今日は1/6。
1/6といえばエピファニー(公現祭)。この日にガレット・デ・ロワを食べるのが本当なんですよね。
日本ではもう年末からガレット・デ・ロワ販売開始されていて、エピファニー全然関係なくみんな食べてますが。
かくいう自分も、とりあえずお正月前後は食べる、ということで、特に6日を意識してたわけじゃなかったのですが、今年はタイミングが合いましたね。6日にガレット・デ・ロワを食べることが出来ました。
今年のエピファニーガレット・デ・ロワは、こちらのお店の。
はい、エーグルドゥースですね。
エーグルドゥース、実は昨日行こうとしてたのですが、ちょっと寝坊したこともあって行かなかったのですが、実は昨日までお正月休みだったらしく。昨日行かなくてよかったー!
ということで、新年最初の営業日、気合入れて10時数分前にお店に到着。
一番目のお客さんになりました。
お店ではショーケースにどんどんケーキを並べている最中。
寺井シェフ自ら陣頭指揮をとっていました。
エーグルドゥースでは毎年アレンジバージョンのガレット・デ・ロワを販売するのですが、今年は
・通常のプレーンの
・りんご
・栗
・いちじくとラムレーズン
の4種類。
どれも美味しそうですが、やっぱりいちじくとラムレーズンですよねー。ですよねー。
ということで、きっちり購入してきました。
ちなみに、今日見た限りではカット売りはなし。ホールのみでした。
生ケーキについては、季節の新作はなし。定番品のみの展開でした。
なので、買ったこともあるケーキも含めて、お正月っぽいケーキを中心にいくつか買ってきました。
そして、ついで、と言ってはなんですが、帰りに志むらで和菓子もちょっと。
やっぱり洋菓子だけじゃなく和菓子でもお祝いしたいなと思って。
家に着いて、エーグルドゥースのケーキ、食べますよー。
まずは、自分にしてはとても珍しい、シャンティーフレーズから。
普段はあまり買わないのですが、やっぱりお正月はこれかなーと思って。
・・で、食べてみたのですが、やっぱりすっごく美味しいのね!
構成としてはいちごのショートケーキで間違いないんだけど、生クリームの濃厚さ、スポンジのしっとり感、そしてスポンジにうったいちごのコンフィチュールの甘さと果実味、たっぷりとはさんである甘酸っぱいいちご・・どれもネクストレベルの美味しさ。
やっぱりそこらのショートケーキとは格が違った。さすがです。
次に、バヴァロワーズアロランジュ。
切ってみます。
このケーキは、名前の通りオレンジのババロアのケーキなのですが、これも単なるオレンジケーキじゃないですよー。
オレンジの美味しさを凝縮した、オレンジをまるかじりするよりもオレンジを感じさせる、深い味わい。
オレンジのさわやかさはもちろん、皮の苦味や柑橘の甘さがより強く感じられる。
それは上のオレンジピールや、スポンジにじゅわっと染み込ませたオレンジのリキュールの香りと味だったり、オレンジという素材を、隅から隅まで、ポテンシャルを最大限に生かしきってる。
官能的ですらある美味しさ。
そして、アールグレーフランボワーズを。
このケーキ、すごく華やかな味!
このケーキも、ラズベリーを主役としたケーキではあるんだけど、ラズベリーの持つポテンシャル、こんなに美味しかったっけラズベリーって?というぐらい、生かしきってる。
ラズベリーの酸味はそこまでではなく、そのかわりふわっとただようアールグレイの香りやバニラの甘さが、ラズベリーと合わさることでここまで華やかな味わいに変化するんだという。
そのさまはさながらシンデレラのよう。
いやー、ラズベリーのケーキをここまでの高みに持ってくるとは・・
そしてそして、好物のフォレノワールアラピスターシュを。
こちらのケーキも、フォレノワールの基本はしっかり押さえつつ、そこにピスタチオ、いちご、レッドカラントをプラスすることで、とかく地味で重くなりがちなフォレノワールに華やかさと軽さを感じさせる。この工夫も、チョコとピスタチオのバランスが完璧だから、フォレノワールのベースを崩すことなく絶妙のアレンジになってる。これ、単にフォレノワールにピスタチオ足しただけではこの完成度にはならないですね。すごいなー。
生ケーキは今回これだけ。
焼き菓子系は、こちら。まずクグロフフーレー。
ちっちゃいクグロフ!可愛い!
切ってみます。
このクグロフは、表面はカリッと、中はふかふかの食感。
非常にシンプルで、どこか懐かしい味わい。
粉の美味しさが存分に楽しめますね。
中にはプルーンのかけらが入っていて、アクセント。
そして、プチタタン。
ほんとちっさい!
切ってみます。
これはもう、まごうことなきタルトタタンで、教科書的、特筆することはないんですが、砂糖を焦がしたほろ苦さを感じさせるりんごの部分や、タルトのさっくりとした美味しさなど、火入れを含めて完璧。さりげなく高い完成度です。
さて、そしてガレット・デ・ロワですよー。
こちらが、「ガレットオーフィグレザン」です!
なんか、周囲は粉糖がかかってるんだけど、表面は砂糖がガラスのようにカリカリになってるの。これ、なんていう技法だっけ?ありますよね?
そんなカリカリ、パリパリの砂糖を一緒に切ってみます。
断面はこちら。
で、こちらのガレット・デ・ロワですが・・
予想以上に美味しい!
香りが、すっごくいいんですよ。
口の中に入れると、バターの香りでしょ、ラム酒の香りも。そしてアーモンドの香り。最後に、キャラメルポップコーンのようなメープルの香りも。
これだけでももう陶然となってしまう。
食感も、表面はパリパリ、中のフランジパーヌはしっとり、そしていちじくとラムレーズンはねっとりとした甘さ。
ここでも様々な食感が楽しめる。
これはすごいですねー。
とても良く練られた構成のガレット・デ・ロワになってます。
フランジパーヌは甘さはそこまでではないので、重さはありますが、飽きるということはないです。
味も食感も多様なので、どんどん食べ進められる。
そして3/4ほど食べた時点で・・
フェーブ出た!
エーグルドゥースのフェーブは中に焼きこんであるタイプ。
なので、ゴロンと出てきました。
店名入りのマカロン型のフェーブ。
可愛い!
ちなみに、先日食べたガレット・デ・ロワのフェーブも合わせると、
左からエーグルドゥース、ル・ププランの食パン、フジウのガレット・デ・ロワ型のフェーブ、です!
どれも可愛いでしょ!
一通りガレット・デ・ロワも食べてから、紅茶をダージリンに切り替えて、今度は和の世界へ。
志むらの花びら餅、うぐいす餅、栗かのこです。
花びら餅の、お餅のなめらかな舌触り、うぐいす餅のきな粉のいい香り、栗かのこの中にはぎゅうひが入ってたり、丁寧に作ってある。美味しいですー。
そして、お年賀にもらった細長い包みは、あけてみると・・
犬ちゃんの飴!
可愛い!
すごく気が利いてますね!
これは食べるのに罪悪感あるタイプだ・・食べますが。
そんなわけで、エピファニーの今日は、和洋折衷の正月祝いでした。
明日は鏡開き、そしてここからは新しい年の本格スタートですね!
頑張らないと!