Nyao's Funtime!!

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おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


青山に最近オープンしたあまいもの屋さんを全部回ろうとした

なんと!今年のサロン・デュ・ショコラは、パリセヴェイユ不参加のもより。

エチエンヌさんは参戦するものの、チョコだけみたいだし。
なーんだ。じゃあもういいや。


ということになると、サロショコのためにプールしておいたお金が浮くことに。
その使い道として最初に思いついたのが、青山あまいもの屋さんツアー。


ここ最近、青山に次々にスイーツの店がオープンして、大変なことになってます。
パンケーキだけじゃなくて、ほんとうにもう色々。
そこで、今回は気になってはいたけど、どうせ混んでるだろうし・・・と思って敬遠してたニューショップをグルっとかき混ぜてみようかと。
土日は当然激混みだろうけど、平日の午前中なら大丈夫なんじゃん?と思って。


それで、今日は早く起きて身支度をしてたら、杉本亜未先生がこんなツイートを。

なんと!栗入りのガレット・デ・ロワとな!・・・ということで、急遽予定変更。
まずは恵比寿へ。


アトレ恵比寿の神戸屋キッチンさん、朝早くからオープンなので、突撃です!

ガレット・デ・ロワはというと・・・あったあった!
そのそばに「イタリア栗のモンブラン」という魅惑のアイテムもあったので、それもゲット。
飲み物はウバ紅茶で。

これで1000円オーバーだから、かなり優雅な朝食です。
それで、気になるガレット・デ・ロワは、

表面がツヤツヤしてます!きれいな焼き色。
中に確かに栗入ってるし、ちょっとしたフェーブ大当たりの気分が味わえる。
味はというと、なかなか香ばしさはあるし、アーモンドクリーム(フランジパーヌ)も美味しいけど、ちょっとフランジパーヌの量が少ないかなーという気も。
そうしたら、

なるほどー。やっぱりパン屋さんとケーキ屋さんでは、得意分野も違うし、同じガレット・デ・ロワでも、コンセプトが異なるんですねー。
勉強になる。


勉強になったところで、山手線乗って渋谷へ移動。
渋谷からテコテコ歩いて骨董通りへ。
目指すは「クリントン・ストリート・ベイキング・カンパニー」。
この名前、どうしても覚えられないんですが自分だけ?
この際クリントンさんと略させていただきます。
で、クリントンさん、前回は休日の昼間に通りかかって大行列だったのですが、平日10時すぎなら、どうだ!

おし!行列なし!
意気揚々と店内に入ると、店内ほぼ満席。
そして、男性客は自分だけというすごい状況が。
お店の入口近くのカウンターに座りました。
クリントンさんの名物は、ブルーベリーのパンケーキなのですが、どうもブルーベリーって、見かけは可愛いけど、どうなのよ?と思っていて、バナナ&キャラメルのパンケーキにしようと思っていたのですが、メニューを見たら、「スペシャルパンケーキ」なるものが。
内容は、アーモンドとりんごと梨だって。値段は他のパンケーキと同じ1500円。
それいいじゃん。じゃあそれで。
それとコーヒー500円を。
先にコーヒーが出てきて、待つことしばし。
その間にも、次々にお客さんが入ってきて、あと少ししたらウェイティングが出そうな勢い。
そうこうしているうちに、出てきましたスペシャルパンケーキ。

おお、これは!
なかなか良さそうではないか。
拡大。

ボリュームはかなりあります。
最初にそのままパンケーキ食べてみましたが、ほんのりとしたやさしい甘さ。
そして、付属のメープルバターシロップをかけると、ぐっと甘くなり、自分の好きな味になりました。
上に載っかってるソテーしたりんご、キャラメリゼしたアーモンド、そして、パンケーキに練りこまれてあった細かく刻んだ洋梨。

