最近の写真作品は「デジタル加工を全く施してない」ほうが少ないのではないか?と思われるくらいで、人気のロレッタ・ラックスなんかはデジタル加工が特異な作風を生み出すまでになっていたりするわけですが、こうしたデジタル加工が作品と密接に結びついている近年の写真の流れを概説した本がなかなか面白いです。
Photography Reborn: Image Making in the Digital Era (Abrams Studio)
- 作者: Jonathan Lipkin
- 出版社/メーカー: Harry N. Abrams
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: ペーパーバック
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Jeff WallやGregory Crewdson、Andreas Gurskyのように大量のイメージを一枚の作品に収めるための「デジタル・ステイプラー」としての使い方から、エフェクター的にぐにゃんぐにゃんに画像を歪めたものまで、幅広く取り上げられてます。
洋書ですが、図版も豊富なので最近のフォトグラフィーの潮流を俯瞰するにはかなり便利な一冊になってます。