2013年9月も新宿伊勢丹マ・パティスリーのラインナップは容赦なしです。
8月最終週から9月3日まではベルノート、そして11日からユウササゲ、更に18日からは、なんとなんと大阪ラヴィルリエ!
あああ・・・どんどん三越伊勢丹ホールディングスにお金吸い取られていく・・・
でも、ベルノートは行ってみたかったんです。前から。
いくつか計画しているケーキツアーの中には「浅草ケーキ&甘味ツアー」というのもあって、その中には組み込まれていました。でもそのツアーを決行する前にマパテに来てしまいました。ならば行かねばなるまい。
マ・パティスリーのショーケース、焼き菓子やチョコなんかがたくさん並んでいて、ケーキの種類はそんなに多くない。
そして、並んでるケーキが、とっても小さい。
小さいんだけど、値段も安くて、中心価格帯は400〜450円。
なので、4つ買っても1800円でした。
ではでは、ベルノートのケーキです。
まずは、ジャルジーというケーキ。
アーモンドのスポンジ生地にミルクたっぷりクリームとのこと。
でもまあ、これ、いちごのないショートケーキだよねという。
長野原みお曰く「いちごのないショートケーキなど、もはやパンじゃん!」ということなのですが、まあ確かにちょっとさびしい感じは否めない。
でも、いちご抜きショートケーキも、ちゃんと作れば普通に美味しい。
ということを再確認。
次、モンブラン。
モンブラン・・・?
なんか細長いんですが。
切ってみます。
このモンブラン、台が焼きメレンゲでもタルトでもなく、なんとフィナンシェを使ってる。
自分はモンブランの台は焼メレンゲ原理主義なのですが、このフィナンシェを下に敷くというのは悪くないアイデアです。モンブランの台にふわふわスポンジとか使ってたら全て台無しですが、フィナンシェは目がみっしりつまっていて、しっとりしていて、濃厚なマロンクリームにじゅうぶん拮抗できる。というのが食べて分かった。大傑作!とは言えないけれど、これはこれでとても美味しいと思う。
それであればこの細長いフォルムも、納得できる。
なるほどー。
フランボワジエ。
フランボワジエも自分の好きなケーキなんですよね。何層にも重ねられたスポンジとバタークリームのハーモニーがたまらん。
ここのはどうだろ?と思って食べてみましたが。
うん、美味しいです。
ラズベリーの強い酸味は巧妙にマスキングしてあって、フレッシュなベリーのさわやかさだけを残している。
とても食べやすい。
ここまで食べて思ったのですが、ベルノートのケーキは、とても食べやすい。親しみやすい。そういう印象があります。
でも、親しみやすいけどクオリティは高い。
よくあるのが、親しみやすいケーキ、食べやすいケーキを作ろうとすると、ただ単にぼんやりとした凡庸なケーキが出来上がってくる・・・というパターン。
でも、親しみやすさと平凡さは決してイコールではない。
濃厚すぎたり、重すぎたり・・というのではなく、素直に美味しい!と思える、けどクオリティには妥協しない・・・というのは、簡単なようで実はとてもむずかしいと思うのです。
そうした親しみやすさとクオリティを両立したパティスリーの最高峰がアン・プチ・パケだと思うのですが、ベルノートもかなりいいです。
最後、これは伊勢丹先行発売のケーキ、レディブルー。
フラワリーな紅茶を混ぜたチョコレートケーキだそうです。
これは・・・美味しいです!
やはりこれも食べやすい。特にチョコケーキは濃厚すぎてショコラホリックな人でないと美味しく食べられないケーキとかあるのですが、このレディブルーは食べやすい絶妙な濃厚さ。やはりこれも親しみやすさとクオリティがうまく共存している。
ということで、ベルノートのケーキ、これはいいですね。ケーキマニアにはもちろん、ケーキあんまり普段食べない人に特に強くおすすめしたい。
大きさも小さいし、すんなり食べられて、でも「ケーキってこんなに美味しいんだ!」と素直にうれしくなることができる。
値段も安いので、気軽に試してみてはいかが?