東武東上線、大山駅。
各停しか止まらない小さな駅ですが、甘魂者には楽天地なのです。
ひとつは、名パティスリー「マテリエル」。
そして、「ピノキオ」のホットケーキ。
実は、最初マテリエルについて調べていたのですが、そうしたら「大山に行くならピノキオ行かずしてどうする?」という記述を多数見かけて。
わかりましたよ。じゃあ行きますよピノキオ。ホットケーキ、画像美味しそうだったし。
ということで、大山スイーツツアー、行ってきました。
池袋から東武東上線各駅停車で数駅、大山に到着。
さて、これからピノキオ目指すのですが、どうやらとても分かりにくい場所にあるらしくて。
自分はこういうルートで行きました。
近道よりもわかりやすさ優先で。
Kindleにダウンロードした地図を見ながら、テクテク歩くこと6〜7分ぐらい?「ピノキオ」が見えてきました。
ピノキオ店内に入ると、まず目に入るのがいにしえのテレビゲーム兼用テーブル。これが3台ぐらいある。
その奥には普通の席もあるので、自分はそっちに。
時間は9時半ぐらいでしたが、常連さんがおひとり、店主の方と談笑中。
いろんな意味で昭和っぽいなー。
メニューをもらいます。
ホットケーキは出来上がるまでに時間がかかるというのはわかっていたので、それまでのつなぎとしてトーストを注文。飲み物はカフェオレで。
最初にトースト(ヤサイ)が出てきました。
極厚パン2枚にトマト・レタス・きゅうりが挟まれてる。
そしてなぜかつけあわせにポテトチップが。
こんがり焼かれたトースト、バターがしみしみで美味しい。かなりボリュームがあります。
次にカフェオレが。
このカフェオレ、すごく美味しい!
びっくりした。
コーヒーのほろ苦さがとてもいいです。
なんだ、トーストもコーヒーも美味しいんだ。ホットケーキだけじゃないんですねー。
そして、ホットケーキが出来上がるまで、トーストをかじりながら携行しているノートに書き物をして時間を過ごします。
自分のあとには3組お客さんが来ていました。この場所にもかかわらず繁盛してます。まだ10時なのに。
これは早めに来て正解でしたね。
そして、待つこと・・・結局50分。
ホットケーキ出来上がりました!
やっぱり実物を見ると感慨深いですねー。
本当に分厚い。そして、生地が見るからにすべらか。
ナイフとフォークで切ってみると、天面と底面がわずかにカリッと焼けている。
断面図です。
この厚さなのに、中までしっかり火が入ってる。
まずはそのまま一口。
・・・あー、いいですねー。
ここのホットケーキは、「ふんわり」も「もっちり」もしてない。
どっしり、そしてちょっともさっとした食感。
そのままだとちょっと飲み物が欲しくなる。
でも、これでいいんです。
なぜなら、この生地にたっぷりのシロップをかけるわけですよ。
このシロップを生地に染み込ませながら食べると、ちょうどいいしっとり感になるわけです。
これこそホットケーキの至福。
リコッタチーズは入ってなくたって、このシロップまみれのホットケーキ生地のほうが自分は好ましく思える。
そして、これで550円。
そうですよ。ホットケーキはこの値段のほうが正しいのですよ。
1500円も2000円もするはずがない。
まことに正しく素晴らしいホットケーキ、いただきました。
ピノキオを後にして、駅の方に戻ります。
次に行くのは、パティスリー「マテリエル」。
けっこう大きな店です。イートインスペースもあり。
マテリエル、生ケーキもたくさんあって悩ましいのですが、ショーケースの上にタルトや焼き菓子やヴィエノワズリーがたくさん並んでいて、それがすごく美味しそうで。ピティビエなんか焦げ茶色がとても美しかった。
かなり長考してケーキと焼き菓子を購入。
最後に、ハッピーロード大山商店街の中にある、老舗のクレープ屋さん「ピエロ」へ。
かなり年季入ってます!
クレープの種類はかなり豊富。中でもおすすめの組み合わせが書かれていました。
じゃあこの中から、「シナモンアップル生クリーム」を発注。
すると、店員さん冷蔵庫からクレープ生地をとりだして、サクサクと組み立ててくれました。
焼きたてでないのはちょっと残念でしたが・・・
煮りんごがクレープ全体に入ってて、シャキシャキしていました。
家に帰ってきて、マテリエルのケーキ食べます!
最初は・・・じゃあ、シュークリーム「シュー・ア・ラ・クレーム」から!
大きさは小さめ。
断面。
このシュークリーム、皮がガリっとした固めの感触。いい感じです!
それにバニラのよく効いたカスタードがよくマッチしている。
これはいいですね!かなりいいです。
次は・・・変化球のサンマルク「サンマルク・キャラメル」行きましょう。
下の方にはチョコの層も薄くあるんですよね。全体で5層になってる。かなり凝った構成。
表面はキャラメリゼしてあるけど、パリンとしてはいなくて、しっとり。
全体にはキャラメルの苦味がかなりしっかりしている。
ビター&スイートなサンマルクでした。
プリムヴェール。
なんて可愛いの!
マテリエルらしいデザインのケーキですね。
これ崩すのがちょっとためらわれますが、切ってみます。
中にもグロゼイユが入ってました。
あとは見ての通りのピスタチオ。
ピスタチオはそれほど主張してなくて、グロゼイユのさわやかな酸味が全体を支配します。クオリティかなり高い。美味しいです。
あと、特筆すべきなのは、上に載っかってるマカロンが、とてもアーモンドの香ばしさがあって美味しかった。マテリエル、マカロンもたくさん売ってたけど、買うべきだったかもなー。
ペルル・オランジュ。
黄金柑を使ったケーキだそうです。
断面図。
これ、断面図見てみると分かるのですが、このケーキも構成凝ってます。
下の方に黄金柑のジャムが塗ってあるんですよね。これがとても効果的。
そして一番下はクランチーな層があって、これも食感の面白さを演出。
単に柑橘のさわやかさ、だけでなくて、奥行きのあるケーキになってます。
ニュアンス。
大好きなチェリーのケーキですよ!
チェリー、チョコ、ピスタチオ。鉄壁な構成ですね!
チェリーはたっぷり入ってました。好きなので満足。
ピスタチオはもうちょっと豆っぽくてもいいかなーという気も。
でも大変に工夫された美味しいケーキでした。
最後に、焼き菓子系から「ブーション」。
表面の飴色が美しい!
このブーション、生地が意外にも、とろっとした口溶けのよいなめらかな食感。
それにラム酒とレモンがふんわり香ってくる。
予想していた味とは全然違ったけど、これはこれですごく美味しい!
さすがレベル高いですー。
・・・と、これで大山スイーツツアーは終了。
大山、やっぱり遠いから頻繁には行かれないけど、ハッピーロードにはあらゆるお店が揃ってるし、甘いもの屋さんたくさんあるし、マテリエルあるし、住みやすそうな街。
四谷もなー、マテリエルレベルの地元密着だけどクオリティの高いパティスリーが路面にあと1〜2軒欲しいとこだよなー。