ジャズにおける金字塔、Blue Noteレーベル。
名伯楽アルフレッド・ライオンのもと、キラ星のようなプレイヤーがプレイを競い、
1940年代から60年代にかけて数限りない名盤が生まれました。
また、Blue Noteは名ジャケットの宝庫でもありました。
新進気鋭のデザイナー、リード・マイルズの手による斬新でモダンなジャケットアートの数々は、現在一冊の本にまとめられています。
しかし時代は移り、1970年の声が聞こえる頃には
ジャズも時代の波にもまれ、その形を変えていかざる得ませんでした。
ある者は表舞台から去り、ある者は時代に合わせて自己の演奏スタイルを変えることで生き残りを図ろうとしました。
その変化は当然名門Blue Noteにも及び、かつてあれ程洒落ていたジャケットのアートワークにも大きな影響を及ぼします。
その中で最も象徴的なのがGrant Green。
元々アーシーなソウル・ジャズを得意としていたギタリストの彼が1963年にリリースしたリーダー作"I Am Blue"のジャケットはこんなです。
モノトーンの色あい、写真、タイポグラフィ・・・。
クールです。
そんな彼が約10年後、同じBlue Noteから1972年に発表したライブアルバム、"Live at the Lighthouse"の
ジャケットがこれです。
拡大してみましょう。
怖いから。
・・・でも内容は最高にファンキーなライブ盤なんですが。