今月下旬は19日が雨がっぱ少女群さんの2冊目、今日22日がファンタジウムの3巻、さらに26日には夏目義徳さんの待望の新刊、と、盆と正月が一緒に来たような(昭和的な表現)幸せが続いてもうもう・・・です。
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雨がっぱ少女群さんの新刊についても書きたいので、近いうちに書きますが、まずは「ファンタジウム」。
今日22日は3巻の発売日なのですが、同時に「モーニングツー」の発売日でもあります。
モーニングツーの表紙は「ファンタジウム」とTAGROさんの「変ゼミ」のコラボレーション。どちらも好きな作家だし好きな作品なので、水越先輩のように涎たれそう。
左にある文庫本は、ファンタジウムの今シリーズのモチーフとなっている本「最後のユニコーン」です。
- 作者: ピーター S.ビーグル,鏡明
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1979/10/15
- メディア: 文庫
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それで、ファンタジウムの「The Last Unicorn」後編です。
カラー見開きのユニコーンが可愛い!甘くて優しい世界。
でも、本編の内容は決して甘くはないです。
この「The Last Unicorn」シリーズは、後編になってテーマが「成長」であるということがわかります。
成長と、そして。
成長には、痛みが伴います。
良くんも、身体的な成長に伴って脚に痛みを感じるようになります。
(男子は急激な成長によって「寝ていると骨のきしむ音がする」ということがあるらしいです。自分はそういう経験はなかったと思うけど・・)
そして、成長は自分を新たなステージにいざなうと共に、それまでの自分にお別れを言わなければならない時でもある。
人によって、それはほとんど意識しないでいつの間にかそうなったのかもしれないし、きちんとお別れのご挨拶ができた人もいるだろうし、未練がましく最後の抵抗を試みたりした人もいるだろうし。
良くんは自分のおかれた環境から、他の中学1年生よりははるかに大人びた考えをもっているのですが、それでもやっぱりまだ子供の部分が大半。
そうした良くんの「子供」の部分はマネージャーの北條氏のフォローによって、これまではなんとか二人三脚で進んできたのだけれど、もしかしたらここから先はひとりでも走れるようになっているのかも?2人の足を結び付けていた紐をはずしても大丈夫?
良くんは自分の成長に対してどういう答えを出したのか?
それが次号以降のストーリーを決定づけているようです。
次号、どうなるんだろ。期待も大きいけれど、不安も。
だって、良くんがパイの中にガラス片入れられたり、野心満々の付き人がついたり、睡眠薬入りコークハイ飲まされたりしたら・・・と思うといてもたってもいられない。