これもだいぶ古い話になりますが、「世界と日本のアニメーションベスト150」
という、世界中のアニメ関係者にアンケートをとって、古今東西、
これまでに製作されたアニメをランキング形式で紹介した本が
出ていました。
http://www.comicbox.co.jp/pub/best150.shtml
ランキングは、1・2フィニッシュのユーリ・ノルンシュテインと
ほとんどの作品がランクに入った宮崎駿に甘すぎなんじゃないの?な部分は
気になりましたが、まあ概ね妥当なのかなとは思いました。
ランキングの下位には前述P・ボカノウスキーの「天使」や、これも実験映画の金字塔
伊藤高志「SPACY」まで入っていて、アニメの境界線って何?と考えさせられたりもしました。
ただ、こうした実験映画も含む、いわゆる「アート・アニメーション」の始祖、
オスカー・フィッシンガーへの評価が不当に低い!
ランキングでも確かかなり下のほうだったし。
作品集にしても、ノーマン・マクラレンが豪華なDVDボックスになっているのに、
ずいぶん昔にビデオが出たっきり・・・。
オスカー・フィッシンガーの作品の特徴は、あらゆる物体の動きが、音楽と完全に
シンクロしているところで、ある意味「PVの先祖」とも言えるかもしれません。
彼の作品が持つ意味は、現在、とてもとても大きいと思うのですが。
もし彼が生きていて、Macromedia Flashを手にしたら、どんな作品を作っただろうか?