イギリスのBBEレコードから、PETE ROCKの未発表プロデュース作品が
リリースされていました。
BBEはファンク・ソウル好きの自分にとっては神のようなレーベルで、
"Spectrum"シリーズは随分お世話になりました。
そのBBEのヒップホップサイド、"beat generation"シリーズでの
PETE ROCKのインスト・ヒップホップも素晴らしかったので、かなり
期待して今回の未発表2枚組を購入したのですが・・・。
これが、もうもう素晴らしい!!
「ヒップホップって、こんなにも美しいアートフォームだったんだ・・・」と
久しぶりに音楽を聴いてウルウルきてしまいました。
現在の、さまざまな制約にがんじがらめのヒップホップには
奏でることのできない音。
ただ、これって、懐古趣味なんでしょうね。
このレコードは本来’96年に発売されるはずのものが、当時ですら
「これは売れそうもない」ということでお蔵入りになったものですから。
今のメインストリームヒップホップ、R&B好きが聴いてかっこいいと
思うかは、あまり自信ないです。
ターンテーブルとSP-1200の作り出す芸術はとうの昔に火山灰に埋もれ、
今ではローマングラスのようにその美しさを愛でるしかないのでしょうか。
少し悲しくもあります。
ちなみに、BBEによる未発表作品発掘作業は
"lost and found"シリーズとして今後も続くようです。
第2弾は、ロイ・エアーズ!
昨年のマウント・フジ・ジャズ・フェスティバルで感動に泣きながら
"serchin'"を唱和した自分としては、震えがとまらない展開です。