久々にずっぽりはまってます。
お、もう3巻の予約できるんだ。
- 作者: 鈴木央
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/12/15
- メディア: コミック
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何の取り柄もないけれどフィギュア・スケートの才能を持っていた少年が、人並みはずれた情熱と努力で成長していく・・・という、アナクロなほど正統なストーリー、絵柄もどちらかというと泥臭い。そして各回ごとの最後のコマでの強烈なひき。まっすぐで凛とした主人公。試合のシーンでの使用楽曲にあわせた「役柄」になりきった演技描写。
・・・こ、これは。
少年漫画的という以上に「ガラスの仮面」を想起させます。
「ガラ仮面」+「昴」(曽田正人)か「タンブリング」(鎌田洋次)という印象。
次号が待ち遠しくて仕方がなくなる、あの恋焦がれるような気持ちも「ガラ仮面」連載時にさんざん味わった感情に近い。
あとは、もう少し華があると、大化けする可能性があると思うのです。それと、「ため」の部分(与えられた試練をなかなかクリアできずに悪戦苦闘するシーン)をもっともっと欲しいかも。
「ガラ仮面」のダイナミズムは、あの練習風景での、ためてためてためて・・・・→「できる・・・私には○○ができる・・・!」→初日の舞台で大爆発!という部分にあるわけで、だけど週刊の少年漫画誌と月2回刊の少女漫画誌では尺が違うのでどうしても地味になってしまう「ため」を作るのは難しいのかもしれない。
今のところ、その泥臭い部分がとっつきにくいのか(自分も最初はそうでした)、大人気というわけではないのですが、頑張って欲しい。