久々に新宿伊勢丹のマ・パティスリーのラインナップがすごくて、
今週のエチエンヌ→ヴォワザン→ラ・ヴィエイユ・フランスと続くらしい。
ヴォワザンは先日ヒカリエに出店してたし、ラ・ヴィエイユ・フランスはフランス展出てたし、
みんな精力的。パワーあるなあ。
食べる方も負けてらんないよね。
ということで、まずはエチエンヌ行くでしょう。行ってきました。
マパテのショーケースには、目も眩むほどの美しいケーキがずらり。
選ぶのにほんと苦労しました。かなり長考した。
で、結局シュークリームも含めて6個買ってしまった。
そして、今回も「リベルテ・ソヴァージュ」は買わず。
エチエンヌのスペシャリテ。大好きなケーキなんだけど、いっつも買おうと思って家出るのに、他に新作なんかがたくさんあって、手が回らないのです。
エチエンヌ、ケーキ袋も可愛い!
豚さんがマスコットなんですよね。
最初は、「オンクチューズマンゴーダブリコ」という、長い名前のケーキ。
オンクチューズというのは、ねっとりした、というような意味らしいです。
これ、フォルムが独特ですよね!
角丸の長方形のケーキの上にエクレアのような黄色いマカロンがデンと載ってる。
すごく可愛い。
でも、全部のパーツを一口で食べるのはちょっと難しい。
上のマカロンをナイフで切って、ケーキ部分はフォークで切って、口を大きく開けて…
あーん!
!!!
お、美味しい!
なんだこれ!ビックリした!
まず驚いたのは、マカロン、アーモンドの香りがすごいの。
そして、マンゴー&アプリコットのジュレのトロリとした甘さと酸っぱさと。
さらに、底には様々なナッツが敷き詰められていて、クランチ感をプラス。
なんて完成度高いの!
これは難しくてもいっぺんに全部のパーツを食べるべき。
美味しくてビックリしますよー。
すごいなー。すごいです。
次に、シャルロットスリーズいきます。大好きなさくらんぼのシャルロット。
なんて可愛いんでしょ!もう食べちゃいたいぐらい!なので食べます。
断面図。
中にもチェリー入ってます。
このシャルロット、チェリーのサイズからわかるように、かなり大きいケーキです。
これも口あんぐりして食べます。
!!!!
おーいしいーー!!
またまたビックリ。
これ、シャルロットのスポンジ(ビスキュイ・ア・ラ・キュイエール)が信じられない程軽いの。ふわっふわで、甘くて、天国の雲はこんな味なんじゃないかなと思える恍惚の美味しさ。
たっぷり絞られたチェリーのクリームもふんわり軽くて、でも上と中に入ったチェリーが甘酸っぱくて、軽いだけじゃない。
このシャルロット、この大きさでも、軽さに蕩けてるうちに、いつの間にか完食してることでしょう。
それにしても、エチエンヌのケーキ、キュートでスタイリッシュで。
特に華美な装飾とかはしてないんだけど、シャルロットスリーズの上にちょこんと載せた緑のチョコ棒、すごく効いてますよね。
「用の美」という言葉を想起させます。
(あと、細かいことだけど、チェリーは上に飾られたものも全て種が抜いてあった。こういう細やかな気遣いが嬉しい。)
次は「ジョリフィーユ」行きます。
実はエチエンヌ、今月立川伊勢丹にも催事出店してて、このジョリフィーユの画像がツイッターで流れてきたのを見て、なんて可愛いの!と思ってたのです。
実物はもっと可愛かった。
ピスタチオといちごのケーキ。
これがまた驚きの美味しさですよ奥さん。
側面に貼り付けられたマカロンはやっぱり香り高く、ピスタチオは香ばしく、いちごミルクのほんわりした甘さと絶妙にマッチ。
美味しいなー。
ちょっと…いや、かなり感動。
ここまでケーキ3つ食べて、ツイッターに書き込み。
いやー・・・今エチエンヌのケーキ食べてるとこなんだけど、どれもビックリするほど美味しい!驚かされっぱなし。すごいなあ。
それで思ったのは、前にも何度か書いてるけど、他人を「ビックリさせてやろう」とか「感動させてやろう」と思って作ったモノ(ケーキ等)は、あんまりビックリもしないし、底が浅く思える。ビックリとか感動とかは、丁寧に作られたものに対する結果起こるもので、意図して出来るものではないと思う。
ちょっとケーキ3個で熱くなってしまったので、シュークリームで小休止。
「遊羽クリーム」です。
シュークリーム、大きさはそんなに大きくない。
切ってみます。
シュー生地はふかっとした食感。クリームはバニラが濃厚に感じられるけど重くはない。食べやすい。皮とクリームの一体感があって、とっても美味しい。いいシュークリームです。
クールダウンしたとこで、次のケーキは「オベリスク」。
このケーキも、焦げ茶色のケーキの上にビビッドな赤い装飾がキマってる。美しい。
断面図。
このケーキは、見かけほどチョコ濃厚!ではなくて、マイルドなミルクチョコ味。
側面にまぶされたナッツがかなり主張してる。
中にはバニラのブリュレが入ってて、ちょっとチョコナッツアイスのような味わい。
あと、ほんのり苦味があって、コーヒー?自信ないけど。
これもかなり美味しいケーキです。
エチエンヌハズレないなー。
最後に食べたのがなんとミルクレープ。「ミルクレープバナナ」です。
さて、このミルクレープは何層になってるでしょうか?
ミルクレープなんて滅多に食べないけど、面白そう!と思って買ったのですが、これにも驚かされた!
クレープ生地はしっとりもっちりでこれも美味しいのですがバナナが!!
ソテーしてあってとろけてるのですが、甘さ控えめでとってもフレッシュ!さわやかな味わいなのです。
そう言えば藤本シェフはバナナ使いの達人だった。忘れてたよ。
これも底にはクランチチョコが。
やっぱりエチエンヌのミルクレープ、ただ者ではなかった。
…ということで今回のエチエンヌのケーキ、見栄えにうっとり、食べてビックリの連続でした。
ケーキを通してこんな感動が伝わってくるんだから、パティシエというのはステキな仕事ですね。
心に響きましたよ!