日本の全てのケーキ好きの聖地、尾山台。
尾山台といえば、そう、オーボンヴュータン。
でも、尾山台周辺にはオーボンヴュータン以外にもケーキ屋さんがひしめき合ってる。らしい。
そうなんだ。今まで尾山台行った時はオーボンヴュータンとの往復だけで、他の店全然訪問してなかったもんな。
・・・ということで、今回のケーキツアーは尾山台へ!
事前に作戦地図も作成しました。
四ツ谷から尾山台、実は交通アクセスわりと良かったりします。
南北線が東急目黒線に直通で接続しているので、四ツ谷からまっすぐ大岡山へ。そこで東急大井町線に乗り換えて数駅。たった1回乗り換えるだけ。
電車に乗ってる時間はちょっと長いですが、渋谷から東横線→自由が丘乗り換えよりはだいぶ気分的に楽。
オーボンヴュータンで何食べようかな〜〜〜とウキウキしている間に尾山台に到着。
まずはさておきオーボンヴュータンへ。
超久しぶりオーボンヴュータン。新宿高島屋のパティシェリアでは何回か食べてるけど、お店行くのは数年ぶり。
尾山台ハッピーロードをまっすぐ。南端にお店はあります。
見えて来ました!
・・・あ、れ、・・・?
なんか活気が無い。
と思ってお店を見たら
スガボンガン!!!
んなアホなぁ〜・・・
あと、下の方にさりげなく書いてあるけれど、1月から定休日が変更になるらしい。
覚えておかないと。
・・・ということで、いきなり出だしでつまずいてしまった尾山台ケーキツアー。
でもいいんだ。最初にも書いたように、尾山台にはオーボンヴュータンだけじゃない。他にもケーキ屋さんがいくつもある。
なので、今回は「オーボンヴュータンに行かない尾山台ケーキツアー」に変更。
まずは、オーボンヴュータンのすぐ近く、ハッピーロード商店街から少し道を入ったところにある「パティスリー クレヨン」へ。
店のしつらえといい、フランス国旗が飾られているところといい、かなり期待できそう。
パティスリークレヨン、店内にテーブル席が数席あって、中でも食べることができます。
このお店に来たら絶対食べようと思っていたアメかけシュークリームと、和栗のモンブランと、チョコケーキを注文。あと飲み物にコーヒーを。
まずは和栗のモンブラン。
上に栗の甘露煮が載っかってる。
フォークで切ってみました。
台はスポンジ。生クリームとカスタードクリーム。中にも大きな栗の甘露煮が一粒。
食べてみました。
あ、これは、昔なつかしモンブランと、パティスリーの和栗モンブランの中間。
気取りがないのがいいですね。
次、期待のアメかけシュークリーム。
飴がつやつやしてます。
フォークで上から突き刺して、飴をパリンと破ります。
飴、かなり厚めにかかっていて、甘くて美味しい。
中はたっぷりのカスタード。
ソフィア。チョコレートケーキですね。
これも丁寧に仕事がしてある。
チョコ美味しい。
懐かしさも感じられつつ、でも古臭さは払拭してある。
うん、パティスリークレヨン、昔ながらの洋菓子店とパティスリーのちょうど中間の、いい塩梅のケーキ屋さんですね。
なにより値段が安い!アメかけシュークリームは183円、他のケーキも378円。
すぐそばにあるオーボンヴュータンとうまく差別化してある。
こういう店、好きですよ。地元にも欲しい。
パティスリークレヨンから尾山台駅の踏切を渡って、九品仏方面へ。
ケーキツアー2軒目、パーラーローレルへ。
パーラーローレルは尾山台と九品仏のちょうど中間地点にあります。
九品仏からの方が少し近いみたいですが、尾山台からでも徒歩5分程度。
道もまっすぐなので、簡単にたどり着きます。
パーラーローレルのファサード。
老舗の風格ですね。
店内にはカフェスペースがかなり広くとられている。
ここでもイートインで。
パーラーローレル、事前に調べた特徴としては、フォルムがアーティスティックなケーキが多いらしい。
まあケーキは見た目も大事ですからね。でも味の方はどうなんだろ。
評判はかなりいいみたいなんだけど。
ということで、ショーケースに並んだケーキをじっくり観察。
確かにどれも斬新なデザイン。魅力的。
どれにしようか悩んだんだけど、並んでいる中でひとつ、目が合ってしまったケーキがあって。
これは注文せざるを得ない。
ということで、ケーキ3つ注文。カフェスペースで待ちます。
