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今シーズンもフレジェのスタートはアルカションから!

まだ11月だというのに、すでにあちこちからいちごの便りが。
インスタやツイッターで、「フレジェはじめました!」という投稿がたくさんのパティスリーから届いています。
うわー、すごいなー。
確か去年の11月は、ごく一部のパティスリーがフレジェはじめていて、早いよ!早すぎるよ!とか言ってたのが、今年はもう当たり前のように11月からフレジェ。
いや、フレジェ好きとしてはすごく嬉しいんだけど、季節感とかほんとないよねという。
まあこれも農家さんの努力の賜物、ということなんでしょうねー。

今週の新宿伊勢丹マ・パティスリーはアルカションが登場。
この時期のアルカションということであれば、おそらくフレジェ、あるだろうなー。
期待して行ってきました。

マパテのショーケース、ケーキとしてはほとんどが冬支度の茶色いケーキ。
でも、ありましたありました、早くも春の訪れ、フレジェがちゃんとありましたよ。
アントルメも。アントルメ、すごく可愛いんですよねー。
他にも洋梨やグレープフルーツのタルト、スペシャリテのカヌレ、クロワッサンなどもありました。
でも、やっぱり購入するのは・・
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はい!今年度もフレジェのスタートはアルカションからになりましたねー。
しかもアントルメ!
いやー、だって、フレジェって、ほぼ飲み物だし、プチガトーだと一瞬でなくなって、あれ?どこに消えた?となって、悲しくなるので、やっぱりここはアントルメでしょう、ということで。

アントルメだから、大胆に切りますよー。
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プチガトーではこうはいくまい。
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去年もありましたが、プラスティックのスプーンの上にヨーグルト?とマカロンが。
可愛い。
では、初フレジェ、いただきますよー。
・・・。
うーん、やっぱりフレジェは最高だねー!
いちご、ゴロゴロ入ってますが、美味しいです。完璧に仕上がってるとは言えないけど、時期外れ、というような残念な感じではなく、ちゃんといちごの美味しさが出てます。甘酸っぱくてジューシー。
そんないちごを包み込む、バニラの香り強めのねっとりムースリーヌ。
スポンジはしっとりと。
そして、やっぱり見かけが最高に可愛いですよね。
こんな素敵なフレジェ、今の時期からいただけて、もうなんか、手を合わせてしまいますね。
幸せだー。
まあ、そんなわけで、飲み物なのであっという間に8割方なくなってしまい。
このままだと完食してしまう・・と思い、残りはちょっとしかないですが冷蔵庫へ。

そして、フレジェはいちごがほとんどなので、実質的に0キロカロリーだし、実質的に0個なので、他のケーキも買いましたよー。
こちらは少し秋冬っぽいラインナップ。

最初は、タルトタタンですね。
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アルカションのタルトタタンはことのほか美味しいのです。やっぱり買ってしまいますよね。
断面はこんな。
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見ての通り、ギリギリまで焼き込んで、りんごの旨味を極限まで引き出した甘苦さと、たっぷりの生クリーム、さくさくのタルト生地。
この鉄壁の組み合わせ。確実に幸せを運んでくれます。
やっぱりここのタルトタタンは、美味しいタルトタタンのお手本ですね。

次に、ババオカシス。
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スポイト付きです。
切ってみます。
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しぼしぼしたババ生地にはカシスのシロップと粒が入ってますが、カシスの風味はあるけど、酸味はそこまでではなくて、むしろ上のチョコクリームの方が存在感ある。
これはこれで美味しいんだけど、刺さってるスポイト、これ、カシスジュース?赤ワイン?
いえいえ、これはクレーム・ド・カシスですね!
これをかけると、味わいは一変!
カシスの風味が前面に出て、酸味も出て、味わい豊かな、大人のババに変身!
美味しいです。
これは、アルコールダメでなければ、全部かけるのがデフォルト。かけるの前提で味を組み立ててますね。
美味しいですー。

次は、これ気になってた、プリュンヌサレ。
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今年の伊勢丹のクリスマスケーキ、アルカションが作ったのはなんと「梅干しのケーキ」!
マジか!と騒然となったのですが、そのケーキのプチガトー版。
これはお店でも出しているらしく、すでに召し上がった方もいらっしゃって、でもどんな味なんだろう?と興味津々だったので、食べることができて嬉しい。
では、どんな味なんだろう・・ドキドキ。
食べてみました。
おー!
梅干しは、酸っぱ!という感じではなく、酸味は多少、それよりも塩気を強く感じます。
いずれにせよ、梅干し!入ってる!という感じではなく、適度な風味と塩気がチョコと馴染んでいて、違和感がない。普通に美味しい。
梅干しぃ?と気構える必要がない、美味しいケーキです。
チョコレートも、ムース、ガナッシュ、板チョコと、様々に展開していて、食べていて飽きない。
決してキワモノではない、チャレンジする甲斐のあるケーキです!

最後は、ショコラフランボワーズ。
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やっぱりアルカションのケーキはどれもおしなべて美しいですねー。
断面はこちら。
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こちらは、シンプルにチョコとラズベリーの間違いのない組み合わせ。
チョコムースはまったりとした口当たりで、チョコの香りが素晴らしい。
ラズベリーは、酸味は強くないけど果実感はしっかり、ツブツブの種もいっぱい。
驚きこそないけど、チョコとラズベリーの組み合わせの理想形。完璧なバランスです。


・・・ということで、アルカションの冬ケーキと、これも冬のケーキと言ってもいいのかな?フレジェでした。
どれも美味しかった!フレジェも満足できる出来で、よかった。
でも、こうなってくると、11月12月のいちごは、クリスマスケーキ用の輸入の美味しくないいちご、という固定観念を書き換えないとダメですねー。
今の時期から美味しいいちご、普通に出回ってるという、これが最新事情。
そう考えると、フレジェの季節はすごく長い、ということになりますね。
2020年度も、フレジェ探求の旅、続けますよー!