Amazonの在庫一掃セールで販売されてた。ゾッキ本?かもしれないけど60%オフ。
卓抜なアイデアで「芸術とは?」という根源的な疑問に立ち向かう彼女の作品は、日本の現代アートに興味がある人、いや芸術に関心がある人にとっては必読だとおもいます。
ピクチュアレスク―Miran Fukuda 1992~1998 (Asahi Art Collection)
- 作者: 福田美蘭
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1998/09
- メディア: 大型本
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余談なのですが、彼女はポップカルチャーのイコンとしてディズニーのキャラクターをパロディ化した作品をいくつか製作しているのですが、この本を刊行するときに、それらの作品を掲載することについてディズニー側から「待った」がかかったのです。・・・で、どうしたかというと、
本のほうは「やばそうな部分(シンデレラや白雪姫の顔の一部など)」を白抜きにして掲載・刊行して、その後で、その白抜きの部分を補填するシールを別途配布する、という大技に出ました。
そのシールは福田さんに手紙を書くと送ってくれます。(現在でもまだ有効だと思う)
自分は世田美での展覧会のときに入手しました。
この経験を元に彼女の代表的な作品"Copyright"というシリーズができたのですが、ディズニーの声高に主張する「著作権」を逆手に取った傑作です。大好き。
ただ、上記のようないきさつのために、"Picuresque"には収録されていません。
こんなかんじの作品です。
・・あまりにも有名な画像であるゆえに、「描いていないもの」「隠された図像」まで見えてくるという。いかに自分たちはブレインウォッシュされているかということを問いかけているように思います。