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おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


シュクレリーナードのクグロフの官能に酔う

シュクレリーナードは一度お店に行ったことあったのです。

で、その時の文章を読めばわかるように、なんと定休日で。

もうほんとショックと自己嫌悪で死ぬかと思いましたが、リベンジを誓っていました。
そのシュクレリーナードが新宿伊勢丹マ・パティスリーに来るとのこと。
向こうから来てくれましたか。
では、宿願を果たしに参りましょうかね。


シュクレリーナードといえばやっぱり焼き菓子。中でもクグロフは絶品との噂は知っていて、クグロフはあったら絶対買おうと思っていました。
そして、今月のガトーバスク縛りも買いたいし。
・・・と思ってショーケースを見ると・・・
クグロフあった!
ガトーバスクはホールとカットと両方あった!
生ケーキも、古典的な典雅なケーキがずらりと並んでいて、選ぶのにとても困りました。
買いたかったのに、買いたかったのに・・・泣く泣く諦めたのがモンブランでしょ、ババでしょ、シュークリーム、フランバナーヌ、パンドジェンヌ、そして、山盛りになって売っていた美味しそうなクロワッサン・・・!!
ぬぐぐぐぐ・・・・
でも、今回はクグロフ優先にして、幾多のケーキを諦めざるを得ませんでした。


梅雨明けの今日は薄曇り。まるでサウナの中にいるかのような蒸し暑さ。
いったんケーキとクグロフは冷蔵庫に入れて、少し汗を乾かしてから、ケーキタイムです。


食べるのは溶けやすい順番に。
まず最初は、フランボワジェ。

こちらのフランボワジェは、大粒のラズベリーをたっぷり入れたスタイル。
それで、間に挟まっているバター多めのムースリーヌクリームが、すごく美味しい!そして、スポンジ生地がまた美味しいの!
これは美味い!美味いです!!
バタクリ好きのハートを鷲掴みです!
これは、かなりいけるんじゃない?
次のケーキも期待大です。


その次のケーキは、フォレノワールにしてみました。

フォレノワールというと秋冬のケーキのイメージありますが、チェリーの美味しい季節ということであれば、今時分がベストシーズンなのかも。
このフォレノワールは、見ての通り半割にしたチェリーがぎっしり詰まってる。
チェリー好きのハートを鷲掴みです!
チョコは濃厚で、バニラクリームは軽め。いいコントラスト。
欲を言えば、お酒(キルシュ)が効いていたら完璧だったと思う。
それでもこの甘酸っぱいチェリーを贅沢に使ったフォレノワール、すごくすごく美味しいです!


タルトシトロン。

これもオーソドックスな一品ですね。
断面。

このタルトシトロン、レモンの風味が鮮烈!
かなり酸っぱいです。
この酸味は、自分にとっては好ましい酸味。
その酸味を、上のメレンゲが中和してくれる、ベストのバランス。
この酸味の強さだったら、メレンゲもっとてんこ盛りでもよかったかもしれないけど、夏らしくてとても気持ちがスカッとする、美味しいタルトシトロンです。
いいですねー。


ザッハトルテ。

このザッハトルテ、かなり美味しい。
アプリコットのジャムはしっかり甘酸っぱいし、チョコはまさにザッハトルテのあの強烈な甘さ。
なんだけど、上がけのチョコがザッハトルテ特有のジャリジャリチョコじゃなくて滑らかなグラサージュショコラになってる。
なので、これはすごく美味しいけど、「ザッハトルテ風チョコレートケーキ」が正確かな。
それでも、よくある凡百のなんちゃってザッハトルテとは比べ物にならない美味しさ。


そして、ガトーバスク、カットしてあるので「バスクカット」と書かれてました。

今月のマパテは全4店それぞれがガトーバスク競演していましたが、シュクレリーナードのガトーバスクはオーソドックスなスタイル。
中は適度にしっとり、表面はカリッと。
生地の味自体はメゾン・ド・プティ・フールのがいちばん好きだった。けどトータルで見るとシュクレリーナードが優勝かな。
まあこれは好み。自分はしっかり焼いてある焼き菓子が好きなので。


というわけで、シュクレリーナードのケーキ、どれもオーソドックスなんだけど、甘くすべきところはしっかり甘く、フルーツはふんだんに使って甘酸っぱさを引き出し、全体のバランスもしっかりしていて、焼き菓子だけじゃなくて生ケーキもすごくすごく美味しかったです。


そして、一呼吸してから、おまちかねのクグロフ、いきます!
じゃーん!

美味しそうです!
手で触ってみると、ほんのすこし濡れた感触が。
切ってみます。

中にはドライフルーツも混ぜ込んであるみたいです。
それでは、シュクレリーナードのクグロフ、食べますよー・・・
!!!
すごいこれ!!
驚愕の口どけの良さ!
そして、驚愕のラム酒ぶっかけ量!
うわ。うわわ。
これ、スンバラシイです!
食感はしっとり、なんてもんじゃない。ふわ、しゅわ、ととろける。
そして、ラム酒をアホほどかけてあって、さらなる口どけの良さに。
自分はあんまり「とろとろ」とか「ふわふわ」なだけのケーキは好きじゃないのですが、これは別格!異常な美味しさ!
これまでクグロフの中でいちばん好きだったのはVIRONのものだったのですが、それを軽く超えてきた。


自分は普通焼き菓子とかホールで買った場合、なんだかんだでいっぺんに半分ぐらい食べてしまうのですが、シュクレリーナードのクグロフは、2切れ食べたらじゅうぶんに満足。それほど濃密な味わいを与えてくれるのです。
お酒がかなり効いているので、お酒飲めない人は酔っ払うかもしれない。お酒大丈夫な人でも、この官能的なまでの美味しさに酔ってしまうこと必定。
いやーこれは・・・
久々にハートにぐさっと刺さるケーキに出会いました。


ということで、シュクレリーナードのケーキは、どれもすんごくおいしかったですが、クグロフの美味しさは筆舌に尽くしがたい。
これ、お酒大丈夫でお菓子好きの人はぜひ食べてみてください!
この機会を逃すと雪が谷大塚まで行かないといけないので、絶好のチャンスだと思って。