この文章を会社の人が読んだら、おそらく会社クビになると思うのですが、
それは別に構わないのですが、一応ぼかしながら書いてみます。
うちの会社の社是は"We will save a billion people's life"(原文は日本語)
なんです。
今日も朝礼で会社のトップが上の社是を強調してました。
なんだかねぇ。一介の弱小健康食品メーカーですよ?
「史上これほど傲慢な社是はあるまい」。と常に思ってるのですが。
10億人という人数も個人の妄想ならともかく・・・ですが、もっと気になるのは
「我々が命を救う」という考え方。
なんだかとってもおこがましい。
自分も、つい最近までかなりしんどい状況にあって、その時にはいろんな人の
協力に助けられて、なんとか今までやってこられた。本当に感謝しています。
だけど、「助ける」「救う」という言葉は、「救われた」側の人間が口にする言葉であって
「救う」という行為は、困っている人が自ら救われる、そのお手伝いをすることに
過ぎない、と思うのです。
「神は自ら助くるものを助く」とか「縁無き衆生は度し難し」という言葉は、一見
宗教的な傲慢さと受け取れるかもしれませんが、逆に、
「『救い』を押し付ける事はできないんだよ」という、「救う側」への戒めにも
なっているような気がします。
そのあたりに全く無配慮で救済思想を説く人は、正直、偽善者だと思います。
しかも、カルト宗教並にたちのわるい偽善。
あるいは、自己陶酔者。
まあ、そんな会社で働く自分も自分ですが。
ただ、この会社の社是を聞いてから、どんなときも一度も社章をつけたことないのは
秘密です。