新たな北海道名物として話題の「ルタオ」の「ドゥーブルフロマージュ」。
これまで、自分は買ったことはなかったのですが、ルタオに関しては好感を持っていました。
なんといっても、「グラッシェル」というアントルメグラッセのお店を青山に開店させた、というのは、とても偉い!と思っていて。
今は開店当初のパティシエ・グラシエだった江森シェフは卒業して生ケーキは食べられなくなってしまいましたが、ここのケーキ&アイスケーキは、青山でもトップクラスの美味しさでした。青山ってあんまり美味しいケーキ屋さんないからね。
そんな、ケーキを大切に思っているルタオという企業の作るケーキなら、自分でも美味しく食べられるのではないか。
前からそう思っていて。
それに、このブログにコメントをくださるmimiさんがルタオのドゥーブルフロマージュについて言及していたこともあり。
これはやはり一度は食べておかないと。
そう思って、思い切って注文してみることにしました。
ルタオといえばやっぱりドゥーブルフロマージュ。これははずせないでしょう。
でも、その他にも美味しそうなケーキがいくつかあって。
中でも気を引いたのは、濃厚チーズケーキという「ヴェネチア・ランデヴー」と、焼き色もキレイなりんごがたっぷり入っているように見える「フレンチアップルパイ」。
これも追加で買うことにしました。
こちらが今回購入したケーキの一覧。
ちょっとかなり頑張りました。
中でもフレンチアップルパイがちょっと高い。
その値段に見合う美味しさなんだろうか・・・
ちなみに、北海道から東京までの冷凍配送料金は720円。
なので、今回の購入金額は合計7,268円。
これ、ほんと美味しくなかったら泣くよ?
ルタオのケーキ、3種類通販で買ってみました!
注文してから3日後、大きな荷物が届きました。
待ってたよ!
段ボール箱を開けると、エアパッキンの厳重な梱包の中にケーキが入っていました。
こちらが今回注文したケーキ3種類です。
ヴェネチア・ランデヴー!
フレンチアップルパイ!
そしてドゥーブルフロマージュ!
興奮してすぐにでも食べたい気持ちはありましたが、どれも冷凍。
すぐには食べられません。
まずは、落ち着いて原材料表示から。
ヴェネチア・ランデヴーの原材料はこちら。
フレンチアップルパイの原材料表示はこちら。
そしてドゥーブルフロマージュの原材料表示はこちら。
なるほどなるほど。
どうやらドゥーブルフロマージュがいちばんシンプルな材料を使っているみたいね。
箱を開けてみます。
こちらがヴェネチア・ランデヴーの中身。
こちらがフレンチアップルパイの中身。
ドゥーブルフロマージュは紙に包まれていたので、紙を開いてみました。
うーむ、広告などで見ていたシンプルなフォルムのケーキが姿を表しましたねー。
ヴェネチア・ランデヴーの食べ方の解説書がついていました。
フレンチアップルパイの食べ方はこちら。
ドゥーブルフロマージュは、冷蔵庫で解凍するのが基本だけど、そのまま食べてもアイスみたいで美味しいのだとか。
じゃあ、ちょっと食べちゃいましょうかね。
ナイフで切ってみましたが、まだ凍ってるので、ナイフがなかなかうまく入らない。
力を入れてガツっと切りましたよ。
小さく切って、食べてみました。
なるほど。わりと美味しい。
冷凍ということもあってチーズのコクや風味はやや弱め。ですが、あれですよ、少し前に話題になったKiriのクリームチーズ入りアイス。あれに近い味わい。
冷凍でこれなら、解凍したらかなり期待できるんじゃないですか?
・・・ということで、指示通り冷蔵庫でゆっくり解凍します。
そして待つこと5時間。
解凍されました!
さてさて、ルタオのケーキのお味をガチで評価しますよ!
