「GEISAI4」に行ってきました。
前から一度は行ってみたかったんですが、今回は例の食玩も発売されることだし、まあきっと売り切れだろうけど…と思いつつ、青山ブックセンターで前売りチケットがわりのパンフを買って当日に備えてました。
そして今日、朝9時半に家を出て、10時開場の30分後には会場についたのですが、そこで目にしたのが、冒頭の写真の光景。
それに追い討ちをかけるように「今から並ばれても商品をお買い上げいただけませーん」の呼び声。
まあ予想通りとはいえ、みんなたかが食玩によくそこまで必死になれるなーと感心してしまいました。
…いいんです。クリスタル仕様のココちゃんは欲しくなかったし。
「GEISAI」自体は、もっと自己顕示欲をむきだしにした、イタイ人たちが多いかと思ったら、みなさん意外とクレバー。
内容は、奈良美智とタカノ綾を足して2で割ったような作品がもっとも多く、次いでクール系カトゥーンイラスト、メルヘンタッチのイラスト、常磐響ばりの女の子写真など。
どれも洗練されていて、それなりに個性的でもあるんだけれど、なんかこう、突き抜けない。
この「GEISAI」を昔の読売アンデパンダン展になぞらえる人がいますが、私は当然「アンパン」は見たことないですが、赤瀬川原平の本によると、かなりメチャクチャやってたみたいなので、「GEISAI」はアンパンとはかなり違うと思います。
そもそも「GEISAI」、事前審査あるし。
「GEISAI」は、その名前の通り、芸術の学園祭なのですが、考えの根底に「食ってくためのアート」という、商業主義でもあり、プロ根性でもある、共通の認識があるような気がします。今回の、食玩が圧倒的な集客をよんでいたというのは、象徴的な出来事に見えました。
よくアートと商業主義を対立項のごとく考えている人がいますが、アートの商業化はぜんぜん悪いこととは思えません。
ただ「GEISAI」の場合、あまりにも「小さく儲けよう」という意図がそこかしこに感じられるのが、現在のところでは難ですね。
そのうちにラフォーレで見た明和電機や、横浜トリエンナーレの束芋のように、ガツンと衝撃を受けるような作家さんが出てくると面白くなってくるのですが。