というわけで、上に書いたように、伊勢丹の開店までの間Kindleで「ボールルームへようこそ」を読んでいたのですが、
まあ面白かったです1巻。
でも、なんかなあ。
この、マイナースポーツの黄金パターン、黄金だけに鉄板ではあるんだろうけど、もういい加減どうにかならないのか。
・主人公は特に取り柄のない一般人
で、
・ひょんなきっかけ(たいていは可愛い女の子に惹かれて)でマイナースポーツと出会う
で、
・実はその美少女はそのマイナースポーツに精通していて、
で、
・最初主人公は自分に才能ないし、周りはみんなすごいし、気後れしてやーめた!となる
けど、
・女の子が可愛いのでなんとなくずるずると巻き込まれ
で、
・実は主人公には隠れた才能が!
で、
・なに?俺って意外とやるじゃん?もしかして彼女ともいい雰囲気に?
となったところで
・ライバル登場!彼女とも因縁がありそうで
で、
・最初はあんなライバルに勝てっこないよー
だけど
・女の子取られるのは嫌!だから努力する!
となって
・さて試合当日・・・
こんなんばっか!
ボールルームへようこそも全くこのパターンだったし、最近読んだのではナナマルサンバツも放課後ウインド・オーケストラも、このパターンからビタイチ出てない。びっくりするほどテンプレ通り。
まあ、マイナースポーツにせよ、文化系にせよ、その競技を面白く見せることができれば、多少パターン臭が鼻についても、面白く読むことができるとは思います。自分「とめはねっ!」全巻購入しているし。紙の本で。
でもとめはねっ!は河合克敏先生のストーリーテリングの技術の上手さで面白く読めるけど、あんなに魅力的に描くのは至難の業。
なので、「ぼくらの17−ON!」という漫画が面白いと聞いても、嫌な予感しかしないのです。読んでないのでわかりませんが。
※追記:大事な作品忘れてた!とよ田みのる先生の「FLIP FLAP」!ストーリーはテンプレなんだけど、とても熱い名作です。でも、これらはほんと例外。
自分が好きなスポ根のパターンは、天才の少年が、その才能に押しつぶされそうになりながら、少しづつ本物の才能を開花させる・・・というパターン。
のだめとか、そうですよね。あと自分が1〜3巻までは神!と思っている「ブリザードアクセル」なんかもそう。あとは「少年ノート」は圧倒的に面白いし美しいし。
スポ根ものは少年誌・青年誌の王道中の王道で、山のように名作もあるけど、なんでマイナースポーツや文化系ものになるとワンパターンになるんだろ。
「誰もやってないマイナースポーツ」を掘り返すより、つかみの部分の見せ方をもうちょっと変えてほしいと思ったり・・・