「タルト・アルザシアンヌ」というのは、アルザス地方に伝わるリンゴや洋ナシなどを焼きこんだタルトのことらしいです。
自分が愛用しているオーボンヴュータンのお菓子レシピ本に載っていて、前から一度作ってみたいと思っていました。

オーボンヴュータン河田勝彦フランス伝統菓子―豊かな風土が育んだ素朴な味、郷土の味-語り継がれてきた菓子づくりの醍醐味 (暮しの設計 (No.210))
- 作者: 河田勝彦
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1993/01
- メディア: ムック
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ところが先日、Mixi日記でカヌレやシュークリームを作った時に余った卵の白身をどう活用するかという話を書いたら、師匠から「フィナンシェ作ってみたら?」とご教授いただき、フィナンシェもアーモンドプードルを使うお菓子なので、この際思い切って購入してみようかと。
粉類では定評のある富澤商店でカリフォルニア産アーモンドプードルを購入。500gで840円。
http://www.tomizawa.co.jp/
タルト・アルザシアンヌの作り方は、
- パータ・フォンセ(練りタルト生地)を作り、型に敷きつめる。
- 果物(今回はリンゴ)を切って型に並べる
- 「クーリー」という、卵、牛乳、グラニュー糖、タンプータン(アーモンドとグラニュー糖を同量で挽いたもの。アーモンドプードル+粉糖で代用可)、白ワイン・・を混ぜた液を型に流し込む
- 180度で1時間ほど焼く
- 表面に牛乳+グラニュー糖を混ぜた液を刷毛で塗って、更に表面に焼き色をつける
・・・というもの。
タルト生地さえうまく完成すれば、あとは寝ながらでもできるぐらい簡単。
焼成中にオーブンの中を見るとクーリーが膨らみすぎているように見えるのですが、冷めるとしぼむので、あまり気にする必要はないみたい。
不器用なので初めてのレシピはたいがい大失敗するのですが、今回はかなりうまく行った。本にあった完成写真と見比べても遜色ない・・・かも。
出来上がり直後に食べた時は、クーリーはかなり柔らかく、白ワインの匂いが濃厚に漂ってきて、これはこれで美味しい。少し冷ましてから食べると、タルト生地はさくさく、中はプルプル、リンゴの甘い香りがふんわり・・と、素朴だけどすごく美味しくて幸せ。
パータ・フォンセの生地がまだあと1回ぶんあるので、また作ってみよう。