id:sitebbiwさんの激プッシュで知った(というか、それまで知らずにすごしていた)映画「ローズ・イン・タイドランド」を観て来ました。
http://www.rosein.jp/
いやぁ・・・すごかった。
久々にまごうかたなき「カルト映画」を観た、という感じです。今は亡きシネ・ヴィヴァンの香り。
それで、感想とか、ストーリーのネタバレとか・・・と思っても、これ2時間近い映画なのにストーリーが全然ない。感想といってもどう書いていいものやら・・。
で、思ったのですが、この映画はテリー・ギリアムによる「ミツバチのささやき」なのではないか、と。
というのも、お膳立てに共通項がとても多い。
荒涼とした風景、空想好きの女の子、蜂、冒険、モンスター、死・・・。
ストーリーらしいストーリーがないのも同じ。女の子のささやくようなモノローグで物語が進行していくのも似ている。
テリー・ギリアムはそこに「セックス・ドラッグ・ロックンロール」を加えて殊更バッドテイストに仕上げているけども、そっけないエンディングのあとに残るリリカルなイメージは、共通・・とは言わなくても非常に近いものを感じました。
・・と書くとビクトル・エリセファンから怒られるかな?でもエリセ好きならきっと面白いと思ってくれると思うんだけれど。