今日は骨董ジャンボリー | 全国から500ディーラー結集。日本最大級の骨董イベントに行ってきました。
ものすごい骨董好きというわけではないのですが、アンティークなおもちゃや食器のあたたかみのあるデザインは好きなので、主に目の保養のために、ビッグサイトで行われるこの最大級の骨董市にはできるだけ毎回行くようにしているのです。
続けて通っていると骨董の世界にも流行はあるみたいで、少し前には
「ウランガラス」大流行であちこちのブースで大量に出品されていたのに、
今回はほとんど目にすることがなかったり。その代わりに台頭してたのが
アンティーク着物。数年前にはほんの数軒で扱っていただけだったのが
今回は着物専門のブース以外にも、十数軒は出品していましたね。
他にはアンティークのレース編み。カントリー調の台所用品や
ミッドセンチュリー期の食器の出品が減って、レース編みを扱う店が
そのぶん増えた気がします。
そんなことを考えながらブースをふらふらと見て回っていると、
大量のビュバーを扱っているお店を発見。
「ビュバー」(buvard)というのは、インク壺にペン先をつける
昔のペンで使用したインク吸い取り紙のことで、主にフランスでは
様々な意匠を凝らしたビュバーが広告宣伝媒体として製造されたそうです。
やがて万年筆やボールペンが大量生産されると共に1970年代にはほぼ絶滅
してしまったとのことですが、そうしたビュバーを集めた本も出版されていて
自分もその本で「ビュバー」というものを初めて知って、その素朴で
可愛らしいデザインにものすごく心惹かれていました。
エクスポジション ドゥ ビュバー―ボールペンが当たり前じゃなかった時代、冷蔵庫が電気じゃなかった時代のインク吸い取り紙・ビュバー
- 作者: Le cafe 421
- 出版社/メーカー: ピエブックス
- 発売日: 2004/07
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
そういうわけでいつか本物のビュバーを手にしたいと思っていたら
骨董ジャンボリーで思いがけず大量のビュバーが販売されていたのでビックリ。
興奮して手に取っていると、お店の女性の方が
「それは、フランスのインクを吸い取る紙なんですよ。」
「あ、はい。ビュバーですよね。これの本もでてますよね。」
「その本書いたの私なんですよ〜」
「!!」
いやもう、びっくりするやら嬉しいやら。
奥から男性の方も出てきていらして。
上のビュバーの本は何度も読み返していたのに、この本を著された
Le cafe 421の高屋さんご夫妻については全く失念していて・・・。
本当にお恥ずかしい限りでした。
その後、本に掲載されていたものも含め、たくさんのビュバーを
見せていただき、その中で特に気に入ったものを3枚、購入しました。
本で見たビュバーもとても素敵だと思ったのですが、本物は何倍もいい!
お店でも額装したビュバーを売っていましたが、確かにこれは立派な
版画作品と言ってもいいと思う。自分も今日買ったビュバーを
素敵な額に入れて部屋の壁に飾ろうと思います。
Le cafe 421
http://home.catv.ne.jp/ff/cafe421/