まずはヴェネチア・ランデヴーから。
ナイフで簡単に切れました。
それで、味はというと・・・
このチーズケーキは、優しいチーズの味わい。
むにゅっとした食感とキャラメルを感じさせる甘さは、どちらかというとパン屋さんなんかで売っているスイーツ「フラン」に近いものを感じさせます。チーズ的な味もしつつ、カスタードのようなのですね。
タルト台はそこそこしっかり焼かれていて、上のチーズクリームとよくマッチしている。それなりに香ばしいです。
めちゃくちゃ美味しい!とは言えませんが、思ったよりは美味しい。チーズが苦手な人でも美味しく食べられるんじゃないかなー。
素朴で甘々な美味しさです。
次に、フレンチアップルパイを。
こちらも簡単にナイフで切れました。
断面を見ていただいて分かるように、かなりりんごギッシリ入ってます。
食べてみました。
うーむ、これは・・。
このフレンチアップルパイは、パイ生地と中にパン生地が入っているのですが、このパン生地の分量がちょっと多い。
生地自体はもっそりした食感で、味もあまりないので、食べていて飽きる。
あと、パイの部分も、焼きもちょっと甘い。火がもうちょっと入ってないと美味しくならない。
りんごの部分は、しっかり火が入って美味しいです。でも、メープルシロップの味がちょっと強すぎるかな?メープルシロップがなくても、キャラメリゼの甘さだけでもじゅうぶん美味しくなると思うのですが。
ちょっと鈍重なイメージがある。
そして、期待のドゥーブルフロマージュを。
ドゥーブルフロマージュは、さすが名物だけあって美味しいですね。
二層になっている上部はクリーミーでミルキー、下部はしっかりチーズの香りが感じられる。塩気もしっかり。
なので、上下の二層を一緒に食べると、チーズの様々な表情をいっぺんに味わえる。
バランスはかなりいいです。
そりゃ、もちろんタントマリーのカマンベールチーズケーキや、アン・プチ・パケのノルマンディーのようなチーズケーキの傑作と比べると厳しいけど、この万人向けでありながら高いクオリティーをもったこのドゥーブルフロマージュ、値段も安いし、なかなか侮れない。
これまで通販でケーキいくつか買ったことありますが、だいたいがっかりするのがオチで。
なので、最近はほとんど通販は使わないようにしていたのですが、ルタオのケーキは、悪く無いですね。
翌日、残ったフレンチアップルパイをリベイクしてみました。
トースターで焼いてみます・・・
こちらが焼き上がり。淵の部分がちょっと焦げて美味しそうになりました。
このフレンチアップルパイ、リベイクしたらかなり美味しさアップしました!
生焼けっぽくて粉っぽかったパイ生地の部分が香ばしく焼けたので、重ったるかった全体の味が、さっくり軽く食べられるようになりました。パン生地も断然食べやすく、美味しくなった。
これはリベイク前提であればグーです。解凍しただけでは真価はわからない。
そんなわけで、ルタオのドゥーブルフロマージュをはじめとしたケーキ3種類、堪能しました。
そりゃ東京の一流パティスリーと比べたら遜色ありますよ?ありまくり。
でも、日本各地にお住まいの人は近くにそういうパティスリーがあるわけでない。
そんな人にとっては、格安でこのレベルの美味しさのケーキが食べられるのは意義が大きいと思う。
通販はほんと美味しいケーキないからねー。貴重な存在だと思いましたよ。
ドゥーブルフロマージュの美味しさの秘密は!
ルタオのドゥーブルフロマージュは、レビューにも書いたように、レアチーズとベイクドチーズの二層構造。
この二層構造のそれぞれに、最高級のチーズを使っているのです。
上のレアチーズケーキの層は、イタリア・ロンバルディア地方にあるアンブロージ社の新鮮なマスカルポーネを贅沢に使用。だからとってもミルキーでクリーミー。
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その厳選されたマスカルポーネに北海道の生クリームを加えることで、とろけるようなレアチーズケーキに仕立てあげてあるのです。
そして下のベイクドチーズケーキの層は、オーストラリア産クリームチーズを約50%使用。こちらは酸味とコクがあるチーズなので、ベイクドにすると、適度なチーズの甘酸っぱさ、甘じょっぱさ、濃厚な味わいが生まれているのです。
そのふたつの層を一度に食べると、ミルキーなチーズとどっしりとしたチーズの両方の味が同時に味わえる、なんともステキな味わいが楽しめるのです。
いわゆる大量生産品のケーキだと、どうしても素材に妥協したり、添加物に頼って安く作ろうとしてしまいがちなのですが、ルタオのドゥーブルフロマージュは、素材を厳選するとともに、できるだけ手作業の部分を残して、美味しさに妥協しないように努力しています。それが美味しさにつながっているんじゃないかなーと思いますね。
そんな素材と手仕事によって生み出されるドゥーブルフロマージュ、もしよかったら一度召し上がってみてはいかがでしょうか?