今年も!サロン・デュ・ショコラ、はじまりましたね!
戦場レポ、いろいろ上がってますが、相変わらずものすごいことになっているらしいですね。
自分は声援を送るぐらいしかできませんが・・頑張ってください。
そして、これも毎年なのですが、サロショの時期には伊勢丹のマ・パティスリーは大物パティシエのケーキを持ってくることが多い。
去年、そして今年も、ジル・マルシャルとハイアットリージェンシーのコラボケーキを登場させてきました。
ジル・マルシャルさんのケーキ去年も食べましたが、とんがっているところも含めて、これが今のパリの最先端なんだなーオシャレだなー・・と思ったこともあり、今年も新作があるとのこと、期待して初日行ってきました。
マパテのショーケース、様々なケーキが並んでいますが、ジル・マルシャルコラボのケーキはピックに「GM」のロゴが入っていて、入ってないのはハイアットリージェンシーの独自のケーキ。
このあたり間違えないように。
あと、焼き菓子とかカヌレとかも一部コラボしているみたい。
そんな中から、去年のとかぶらない、新作を中心に購入。
支払いを終えて、ケーキを受け取ってから、ちょっと洋菓子売場をうろうろ。
というのも、昨日の夜ものすごーくフレジエが食べたくなって。
伊勢丹に美味しいフレジエあったら買いたいなーと思ったのですが・・
でも、一通り回ったけれど、フレジエはなさそうで。
じゃあ、ということで、伊勢丹から地下道を通って新宿高島屋へ。
高島屋のパティシェリア、今日は水曜日だからパティスリーヴォワザンがケーキ出しているはずで、多分ヴォワザンだったらフレジエあるんじゃないか?という読みだったのですが・・
はたして、パティシェリアのショーケース見たら、やっぱりありました!ヴォワザンのフレジエ。
ヴォワザン、他にもいちごを使ったケーキがいっぱいあったので、そこらへんをまとめて購入。
ホクホクと帰ってきました。
家に帰って、まずはジル・マルシャルのケーキから。
最初は、オレンジショコラオレ。
名前からすると、オレンジとミルクチョコのケーキ、組み合わせとしてはまあありふれてますよね。
でも、食べてみると、その複雑な味わいに驚かされる。
ミルクチョコのまったりとしたまろやかな甘さと香り、オレンジは皮のビターな部分が強く感じられる、ブリュレとママレード的なコンフィ。そして、ヘーゼルナッツのダクワーズが香ばしさを演出。
繊細で複雑で洗練された味。
次に、今回の目玉商品、タルトクールサクレ。
ジル・マルシャルさんは、というか、向こうのパティシエさん、パールクラッカン好きだよねー。
まあ確かに映えるよね。
断面。
このケーキは、フォルムとしてはサクレクール寺院をモチーフに、味わい的にはヴァン・ショーをイメージしているとのこと。
でも、見かけはキャラメルっぽいですよね。
一体どんな味が・・?
と思って食べてみたのですが、
これもまた、複雑な味わいだなー!
やわらかいキャラメルのムースに、パリンと薄い板チョコのアクセント、ダマンドの中にはプラムといちじくの赤ワイン煮が練り込まれてあってスパイシーな風味もあって・・
一言でなんの味、と言うことが不可能な、複雑で繊細で洗練な味わい。
まあちょっと、これがパリの最先端やで!どやどや!という、鼻持ちならなさも感じないではないのですが、確かにクリエイティビティはすごいと言うしかない。
ジル・マルシャルコラボのケーキはもう1つ、フィーヌシャンパーニュ。
断面。
これもかなり難度の高い構成で、一番下の生地はヘーゼルナッツの粉末以外にキャラメリゼしたヘーゼルナッツがごろごろ入ってる。これがかなりの存在感。
そして、チョコムース、キャラメルムースがかなり濃厚。
名前からするとシャンパンも使ってるんだろうけど、そんなには感じなくて、でも、この濃厚な味わいにもかかわらず飽きさせない美味しさに貢献しているのではないかと。
そんなわけで、ジル・マルシャルコラボケーキ、確かにすごいなーと思う。
えてしてこういうコラボって、試みとしては面白いけど味のバランスがねーということも多いんだけど、このジル・マルシャルコラボは良く出来てると思います。チョコ系が多いので、今度はフルーツを使ったケーキとか食べてみたいですけどねー。
そして、これはジル・マルシャルコラボでないハイアットリージェンシー独自のケーキ、アリバ。
断面。
このケーキは、名前の通りドモーリ「アリバ」を使ったチョコケーキ。
チョコムース、チョコガナッシュ、チョコスポンジ、チョコフィヤンティーヌ、チョコグラサージュ。
チョコの表現を一通り、という作りですね。
手堅い、間違いのない美味しさ。
ねっとりとした羊羹のようなガナッシュが美味しかったです。
さて、そして、ヴォワザン@パティシェリアのいちごフェア、開幕ですよ!
まずは、フレジエ・オ・ピスターシュ。
見ての通り緑色です!
広瀬シェフお得意のピスタチオを全面に使ったムースリーヌは、甘さはそこまで強くないんだけど、コクが濃厚、バターもたっぷりで固さもかなり固め。
そんな固くて重くて濃いムースリーヌと、ピスタチオと相性のいいいちごのジューシーさが、こってりさっぱりのコントラストを描いていて美味。
やっぱりフレジエはいいですなー。
いちごフェア、続いては、ミルフィユフレーズ。
フレジエにかなり近い外見ですね。
このミルフィーユですが、なんと!
フォークで縦に切れる!
普通のミルフィーユは、パイが固くて中のクリームが柔らかいので、切ろうとすると中のクリームがぐしゃっとはみ出してしまうんだけど、このミルフィーユはムースリーヌがやっぱり固くて、パイははらりと軽いので、すっと切れるんですねー。
味わいも、先程食べたフレジエと近いんだけど、パイはさっくりと軽いながらも焼きはしっかりで香ばしく、これはこれでまた違った美味しさが。
最後は、エクレアです。エクレールルージュ。
断面はこちら。
こちらのエクレア、シュー皮が、ほとんどラスクのように空焼きしてあって、サクサクというかカリカリというか、すごくクリスピー。
そこに、生クリームとフリュイルージュのコンフィチュールの甘酸っぱさが、胸キュンの美味しさ。
フレッシュのいちごも加わって、軽やかでさわやかで心躍る春の味!という感じです。
美味しい。
ということで、ジル・マルシャルのケーキはチョコ系中心で濃厚重厚でしたが、ヴォワザンのケーキはピスタチオの重さはあるけれど、それ以上にいちごの春を呼ぶ美味しさが弾けたケーキでしたね。
先程も書きましたが、ジル・マルシャル、来年もコラボするのであれば、もうちょっと軽めの、フルーツとか使ったケーキ、希望します!