ファンクという音楽は大体にして「どうかしている」曲が多くて、たった1つのリフだけで10分以上突っ走ったり平気でするのですが、極めつけがこの"More Peas"。
オリジナルは"Doing It To Death"に収録されている8分バージョンなのですが、
- アーティスト: JB’s
- 出版社/メーカー: Pヴァインレコード
- 発売日: 1995/06/25
- メディア: CD
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JB'sのアンソロジーにはこれの13分45秒のバージョンが入っています。
- アーティスト: James Brown
- 出版社/メーカー: Polydor / Umgd
- 発売日: 1995/02/28
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iTMS-Jで試聴(iTunes起動します)
この曲も当然1リフで14分。だけどJBでしか有り得ないのが、
- 曲の途中で御大が「キーを変える!」と言い出して、本当に変えてしまう。(2度も!)
- しかもG→F→Dとキーがどんどん下がっていく!転調でキーが上がるのは多いけど下げるというのは・・・。
- 曲の途中で大喜利をはじめる。「これからキーをDに変えるわけだけど、"D"と言えば、さてどんなDでしょう?」とか言ってる。
これらが全部そのまま吹き込まれてるんだからすごい。しかも最高にカッコいい。
JBは普通は録音前に段取るであろう曲の進行を本番録音中に決めていくことがしょっちゅうで、なかには曲のタイトルを録音中に決定("Funky Drummer")とか、エンジニアに録音テープを止めるなと指示("Talkin' Loud & Sayin' Nothin'")とか、コール&レスポンスの間合いを間違えたのに相方(Bobby Byrd)のせいにしてそのまま進行("Get Up, Get Into It And Get Involved")とか、
いちいち挙げていたらきりがないんだけど、それでも"More Peas"は別格。
ファンクの真髄です。