自分の好きなケーキ店、いつ行ったかチェックしてみたら、ヴォワザン、去年の3月以来行ってないことが判明。
ヴォワザン、大好きな店なのに、ぬかってもーた。
でも、言い訳を言うと、荻窪って、あんまり他にケーキ店がないから、つい、ヴォワザンだけだとちょっと・・・
と思って、いろいろ調べてみたら、荻窪、ヴォワザン以外にも美味しそうなケーキ店、あるじゃないですか!
じゃあ、今回は、その未踏峰ケーキ店と合わせて荻窪ケーキツアー、敢行しましょうか!
・・・ということで荻窪に行ってきました。
まずはヴォワザンから。
ヴォワザン、しばらくフランス国旗出してなかったんだけど、また出すようになったのね。
個人的にはフランス国旗出していてくれたほうが嬉しい。特にヴォワザンは場所が場所だけに、目印になるものがないと普通気づかないよ。
ヴォワザンの店内、バレンタイン近しということでショーケースの上にはチョコレートがズラリと並んでいました。
かなり買いたかったけど、今回は我慢してスルー。
生ケーキについて言うと、ヴォワザンはそんに新作を次々に発表するスタイルではないので、正直ほとんどのケーキは食べてるんですよね。
でも、食べたのがだいぶ前のケーキも少なくないので、今回はリピート品も含めてケーキ4つ購入。
そこから駅の方向に戻り、「教会通り」をまっすぐ進みます。
そうすると、教会通りの終点からちょっとはずれたところに、目的のお店がありました。
「パティスリーアンファミーユ」です!
アンファミーユ、小さめのショーケースにケーキがギッシリ!
種類がすごく多いのです。20種類ぐらいケーキあったんじゃないかな。
そして、火曜日はパンも販売しているそうで。パンもクリームパン、メロンパンなど、親しみやすいパンが並んでいました。
それらのたくさんのアイテムから、ケーキとパンを購入。
帰ってきました。
まずは、アンファミーユのケーキから。
「和栗とダックワーズ」です!
これ、断面図撮り忘れ。
説明すると、下はダックワーズ、そして中に栗入りの生クリーム、上にマロンクリーム、という構成です。
和栗のクリームは、なんだか懐かしさを感じさせるような素朴な味。甘さは控えめです。
そして、ダックワーズはネチョっとした食感。
アンファミーユ、実はこれ以外にも「モンブラン」を売っていて、そちらは洋栗を使ったモンブランなのです。
それと差別化するために和栗とダックワーズという構成にしたのだと思うけど、これはこれで面白いし美味しい。
次に「カフェ」というケーキを。
こちらは断面図ありますよー
このケーキは、全体がコーヒー味。コーヒーのほろ苦さはしっかりあって、甘さと合わさるとライオネスコーヒーキャンディみたいなビター&スイートな味。
マカロンは、こちらもおねっちりした食感。個人的にはこのねっちょりマカロンは嫌いじゃないんですよね。
グリオットピスターシュ。
チェリーのバタークリームに、ピスタチオのスポンジ。
バタークリームはチェリーの甘酸っぱさが十分に乗ったジューシーな味わい。ピスタチオは濃厚ではないものの、香ばしさは感じられます。食べやすいけれど、個性はしっかり感じられる、よく出来たケーキだと思います。トップのチェリーがキルシュすごい効いてて美味。
そしてタルト系行きます。まずは「焼きりんごのタルト」。
断面。
このタルト、見かけからりんごはしなびててしぼしぼなのかなーと思ったら、中はまだフレッシュさが残っていて、意外と言ったら失礼だけど美味しい。シナモンとりんごの組み合わせは鉄壁ですよね。タルトはさくさくした食感。軽め。全体に重厚感はないけど、やさしい味。
タルトレット・アブリコ。
断面。
このタルトは、かなり美味しいですね。
アプリコットの酸味もじゅうぶんに感じられるし、中のカスタードクリームと、濃い目のクレームダマンド(ナッツ入り?)の組み合わせは、かなり手が込んでいるし、丁寧に作ってあって好印象。
さりげなく美味しいです。
そして、パン。いろいろありましたが、これを買いました。「アイシングツイスト」です。
これ、見かけ以上に美味しいです!
見た感じパン屋さんのパンに見えるんだけど、パンは小麦の味がしっかり感じられるし、アイシングは完全に焼き菓子にかけるアイシングと同じもので、これは間違いなく菓子屋のパンですね。
なんだ、美味しいじゃないですか。
パティスリーアンファミーユ、メルヘンな店内で、正直どうかな?と思ったのですが、かなり美味しかったですね。まだまだ食べてないケーキもあるし、これは発見でした。
そして、ヴォワザンのケーキ、いっきます!
最初は、タルトショコラカプチーノから。
これは、以前食べたことのあるケーキ。
今回は断面図撮り忘れたので、前回食べた時の画像を。
久しぶりに食べたこのケーキ、やっぱりめちゃめちゃ美味しい!
口の中切るんじゃないか?と思うほどがっしり焼かれたタルト台の力強さ、そしてビターなチョコガナッシュとコーヒーとヘーゼルナッツのふんわり軽いクリーム。
小麦粉、チョコ、コーヒー、ナッツ、それぞれの種類の違う香ばしさが合わさって、カルテットを奏でている。
すんばらしく美味しいです!
デリスフランボワーズ。これも食べたことあるケーキ。
これも美味しいなー。
チョコとラズベリーを組み合わせたケーキはたくさんあるけれど、そこに広瀬シェフお得意のピスタチオが入ることで、味わいにぐっと広がりが出る。ラズベリーの甘酸っぱさ、ピスタチオの豆っぽいコク、チョコの濃厚さ、それぞれが個性をしっかり立たせていて、これも絶妙なハーモニーを奏でる。
この個性の強さがうまくバランスをとるというのは、ほんと奇跡的なことですよ。
タルト・オ・フレーズ。
これも以前食べました。
断面。
これ、中に入ってるピスタチオが!これが真骨頂ですよ!
いったいいくつ載ってるんだ?という大量のいちご、そしてピスタチオ、わずかに入っているいちごのコンフィチュール、そして分厚いクレームダマンドを包み込むパートフィロ。
ほんと、単なるいちごのタルトをここまでの高みに押し上げるというのは、天才的な発想と丁寧な職人的仕事の両方がないと無理。
いちごさえ載ってればそれでいいでしょ?みたいないちごタルトも世の中にありますが、これが本物のプロの作るいちごタルトですよ!
最後に、これは食べたことないかな。「エコス」というケーキ。
断面。
このケーキは、超濃厚!
スコッチウイスキー入りの芳醇なチョコの生地に、ドライフルーツがたっぷり。ちょっとクリスマスプディングを思わせる、どっしりとしたケーキ。これはあっさりしたケーキが好きな人には重すぎるかもしれない。自分はこのケーキの力強いメッセージ、しかと受け止めました。ずしっときましたね。
ということで、ヴォワザンのケーキ、やっぱりどれも最高に美味しい!
変にこねくりまわしたり、変わった食材を使ったり、凝り過ぎたりする・・そういうことがないのに、これだけ個性的で強い味を作り出す秘訣はなんなんだろ?やっぱり才能かなー?この個性の強さとバランスの良さの融合は、ほんと天才的だと思います。