は、本場のお店の味と日本の支店の味は、同じアイテムでも違うものなので、やっぱり本当に美味しさを求めるなら日本のお店で満足してはいけないのでしょうが、それでも本場に近い味を日本でも楽しめるのは、やっぱり有り難いですよねー。

ということで、話を戻すと、パリの人気パティスリーブーランジェリー「リベルテ」、昨日吉祥寺にオープンしました。
昨日はちょっと用があったのですが、今日張り切って行ってきましたよ。
天気もいいし、もう春!ですね。
ケーキツアーにはもってこいの季節到来。
そしていちごを求めるケーキ店めぐりも佳境ですねー。

リベルテパティスリーブーランジェリーは、吉祥寺のいわゆる東急裏にあります。
一本道路入ったとこだけど、人通りは多いです。
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自分が到着した時は、行列は10人程度?
そんなに列長くなかったです。
そして、人の流れはスムーズだったので、10分ぐらいで店内入れました。
ちなみに、2階は食事が出来るスペースなのですが、そちらは待ち無しで入れるようでした。
今度来た時は2階で食事したいなー。
説明では開店から11時までは2階でパンのイートインできる、ということでした。ケーキはダメという情報が流れているのですが、ちょっとそこまでは聞けなかったので、不明ということでごめんなさい。

そうこうしているうちに店内に入場。
入るとすぐにケーキのショーケースが。
ケーキは10数種類。けっこう並んでます。
見てみると、シンプルなケーキがほとんど。お店パティスリーブーランジェリーとなっているけど、かなりブーランジェリー寄りのケーキが多いですね。
でも、なかなか美味しそう。
そんな中から、タルト類を中心にいくつか注文。
ケーキのショーケースから奥に進むとパンのショーケースがあって、パンも対面で購入するスタイル。
パン、どんどん補充されているんだけど、同時にどんどん売れているので、かなり品薄感が。
でも、自分が買いたかったパンは残ってたので、それらを購入。
店員さん、どこで研修したのか、かなりテキパキと動いていて、ケーキとパン、比較的早く手元に。
お会計も、ケーキ6個パン3個で3500円程度と、こうした海外発のブランドにしてはかなりお安い。
ホスピタリティもあるし、かなり好印象です。


そして、リベルテの紙袋を下げて今度は南口へ。
そりゃもう、レピキュリアンですよ。
日曜ならやってるだろうという読みで。
果たして・・
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お!やってるやってる!


実はレピキュリアン、先日ホワイトデーの前の日曜日にも行ったのです。
その時は、店の外まで長い行列ができててビックリしたのですが、ホワイトデー用のケーキを買うという使命があって、結局タルトタタンをホール買いして、プレゼントしたという。チョコのお礼にタルトタタンをホールで贈る方もどうかしてるけど、ちゃんと完食していただいたとの報告もらってます。さすが。

でまあ、その時は買えなかった、フレジエを今回買うつもりで。
レピキュリアンのフレジエは、すっごく美味しいのですよ。
美味しいフレジエを語るときにははずせない一品。
やっぱり今年も買っておかねば。
ということで、12cmのホールを購入。
帰ってきました。


まずは、リベルテのケーキ、食べますよー。
どんなだろ。期待大です。

最初に、手堅くタルトフレーズを。
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おー!フォトジェニック!インスタ映え!
切ってみます。
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これ、断面図の通り、タルト部分が思ったよりかなり厚い。
この厚いタルトが、サクサクとしていて、小麦粉とバターがすごくいい香り。
カスタードもとてもとても美味しい。
単にいちごをきれいに飾りました、だけでない美味しさがあって嬉しい。
これはいい感じなのではないかい?


