Doopeesをさらに深く知るためにはTony Hatchを聴くべし

id:gotanda6さんから、ドゥーピーズの新アルバムが出るという衝撃のニュースが！
DOOPEESに関するエントリを掘り返してみたり - 【B面】犬にかぶらせろ！

本作には、謎の美少女キャロライン・ノヴァクのヴォーカルをメインとした、キュートでポップなユニット“ドゥーピーズ”（7月には2ndアルバムも！）、
(以下略)

とりあえず記念に、いつものYouTubeから"Doopee Time"のPVどうぞ〜！
http://www.youtube.com/watch?v=n_sG-NMZO_k

この"Doopee Time"の元ネタについては以前のエントリキャロライン・ノヴァクの元ネタ - Nyao’s Funtime!!を参照していただければ。今回はもうちびっとだけディープな部分を。
アルバム"Doopee Time"を全編聴いてみてみると、このアルバムのテーマになっている曲は実はタイトル曲ではなく、"Now That You've Gone"という曲だということに気づかれると思います。
この曲、元はPetula Clarkの小ヒット曲だったりします。
曲のクレジットも(Petula Clark, H Ballay, N Newell)となっています。
小ヒットだけに彼女のベスト盤にも意外に収録されてなくて、この2in1のCDぐらい。（曲試聴もできます）

Downtown / The New Petula Clark Album (I Know a Place)

このアルバムのタイトルはペトゥラ・クラーク最大のヒット曲"Downtown"からとったものですが、この"Downtown"をはじめ、"Don't Sleep In The Subway"など彼女のヒット曲のほとんどを手がけたのが「イギリスのバカラック」と呼ばれるトニー・ハッチだったりします。
（個人的にはトニー・ハッチとバカラックは作風ぜんぜん違うと思いますけども・・。）
なので、上のアルバムを買うとトニー・ハッチの名曲の数々を堪能できるというわけです。
そして、"Doopee Time"には、もう1曲トニー・ハッチの作品が収録されています。
それは、ヤン富田のスティールドラムバンドAstro Age Steel Orchestraの演奏による"Look For A Star"です。
この曲のクレジットはMark Anthonyとなっていますが、これは実はトニー・ハッチのペンネームだったりします。
参照：http://www.jerryosborne.com/7-21-03.htm
"Look For A Star"はトニー・ハッチ自身の演奏も含めたくさんのアーティストにカバーされていますが、この"Doopee Time"収録の演奏はおそらくGarry Milesのバージョンをベースにしていると思います(自信なし)。
（↓のコンピに収録・試聴可）

Hard-To-Find 45's on CD 7: More 60s Classics

日本では全然人気のないトニー・ハッチですが、ドゥーピーズうんぬん以前にとても素晴らしいコンポーザーなので、是非一度聴いてもらいたいな〜と思います。

Call Me: Songs of Tony Hatch

追記：id:P5NEOさんのコメントに返事書いてたら長くなりすぎたので本文に追記。

↑の2枚組コンピは入門編としてはいちばんバランスがよいかなと自分も思います。
だけど、トニハチさんのコンピは不当に安いのが多くて、asin:B0007735D0！多すぎる！
あとAmazonでは売り切れだけどhttp://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1438215なんて605円ですよ！文庫本かよ！と突っ込みたくもなります。
名曲たくさんあるのに・・・"Call Me"とか誰のバージョンでももれなく泣けるのに・・・。