飲み物はストレートティーで。
店内も重厚なつくり。
しばらくして紅茶とケーキが運ばれてきました。
最初に、スフェール。
パーラーローレルの代名詞的なケーキ。確かにこのデザインは印象に残りますよね。
切ってみました。
軽めのチョコレートムースとパッションムース。
確かにあっさり目。
パッションムースは、食べた印象はオレンジを想像させました。酸味はあまり強くない。
下に敷いてあるザクザクのクリスピーチョコレートが良く効いている。これがなければ淡白すぎるところをうまくまとめてますね。
シチリア。ピスタチオのケーキ。
これも美しい・・・
表面が美しいだけじゃなくて、中もしっかり作りこんである。
断面図。
ピスタチオのムース、チョコムース、そしてラズベリーのジュレ。
これもムース部分は淡白なんだけど、上にのったオレンジピールやピスタチオ粒、ラスベリーが単なる飾りじゃなくて絶妙なアクセントになってる。
なるほど。デザインコンシャスなだけじゃなくて、ちゃんと必然性もあるんですね。
そして、最後に、ショーケースで目が合って一目惚れしてしまったケーキ、
「みつばちマーヤ」。
上に載ったピカチュウのような蜂さんが「Eat Me!」と訴えかけていて、素通りできませんでした。
表面についたホワイトチョコレートの薄いベールをはがして、切ってみました。
なんと、中にはイチゴが2粒も!
これ、名前からてっきり蜂蜜のケーキだとばっかり思っていたら、実は変形のショートケーキなんですね。
これは、意表をつかれた。びっくり。
可愛いだけじゃなくてしっかり美味しかったです。
パーラーローレル、まだまだ他にも造形美のケーキがたくさん並んでいました。ゴルゴンゾーラのチーズケーキとか食べたかったなあ。
まあまた次回。
尾山台ケーキツアー、最後に訪れたのは「ラルカンシェル」。
ラルカンシェル、ェは小文字です。
尾山台駅から徒歩30秒。駅のホームから見える位置にあります。
小さいお店です。テイクアウトのみ。
店内に入ると、パンがずらりと。ケーキよりもパンのほうが種類が豊富。
ケーキはショーケースに10種類並んでいました。
パーラーローレルもデザインが凝っていましたが、ラルカンシェルのケーキも、デザインの細部までこだわったケーキが並んでいました。10種類しかないんだけど、選ぶのに苦労しました。
なんとか3つチョイスして、テイクアウト。帰りも大井町線→大岡山乗り換え南北線のルートで帰ってきました。
ラルカンシェルのケーキ、店名の「虹」の通り、パッケージも虹色のテープが可愛いです。
和栗のモンブラン。
のっぽさん。
断面図。
和栗のペースト、生クリーム、焼きメレンゲの台。中に渋皮つき栗が一粒。
なかなか美味しい。
フルール・ディベール。
このフルール・ディベール、花びらがカラフルなバージョンとシックなバージョンの2種類あったのですが、シックな色柄のがセレクトされてましたね。
これはこれで可愛い。
可愛いだけじゃなくて、中もしっかりしてる。
断面図。
フロマージュブランにベリーのジュレ。
チーズはほとんどヨーグルトのような味。酸味が感じられる。それにベリーが加わって、さわやかな味になってる。
美味しいです。
ラルカンシェルロール。
店名の虹のロールケーキ。
普段あんまりロールケーキは買わないのですが、ここまで凝ったロールケーキはあまり見たことがない。作る手間を考えると、よくぞここまで・・・と感心します。
しかもこのロールケーキ、薄くイチゴジャムが巻かれてる。
よく売られているロールケーキは、たっぷりの生クリームをふんわりスポンジで軽くくるんで・・というのが多いですが、ここのは生クリームも美味しいですがココアスポンジにほんのりベリーで、単純じゃない。
やっぱりパティスリーならこのぐらいやってくれないと。
快哉です。
・・・ということで、オーボンヴュータンに行かない尾山台ケーキツアーは以上。
3店とも3種3様、バラエティに富んでる。
尾山台に住んでる人は、気分によってケーキ屋さんを選ぶことができて羨ましいです。
自由が丘もすぐに行かれるしね。
まあ今回は結果的に良かったですが、やっぱりオーボンヴュータンも行きたかったのは仕方ない。
次回、また近いうちにリベンジしに来ます。
待っとれ尾山台!