いいじゃないですか。いいじゃないですか。
これは、勝利の鍵を握っていたのはメープルバターですね。
これがたっぷりついてくるので、パンケーキ好きの人はたっぷりかけて食べるといいし、甘いの苦手な人はプレーンで食べれば甘さ控えめ。
吉祥寺のダッチベイビーで完全な敗北を喫した自分ですが、今回は勝利といえるんじゃないかな。
コーヒー飲み終わったら、すかさず注いでくれたし。コーヒーおかわりできるとは思わなかったので、なんか嬉しかった。
トータルで税込み2100円は高いことは高いけど、満足度も高かったし、納得。


クリントンさんを後にして、次に向かったのはスパイラル。
スパイラルでは、今「赤塚不二夫のココロ展」をやっているのです。
無料だし、ちょっと見てみるかと思って。
スパイラルオープンの11時ちょい前に到着。
入口が赤塚不二夫ワールドに。

赤塚不二夫展、複製原画は撮影禁止だけど、赤塚ワールドの部分は撮影可だというので、雰囲気を。

篠山紀信がクルクル回ってました。
複製原画のコーナーでは、バカボンの有名な「原寸大のバカボン」のオリジナル原画とか、カラーの扉とか、貴重な原画がたくさん。
カラー扉とか、単行本ではほぼ日の目を見ないものなので、とても貴重。
赤塚不二夫グッズもけっこういろいろ売ってましたが、文房具はあんまり使い道ないからなーと思って今回はスルー。


次に向かったのは、青山に忽然と現れた、謎の建物へ。
これです。

なんじゃこれ?ですよね。
隈研吾さんが設計したこの建物は、まるまる台湾のパイナップルケーキ屋さん「サニーヒルズ」のお店。
すごいというしかないこのお店、入ってみると、1階は受付のみ。
受付のお姉さんが「2階へどうぞ。お茶を用意していますから」と言うので、おずおずと2階へ。
2階へ行く途中の踊り場。

そして、2階。

2階にあるテーブルと椅子。そこに座ると、すぐにお茶が出てきました。

お茶だけじゃなくて、売り物のパイナップルケーキがまるごと1個。
これ、無料ですよ!
やっぱり噂は本当だったんだ・・・
サニーヒルズのパイナップルケーキ、袋から出してみます。

四角い。きつね色。
バクっと食べると、中にはパイナップル餡が。

パイナップルケーキ、食べる前は、もっとジャンクな味をイメージしていたのですが、ここのパイナップルケーキは、とても上品。
エシレバターを使っているというケーキ部分はちょっともっさり・ほろほろとした食感。
中のパイナップル餡も、甘さは抑え気味。上品な甘さです。
非常に上品で上等なお菓子ですねこれは。
どうなんだろ、他のパイナップルケーキ食べたことないからわからないけど、パイナップルケーキってこんなに上品なお菓子なの?もっと駄菓子的な甘さを予想していたんだけど。
でも、予想外ではあったけど、美味しかったので、購入決定。
サニーヒルズのパイナップルケーキ、5個入り1500円と10個入り3000円しかありません。
まあ5個入りだよね。
すると、とっても可愛い布製のバッグに入れてくれた。
なんとまあ。
これが、その超可愛いバッグなのですが。

これ、ワイン入れるのに最適!
持ち手もしっかり縫い付けてあるし、多少の重さなら平気そう。
しかしこれ、どう考えても儲かってるとは思えない。
いろいろ何を考えてるのかわからない感じは拭えない。
とりあえず、少しでも興味ある人は、この建物鑑賞してタダでパイナップルケーキとお茶楽しんでみたらいいと思う。雰囲気的には別に購入しなくても怒られそうな感じはしないし。


サニーヒルズを後にして、次に向かったのは表参道ヒルズ。
先日オープンしたチョコレートショップ「マックスブレナー」へ。
この時点で12時近かったから、ちょっと難しいかなーと予想はしてたけど、

