執念で購入特典のブックカバーゲット。実際にブックカバーとして使うわけではないですが。おまけに弱い日本人。
6巻では千葉さおりんが良くも悪くも目立ちすぎて、内容としてはちょっと踊り場的な印象を持ったので、今回はどうなのか、期待と不安で読みはじめたのですが。
- 作者: 志村貴子
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/12/25
- メディア: コミック
- 購入: 8人 クリック: 54回
- この商品を含むブログ (141件) を見る
いや、もう、ほんとびっくり。
単行本派なので極力ネタバレは見ないようにしてるのですが、どうやら「千葉さおりんが末広安那のことで激昂するらしい」というのはなんとなく漏れ聞こえてました。しかし、よもやこういう展開とは・・・露ほども予想してなかったので唖然。
以下ネタバレ含。
物語開始時点では小5だったみんなも、もうすぐ中2。第二次性徴は二鳥くん・高槻さんの身体をじわじわと大人に変えてきていて、もうそれははっきりと目に見えてきて。
特に二鳥くんはニキビができたり、どんなに抗っても「敗北」が目前に迫っていることは本人も認めざるを得ない状況。
二鳥くんがあんなちゃんと付き合い始めたのは、だから、意識してるかどうかは別として、二鳥くんの(日本軍言うところの)「転進」なんじゃないかと思う。できるだけダメージを受けないように、どうやって撤退するかという。
以前高槻さんに告白した時は、「女の子としての自分が、男の子としての高槻さんを好きになった」と明言していて、お互いが共通の秘密を持つ「理解者」であることが好意の根本になっているけど、あんなちゃんに告白した時には、あきらかに「男の子としての二鳥くんが女の子のあんなちゃんを好きになった」というシチュエーション。
なので、二鳥くんは本当は、あんなちゃんのことそれほど好きではないんだろうな、と思う。自分の成長(性徴)を正当化するための手段として、たまたま親切にしてくれたあんなちゃんに告白・・・というのが実のところなんじゃないかと。
だから、多分、うまくいかないだろうな。このカップルは。あっさりフェードアウトするのではないかと。
あと、佐々ちゃん。今巻では終始いらいらしてた。思春期に入って、どう頑張ってもみんなの間が単純に行かなくなってきてしまって。
だから、佐々ちゃんが(佐々ちゃん以上にいらいらしてる)高槻さんから、天真爛漫な更科ちーちゃんへ移行するのはよくわかる。
千葉さおりんは、ショックのあまり自分が何をしたいのかが全くわからない状況になってるように見えるんだけど大丈夫か?いつ大爆発起こすかハラハラですよ。
自分がいちばん応援している真穂姉と瀬谷くんの仲があまり描かれてなかったのはちょっと残念。瀬谷くん風邪ひいちゃってるし。次巻に期待。