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ユーゴ&ヴィクトールの生ケーキ発売開始!

毎年サロン・デュ・ショコラでは大行列、あっという間に売り切れることで知られるフランスの「ユーゴ&ヴィクトール(ユーゴ・エ・ヴィクトール)」。
フランスではケーキや焼き菓子も売っているので、どんなのかなーと思っていたら、なんと日本でケーキ売るという話が。
これは久々の大型海外ブランドの日本展開ですねー。


今回ユーゴ&ヴィクトールが出店するのは、またしても新宿伊勢丹。
伊勢丹、ブランド独占しすぎ!
でもまあ、行くしかないわな。
オープンの日程は10月7日。つまり今日。
そして、今日は伊勢丹のクリスマスケーキカタログの配布日でもある。
なので、とりあえずクリスマスケーキカタログをもらって、ついでにケーキ買おうかなーと。


伊勢丹に着いたのは、10時少し前。
そしたら、入口付近に大行列!
え、うそ!出遅れた!?
・・・と思ったら、なんと「おせち」の予約待ちの人でした。
なーんだ。てかおせちってこんなに行列できるんだ。
いつものエヴァン側入り口に行くと、前には2人ほど。
そして、その後もそれほど行列は増えず。
あれれー??
あのサロショコの行列は、あれはなんだったんだ?と思うほど。
そして、開店。
自分は3番目のお客として、生ケーキを選ぶ列に。
側にはユーグさん本人も来ていました。
そうしたら、後ろのお客さんで生ケーキを選ばずにチョコだけを買う人がどんどこ来て、どんどこ会計し始めて。
そして生ケーキを優先にした人は、例によって梱包にすごく時間がかかるので、ずっと後回しになっていて。
なんかもう、オペレーションが壊滅してた。伊勢丹って、そういうとこあるよね。マパテでもけっこうオペレーションがわたわたして、行列の長さが長くなることしばしば。


そして、自分の番になったのでケーキを選び始めたのですが、ケーキ予想通り高いねー。ちょっとなーという気もしたのですが、とりあえず今日は一通り買ってみようということで、6個ケーキをセレクト。
そしたら、ちまちまと時間かけて梱包したケーキの箱、ブースが狭いためにショーケースの上に半分浮いた形で置いていて、これ、ひっくり返るんじゃないかなーと思ったらほんとにひっくり返ってしまって。
最初から梱包やり直し。
そんなこんなで、伊勢丹を離脱したのは開店から30分後でしたとさ。
その間にクリスマスケーキカタログはちゃんとゲットして、任務はコンプリート。


ちなみに、ユーゴ&ヴィクトールの生ケーキ、奥から番重に入って補充されていたのですが、番重に「アトリエ・ド・リーブ」の文字が。
なので、多分運営しているのはアトリエ・ド・リーブなんじゃないかなー。あそこけっこう多店舗展開してるから、運営する能力はあると思うし。一応ケーキ箱には「ユーゴ・エ・ヴィクトール・ジャポン株式会社」という会社名が記載されてたけど、実質の運営はアトリエ・ド・リーブではないかと踏んでます。違ってたらごめん。


そんなわけで、ほうほうの体で帰ってきましたよ。
ユーゴ&ヴィクトールの紙袋!


まずは、ふわふわ系のケーキ、「チーズケークシトロンヴェール」から。

断面。

このケーキは、名前の通りチーズケーキ。ふわふわだけど、一応チーズらしいコクはある。
それに対して、上にかかったゼスト(皮の擦りおろし)があるように、ライムの香りと酸味がけっこう強めに効いている。
なので、どちらかというとキーライムパイのような味わいですね。
下の台はこれもふわっとしたカステラのような生地。ちょっとココナッツの風味があります。
思ったよりは美味しい。そこそこいい感じです。


次に、シュークリーム。「ムッシュシューマロン」。

これも断面。

この断面を見ていただくとわかるように、このシュークリーム、生クリームの層の下にマロンクリームの層があるんですね。
なので、シュークリームとモンブランのハーフのような味になっている。
へえ、けっこう凝ったことしてるんだねーという。
シュー皮は塩気が効いていて、全体としては濃厚で食べごたえのあるシューモンブランになっていました。


次はチョコケーキ。「ユーゴショコラ」です。

こ、これは・・・
チョコがかなりすごいですね。
チョコレートガナッシュからは、チョコの甘苦さの他に、クローブのようなスパイシーな香り、トンカ豆のような香り、オレンジピールのような香りが同時に漂ってくる。これは、チョコに配合してあるのか、チョコレート自体のアロマなのか、そのあたりはちょっと判断つかないですが、多分チョコ自体の香りなんじゃないかなー。なんとも複雑で芳しい香りです。
さすがチョコレートで名を馳せただけのことはある。税抜780円とめちゃくちゃ高いケーキですが、チョコ好きの人は一回食べてみてもいいかも。あまり体験したことのない複雑なチョコレートの香りが楽しめます。


そして、チョコケーキの後味をさっぱりさせるこのケーキ、「タルトパンプルムース」を。

どうもユーゴ&ヴィクトールのケーキとしてのスペシャリテはこのタルトみたいで、伊勢丹も一押しはこれ。アントルメも売ってました。
でもどうなのかなーと思って食べてみたのですが、まあ、確かに美味しい。
バターリッチなサブレ生地は、見かけそんなに焼いてないように見えるけど、火はしっかり入ってる。サクサクっとして食感もよく、香ばしさもあります。
それにたっぷりのピンクグレープフルーツがさわやかに載っかっていて、そのジューシーさがタルト生地とよく合っている。タルトが湿気ないように中にはカスタードクリームが薄く入ってるんですね。一応細やかな配慮はしてある。
まあ、これは普通に美味しいですね。


そして、ミルフィーユもありました。「ミルフォイユヴァニーユマダム」。

このパイ生地は逆さ折りかな?焼きはしっかり入ってるんだけど、ちょっとしっとりとした感じで、それほどパイに強烈な美味しさはないかなー。
中のカスタードと生クリームにはそれぞれバニラが濃厚に入っていて、でもカスタードのみの構成よりは軽やかになっている。全体的に軽いですね。軽快な味わいのミルフィーユ。
個人的にはもうちょっとどっしりとしたミルフィーユを求めがちだけど、これはこれで。でもまあ、やっぱり同じ海外ブランドだとカッセルさんのほうが上かなー???


最後、タルトもうひとつ「タルトポムタタン」です。

切ってみました。

こっちのタルト生地は、パンプルムースに比べて更によく焼けていて、カリカリッとした香ばしい味。
そして、上にどんと載っかった焼きりんご、中にも角切りのりんごが入っていて、タルトタタンではないけど、それなりにりんごの美味しさは味わえる。


そんなわけで、開店初日のユーゴ&ヴィクトールのケーキ、7種類のうち6個を食べてみました。
どれもかなりの高額なケーキなので、もしあんまり美味しくなかったらけっちょんけっちょんにけなしてやろうかと思ってたのですが、予想よりは美味しかったと認めざるをえない。
まあ、値段相応ですよ。これだけ高ければ美味しいのは当たり前。
びっくりするほど美味しかったのは、ユーゴショコラぐらい?あとはまあ、美味しいけど驚くほどではないかなー。
それよりも、パリ最先端のパティスリーに全く引けをとらない今の日本のパティスリーの充実具合が明確になったことがより印象的でしたね。