以前から気になってはいたのですが、2月10日までと言うことなので
遅まきながら観てきました。
ものすごい傑作でした。
http://www.klockworx.com/belleville/
もっと欧州アニメにありがちな観念的・諧謔趣味な映画化と思ったら、
エンターテイメント性もばっちり。
ディフォルメされた造形ばかりが喧伝されてましたが、あれはむしろ
手塚治虫の実験アニメにもある「アニメでしか表現できない動きのダイナミズム」を
表現するための必然で、全く違和感は感じませんでした。
また、ラスト近くのカーチェイスシーン(逃げる側の車(?)が前代未聞なのですが)では
「これは『BD meets(この場合avec?)カリ城だわ・・」と思ったのですが、
唐沢俊一が同じようなこと書いていた。(id:Tsuyohiro:20050113#p1さん経由)
http://www.tobunken.com/olddiary/old2004_08.html
でも本当にこれは宮崎駿が作らなければならない作品ですよ。
追記:フランス的、ということで言えば、かつてのスター三姉妹の家に
「ぼくの伯父さんの休暇」のポストカードが掛けてあったり、テレビで昔の
ジャック・タチの映画観ていたり・・。確かに登場人物が無口で、
動きで笑わせるところとか、ほうふつとさせますね。