次に、タルトシトロンを。
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タルトシトロンはリベルテの名物とのことだけど、果たして・・
断面。
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こちらは、打って変わってタルトがめちゃ薄い。
この薄いタルトはカリッカリのクリスピーな食感。
そして、レモンのクリームは、もう、とびっきり酸っぱい!
ギューンとした強烈な酸味が。
でも、酸味は強烈なんだけど、クリーム自体はぽってりとした濃厚なもので、さわやかさと重さが同居した、強い味わいのクリーム。
なるほど、これは特別の個性ですね。
レモンクリームが強烈だから、タルトはあえて薄いのかな。
あと、タルトシトロンの定番であるメレンゲを省略した理由はちょっと知りたいかも。意図的にはずしたんだろうけど。


次ですが、タルトシトロン食べて口の中が酸っぱ酸っぱになったので、優しい甘さを求めてフランを。
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フランがあるところがブーランジェリーっぽいですね。フランってパン屋さんのケーキというイメージが強い。
そんなフラン、食べてみましたが。
おー、これは。
カスタードクリームが、かなり柔らかい。ふるふるです。
これまで食べてきたフランは、カスタードがしっかり焼かれて、プリッとした食感になっている場合が多かったのですが、ここのはかなりプリン的な柔らかさ。
フレッシュな味わいですね。これは日本人受けしそうかも。個人的はもうちょっと焼いたのが好みだけど、しっかり卵とバニラの香りがのってて、美味しいことは間違いない。
この柔らかさが今のパリのトレンドなのかもなーなどと。


そして、フランで小休止の後、タルトタタンを。
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これ、これまで食べたタルトタタンの中でも最も焼き色が薄い部類かも。
断面。
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これ、断面図から見えるかなー?りんごを薄くスライスして、ミルフィーユ状に重ねたもの。
火入れは見ての通り浅く、りんごは良く言えばフレッシュでジューシー、ある意味生焼けとも言えなくもない。
ただ、りんごに甘さはしっかり加えられていて、これはカソナードかな、独特の香ばしさが感じられる。なので、生焼けで美味しくない、ということはないです。
あと、下のタルト生地が、ガリッとしていて、これが下支えになって全体をそつなくまとめあげている。
ここまでタルト3種類食べましたが、タルト生地全部厚みも配合も違うんですよね。
ここらへんすごいなーと。


次に、実力が知れるミルフィーユを。」
ミルフィーユ、チョコ味のもあったのですが、今回はノーマルのを。
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おー、焼き色きれい。
では・・と食べてみました。
なるほどー。
パイがですね、かなりしっかり焼かれていて、焦げ感もあって香ばしい。すごく香りがいいです。
で、食感が、なんというか、普通のパイのようなパリッとしたとか、サクサクとか、はらはらとしたとか、ではなくて、シュワッ、ホロホロとした独特の食感。
これ、近いものなんだろ?と考えたのですが、和菓子の干菓子、あれの口溶けに近い。ほろっとしてる。
これは独特ですねー。
それに対して、カスタードクリームはボテボテで、濃厚でやっぱり美味しい。
やっぱり、ブーランジェリーはカスタードが美味しいですよね。
すごく特徴的なミルフィーユ、これはぜひ実際に召し上がっていただければと。


リベルテのケーキ、最後は、シュークリームを。
シュークリーム、3種類あって、バニラ、コーヒー、チョコかな。
その中から、いちばんオーソドックスなシューヴァニーユをチョイス。
こちらですね。
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かなり大きめのシュークリームです。
断面。
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このシュークリームは、皮がかなり柔らかいです。しっとりとした、とろけるような柔らかさ。
それに対してカスタードクリームはやっぱり間違いなく美味しい。ぽってりとしていて、卵とバニラの香りがたまらん。これは他のケーキのカスタードと同様ですね。
そして、上にはフォンダンが厚めに塗られているので、全体としてはやや甘さ強め。
シュークリーム、ごわごわとした生地やカリッと軽い生地を好む人にはちょっと好みと違うかなと思われるかも知れませんが、これはこれでとても美味しい。


