このあいだマテリエルが銀座三越に来たのは7/19。
だから2ヶ月も間開けずに、今度は伊勢丹マ・パティスリーです。
これだけ期間が近いと、出てるケーキもほぼ一緒かなあ?と思っていたのですが、ショーケース見るとこの前の三越とはかなり様相が異なっていたです。
さすが。
なので、ほぼこれまで購入したマテリエルのケーキとはかぶらずにケーキ買えました。
まずは、「プールプル・クレール」という、かなり変わった名前のケーキ。
このケーキはブルーベリーが主役のケーキ。それとカシスも入ってるかな?
かなり酸味が強いです。
ブルーベリーって独特の青臭さがありますが、その青臭い部分をより強調させた味わい。
もちろんこれは悪い意味ではなく、ブルーベリーの持ち味をしっかり出している、ということ。
とてもさっぱりとしていて、美味しいケーキですよ。
次に、「ニュアンス」。
実は「ニュアンス」は以前にも購入したことがあるケーキ。
なのですが、以前購入したものとは全く別物と言ってもいいぐらい、リニューアルされていたので購入しました。
ちなみに、昔の「ニュアンス」はこんなフォルムでした。
それで、新生ニュアンスなのですが、基本のグリオットショコラピスターシュの組み合わせはそのままなのですが、以前よりもぐっと洗練された味わいになっている。
三位一体のどの部分も突出はしていないんだけど、全てがこれぞ!という絶妙な味のバランスなんですね。チョコのほろ苦さ、チェリーの甘酸っぱさ、ピスタチオの豆っぽさ、全てがきちんと美味しい。
進化を止めないその姿勢、やっぱりさすがです。
フランボワジエ。定番ケーキですね。
これは正統派のバタークリームケーキ。
バタークリームの濃厚さはそのままに、濃厚なんだけどキレがある、スッと食べやすいクリームになっている。バタークリームにありがちな、重くてもたれる感じがない。これはラズベリーのピュレがたっぷり入っているということもあるだろうし、他にも工夫がしてあると思う。定番のケーキでも個性が出た、美味しいフランボワジエです。
デリス・フロマージュ。
これは正統派のスフレチーズケーキ。
生地がとにかくふわふわのもろもろなので、フォークで食べようとしてもすぐに崩壊してしまう。食べにくいのは食べにくいです。
これは確かに正統派だけど、ちょっと個性が出てない気がしました。
上に塗ったジャムがもう少し自己主張していればまた味わいも違ったのでは、という気がちょっとしましたね。
さわやかヴェリーヌも買いました。
ブランマンジェ・ココ。
スプーンですくうと・・・
このヴェリーヌは、まだまだ夏が終わらないよ!と言いたげな、残暑ヴェリーヌ!
たっぷりゴロゴロ入っているマンゴーに、ミルキーなブランマンジェ、そしてココナッツのトロピカルな味わい。
でも甘ったるさは少なくて、さわやかにスルッと食べることができて、清涼感あふれる美味しいヴェリーヌになっています。
そして、カフェ・ロワイヤル。
こちらもスプーン・・・
このヴェリーヌは、コーヒーの苦味が前面に出ている。
中に挟まれたキャラメルショコラは隠し味程度で、全面的にコーヒーのほろ苦さ、かなり苦みばしっています。
下のコーヒゼリーはチュルンとした食感で、苦さとさっぱり感があって、全体的に大人の味わい。
フレンチのビストロで食後のデザートに出てきたら最高かも、と思いました。
ということで、今回のマテリエルのケーキ、やっぱり美味しかったです。
正統派のケーキにも、林シェフの個性がしっかりと食い込んでいる、一筋縄ではいかない美味しさになっていました。
そしてニュアンスに見られるように、同じケーキでもバージョンアップを続けるその姿勢、学ばさせられましたね。