先週水曜~今日まで、新宿伊勢丹マ・パティスリーは鎌倉クグラパン。
開店して間もないお店ですが、かなり評判がいい。
鎌倉に行くのはちょっと大変ですが、マパテに来ているのであれば、ぜひ行かねば!
と思っていました。
昨日は台湾旅行の疲れの休養日にあてたので、行くのは最終日の今日しかない!
なんとか駆け込みで間に合いました。
クグラパンといえば、店名が既に「クグロフ+ラパン(うさぎ)」という、可愛い要素しかないのですが、名前の通りクグロフにはこだわりがあるようで、今回も、クグロフ小・大・超特大の3種類が売ってました。
超特大はシャレにならない大きさなので、自分は大サイズを購入。
クグラパンの笹岡シェフは、ミクニ→エーグルドゥースという経歴の持ち主。
それだけに、紙袋もちょっとエーグルドゥースへのオマージュを感じましたね。
とにかくあらゆる点で可愛すぎる!
そんな可愛い可愛いクグラパンのケーキ、まずは軽めに「ジャドール」から。
もう既に可愛いのですが。
切ってみました。
このケーキは、ホワイトチョコのムースに柚子のジュレ。
ホワイトチョコムースは、ミルキーな風味でまったりとしてるけど、甘さはそこまで甘ったるくない。
柚子ジュレも、柚子のいい香りはするけど、そこまで強く主張してこない。
かなりあっさりしています。
それに対して、トップのメレンゲが、サクサクとした食感と、カルメ焼きのようなちょっと焦げに近いキャラメルの甘さがあって、しっかり甘い。
なので、本体の甘さを控えた繊細な味に、メレンゲが甘さを補強する形。
このあたり、組み合わせの妙というか、味に濃淡をつけていて、そのバランスのとり方がいいですね。
次に、古典のババを。
切ってみました。
このババは、ラム酒を使ったシロップに柑橘のナパージュ。
ラム酒はいい香りだけど、アルコールはほぼ飛ばしてある。
そして、かなりシロップ甘いです!
ババ生地は、弾力がありますがシロップはたっぷり吸っている。
ババの部分だけだとちょっと甘いなーと感じるところに、大量のあっさりとした生クリームがあるので、これも味に濃淡があって、その濃淡でバランスが取れている。
アルコールは弱めなので、ババやサヴァランが苦手な人でも美味しく食べられるのでは。
そして、ここからくグラパンの特徴である、小さなクグロフ型を使ったケーキを。
まずはマロンマロン。
クグロフ型の可愛さったら!なんで今までみんなクグロフ型を使うという発想がなかったのか!と思うほど可愛い!
切ってみます。
このケーキは、名前の通り栗のケーキ。
栗は和栗かな?でも、トップに絞られたマロンクリームはかなり固くて濃くて、下のムースもバニラの香りがかなり強め、カシスの酸味もキュンとたっていて、つくりとしては洋栗のケーキ的な濃さがある。
このあたりは和栗のモンブランとの差別化なのでしょう。モンブランにせずにクグロフ型に入れた栗の濃厚ケーキというコンセプト、うまくはまっています。
そして、店名を冠したケーキ「クグラパン」を。
耳はえてますよ!もうどうよ!という。
こちらの断面。
こちらのケーキ、メープルとオレンジの組み合わせ。
メープルの部分はしっかり香ばしく、オレンジジュレは断面図の通りかなり量があって、これもしっかりジューシー&フルーティーな美味しさがある。
やはり味に濃淡・強弱がしっかり設定されていて、それぞれの味の違いを一緒に食べることでバランスの取れた一つの味に収斂している。
よく考えられたケーキです。
メープルシュガーとナッツのカリカリとしたアクセントも楽しい。
そして、モンブラン。
これも耳はえてる!
切ってみます。
こちらのモンブランは、マロンマロンとは違って、和栗の味と香りを生かした構成。
マロンクリームも甘さは抑えられていて、その他のパーツも、メレンゲも含めて、甘さを極端に控えている。
繊細な味わいです。
マロンマロンが全体に濃い味付けになっていたのに対して、モンブランは超薄味。
この対比、見事です。
リュクスというケーキ。
このケーキは、いちばん下にブラウニー。ちょっとねちょっとした濃い味わい。
その上のチョコムースとバニラムースは、一方でやや軽めの味わい。
やはりこちらも、濃いブラウニー、淡いムースという組み合わせが、一緒に食べることで中庸の美味しさになっている。
シンプルだけど単純じゃない、色彩感覚豊かな美味しさです。
ということで、クグラパンのケーキ、色々食べましたが、特徴的なのは、甘さを抑えた繊細な味わいのパーツと、しっかりと甘い濃厚な味わいのパーツを組み合わせることで、甘さのバランスを取りながら、一つのケーキで繊細な香りも濃厚な味も両方とも楽しめるという工夫。
ただ単に可愛いだけじゃないですよ!
そして、こちらがクグラパンのアイデンティティーたるクグロフ!
わー!
可愛い!
もうこれは、「ごちうさ(ご注文はうさぎですか?)」の世界そのもの!
というかコラボしなさい!
という、ほとんど現実離れした可愛さですが。
袋から取り出してみます。
袋から出しても、焼き色もきれいだし、可愛いし。
ナイフでザクッと。
食べてみました。
こちらのクグロフは、お酒も不使用、シロップもうってなくて、焼いたそのままにグラニュー糖をかけただけの作りに見えます。
でも、目の詰まり方が絶妙ですね。
軽すぎず、重すぎず。
しっとりでもなく、パサパサでもなく、もふっとしているけど水なしでも喉につまらない。
すごく食べていて気持ちよくなる美味しさ。
甘さは、生地自体はそこそこ甘いけど、グラニュー糖がたっぷりなので、全体としてはやや甘め。
水なしでも大丈夫だけど、濃いめの紅茶かコーヒーと一緒だとより美味しいかも。
あと、アクセントとしては、たっぷりのレーズンと、トップに
アーモンドが一粒一粒埋め込まれているのです。
これが美味しさアップ。
いや、クグロフを店名の一部に入れるだけのことはある。
すごく美味しいです。
このクグロフ、常温保存だけど賞味期限は当日中。
このブログ書き終わったら、紅茶を淹れなおして、残りを食べる予定です。