はい大行列ー。撤収ー。
一応お店の場所確認したら、

なんとエヴァンの隣!
これはひどい。火花散ってます。
また来ます。しばらくしたら行列もなくなるだろうし。


マックスブレナー攻略失敗したので、その代役として向かったのがグラッシェル。
グラッシェル、たしかどなたかブロガーの方がガレット・デ・ロワ売ってるって書いてたような記憶があったので、もしかしたらカット売りのガレット・デ・ロワ売ってないかなーと思って。

店内入って、ケーキのショーケースを見ると、ショーケースの上にガレット・デ・ロワ、ホールとカットの両方売ってる!
予想的中!
しかもカット売り、神戸屋キッチンより安い368円。
まずこれは確保。
それからショーケースの中のケーキを見ると、美味しそうなケーキがずらっと。
その中から3つチョイス。


・・・と、これで今回の任務は完了。
表参道から家までテコテコ歩いて帰ってきました。


ちょっと疲れたのでしばらく休憩した後、紅茶を淹れて、グラッシェルのケーキ食べます。
まずは、フリッソンルージュ。

可愛いだすなーホエホエ(赤塚不二夫展の影響)。
断面図。

いちごのコンポートが溢れ出てきた。
ホワイトチョコのムースと、いちごの甘さが、春を呼ぶイメージ。
可愛いだけじゃなくて味も良いです。


次は、モンブラン。

これ、外見からも期待できそうなオーラを発してます。
断面図。

生クリームの量たるや。
さて、どんなモンブランか?・・というと、
これが和栗のほっくり感がすごいです!
和栗の淡い香ばしさが感じられる。
和栗ペーストには甘さがしっかりあるので、生クリームがこれだけあるのも、計算ずくだと思う。
これは・・・アステリスクの「モンブラン・クレメ」に非常に近い印象。
モンブラン・クレメはモンブランの名作だと思うけど、それに近いということは、これも素晴らしいモンブランだということ。
和栗のほくほく感を楽しみたかったら激しくおすすめですね。


そして、タルトタタン。

このタルトタタンも、見ただけで只者ではないということがわかると思う。
断面図。

これは・・・はあ。
りんごが、キャラメル状になってるんですよ。甘くてにちゃっとしてる。
めちゃめちゃ濃厚。それを、バニラたっぷりの生クリームと一緒に食べるとちょうどいい甘さに。
それを支えている分厚いタルト。クレームダマンドがたっぷり。
主役のりんごがとにかくやんちゃな味わいなのですが、それをうまく引き立てる脇役がとてもいい味出していて、全体を素晴らしいステージに仕立てあげている・・・とか思いました食べながら。
美味しいです!


そして、ガレット・デ・ロワ。

大きさは控えめ。だけどフランジパーヌはたっぷり。
後ろ姿も撮ってみました。

本日2つ目のガレット・デ・ロワ、食べてみました。
フランジパーヌが、ちょっと杏仁霜のような味わいがある。
非常に香りがいいです。
パイも香ばしくていい感じ。
今日朝一で食べた神戸屋キッチンのガレット・デ・ロワと、グラッシェルのガレット・デ・ロワ、おなじお菓子でもこれだけ違うんですねー。
あとはもう、好みの問題。
自分は前述の通り中のあんこがたっぷりが好きなので、グラッシェル派。
でも、神戸屋キッチン派の人がいても、全然おかしくない。


そんなわけで、本日は恵比寿〜青山でアマタマ大満足のツアーでした。
どのお店も大当たりで、とてもラッキーな気分。
中でもグラッシェル、2回目ですが、非常にクオリティ高いですよ。
チーズケーキ通販の大手ルタオが道楽で始めたアイスクリーム屋さん・・・とか思ってなめてかからない方がいい。
青山近辺では、ここグラッシェルとソルレヴァンテが双璧になるかと。


あと青山周辺では、新しくキャラメル屋さんがオープンしたらしいし、竹下通りにはシンガポールのクッキー屋さんがオープンしたらしいし、マックスブレナーは次回行くし、まだまだ新店いっぱいある。
また今度、まとめて面倒みてやるから、それまで潰れるなよ?