ということで、リベルテのケーキ、色々食べてみました。
どれもとても美味しかったですね。素晴らしかったです。
基本はシンプルなケーキ。そして、カスタードを使ったケーキが多い。そのカスタードは絶品ですね。
生地は、きっちり焼かれたパン屋さん的な美味しい生地ですが、クラシカルな重さよりはモダンな軽さを感じさせるものが多い印象。
最近はパリなんかでも重いケーキは敬遠されがちで、軽い口当たりのものがほとんどと聞いているし、このあたりがそのままストレートに日本に持ち込まれたのではないかと。
その意味でも、今のパリの人気店の潮流を知ることもできたかな、という印象です。


さて、リベルテのケーキを食べたところで、次にレピキュリアンのケーキいきますかねー。

こちらが、レピキュリアンのフレジエです!
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もう、素敵すぎでしょう!
ノーベルキュートなフレジェで賞を差し上げたい。
上から見てみると・・
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ほんと、夢のような可愛さです。
これ、独り占めしちゃいますよー!
ということで、さっくり切ります。
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ケーキの中にもいちごがいっぱい!
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食べるのもったいない!と思いつつ食べてみましたが、
やっぱり美味しい!最高!
なにがいいか、って食べながら思ったのですが、
これ、ムースリーヌの固さが絶妙なんですね。
固すぎず、柔らかすぎず。
固さが、スポンジの固さと全く同じに調整してある、と思う。
だから、スポンジとの一体感がすごい。
どこまでがスポンジでどこからがムースリーヌなのか、判然としないグラデーション。
甘さも、甘すぎず薄すぎず、いちごの美味しさを引き立てる絶妙な甘さ。
上に載ってるいちごその他のフルーツも美味しいし。
リベルテのケーキ食べた後だから食べきれるかなー?と思いましたが杞憂でした。
もうフレジェは飲み物です!ぐらいの勢いで食べてしまった。
最高だった・・・
また来年も食べよう・・むしろ今すぐ食べたい・・ぐらいの勢いでした。


そして、休憩ののち、リベルテのパン部門を。
今回購入したのはこちらのパン。
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全体にデカイ!でかくて皿からはみ出てるよ!


まずは、クロワッサンから食べます。
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このクロワッサン、めっちゃ不格好・・
神経細かい日本のパン屋さんならハネられるレベル。
でも、すごく美味しそう。てか、少しぐらい不格好な方が美味しそうに見えませんか?

切ってみました。
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これはもう、間違いのないクロワッサンですね。
表面はハラハラと生地が弾け飛ぶ。
バターの香りの良さ。
中のもっちり部分は少なめで、ほとんどがエアリーな層。
大好きなクロワッサンの美味しさです。
こういうのがいいんですよねー。


そして、お店に並んでいればたいてい買うパンオレザンも売ってました。
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これ、でかすぎだろ!
普通のパンオレザンの1.5倍あるぞ。
断面はこんな。
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こちらは、生地表面はサクサク、中はもっちり。
クロワッサンと比べるとかなりどっしりしています。
レーズンはいっぱい入ってるけど、少しお酒効かせてあるかな?香りがいいです。
あと、ちょっとりんごのような甘酸っぱさも感じたんだけど、気のせいかなー?
ともかく、すごく美味しい。そして、見かけ以上に手がかかっているな、という印象のパンです。


最後に、ブリオッシュ(プラリネ)を。これも巨大。
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この赤いプラリネ、好きなんですよねー。
で、切ってみると、
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中にもプラリネ入ってたー!
サービス精神!
ブリオッシュ生地は、ブリオッシュにしては目が詰まっている、みっしりした食感。
食べごたえあります。
生地自体は甘くないんだけど、プラリネがカリカリと甘いので、そのままどんどん食べられる。
いいですねーいいですねー。


そんなわけで、吉祥寺の新店と、老舗の2店をまわっていちごその他のケーキやパンを堪能。
レピキュリアンの美味しさは言うまでもないですが、リベルテ、かなり好印象。
安い!でかい!美味しい!で、お高く止まった海外ブランドとはちょっと違う、というところを見せてくれています。
だいたい青山とかじゃなくて吉祥寺に一号店というのも、なんか好感持てるし。
最初にも書いたけど、今度は2階でお食事してみたいと思います。