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おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


西荻窪新規開拓ケーキツアー!

さて、12月ですよ!
12月ねー、最後の月ですね。
自分的にはアントルメが2回食べられる月。
いい月ですなー。
それに比べて11月!11月はいらない子じゃないですか?
特にイベントもないし、街中も、まだまだずっと先のクリスマスに中途半端に突入していて、スタバではクリスマスソング流れてるし、1ヶ月以上先だよ!という話。
早く終わってくれないかなー11月、と思ってたのですが、ようやく終わりましたねー。


そして!12月にもなったことだし、今日は新規開拓ですよ!
新規開拓の候補店はいくつもあるのですが、今回は西荻窪に行きます!


西荻窪・・のパティスリーといえば、東京女子大前に超有名人気パティスリーがありますが、
そこの手前に何軒かパティスリーがオープンしているらしく。
あんな人気店のすぐそばにお店オープンするなんて、豪胆だなーというか勝算あるのか?とも思ったのですが、評判はなかなかいいみたいで、これはぜひ真相を確かめなければ・・と思って。

秋晴れの心地よい気候の中、西荻窪に到着しましたよ!
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西荻窪北口から出て、商店街をてくてく。


途中で、すごい行列が出来てて、何事?と思ったら、
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ポム・ド・テール、有名なベーグル屋さんですよね。
こんな大人気なんだ・・興味はあるけど、とりあえず今日はスルーしててくてく。

徒歩約10分、最初の目的地、ヒロヤミナミサワへ到着です!
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かなり間口の狭い、こじんまりとしたお店。
お店に入るとすぐにショーケースで、ショーケースも小さめで並んでるケーキの種類もそこまで多くない。
でも、どれもすごく美味しそう!
中でも、チョコケーキが、全体の種類が少ない中で3種類並んでいるのが印象的でしたね。
その中から、チョコケーキも含めた4つを購入。
駅に戻ります。


駅に戻る途中の、北口商店街の終わりのほうに、2軒目のお店、パティスリーレリアンがありました。
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こちらは、入り口に対して、店内に入るとかなり奥深いつくりで、外見以上に広い。
ケーキも、定番商品、オリジナル、古典菓子と、バランスよく並んでる。
これは選ぶのが難しいですねー。
ということで、4つ・・と思ったけど5つ購入。
帰ってきました。


家に着いて、まずはヒロヤミナミサワのケーキから食べてみます。
まず最初は、フレジエから。
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フレジェ、先日アルカション@マパテで並んでて、11月からフレジェか!と思ってたのですが、今日見たらヒロヤミナミサワでもレリアンでも普通に売ってて。
もうフレジェは12月前から販売開始が当たり前なんですねー。
ふわあ。
で、ヒロヤミナミサワのフレジエですが、店員さんが美味しいいちごが入りましたので・・とおっしゃっていたので、どうかなー?と思って食べてみたのですが・・
このフレジエ、見ての通り、トップにわりとボリュームのある生クリームが絞られているのですね。
このあたりは、ショートケーキ的な要素も持ちつつ、ということなのでしょうが、食べてみると、これが全くのフレジェで!すごく濃厚で美味しい!
ピスタチオのムースリーヌはこってりとしていて、固さもしっかり、豆の風味もしっかりで、いちごの美味しさを引き立てている。
いちごは、言うだけあって確かに美味しい。甘さも香りもしっかりで、濃厚ピスタチオのアシストでさらに美味しさをアップさせている。
この時期にこのレベルのフレジエが食べられるのかー・・すごいなー。
非常にクオリティの高いフレジエでした。


次に、「レアチーズ」を。
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これ、表面がキャラメリゼしてあるんですね。
このキャラメリゼは、パリンとまではいかないけど、しっかり焼いてあって、ほろ苦さもしっかりで、それに対してチーズのムースはふんわりと柔らかく、優しい酸味と甘さが、キャラメリゼのビターな風味と合わさって深い味わいに。さらにレモンの香りも添えられていて、とても風味豊か。すごく美味しいです。
これは、なかなか只者じゃないですね・・・


そして、モンブラン。
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下がメレンゲになっている、伝統的なスタイル。
断面はこんなでした。
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これ、断面にしてわかるのですが、トップのマロンクリームはフランス産、そして生クリーム、焼きメレンゲと来て、底面はスイス産のマロンピューレなのだとか。
これは、ちょっとした、でもかなりシャレた工夫ですね。
そんなオリジナリティをひそませたモンブラン、食べてみると、マロンクリームの濃厚さと、メレンゲのザクザクした香ばしさが相まって、さらに下にもマロンピューレがあって、密度の高い美味しさ。
メレンゲがしっかり焼いてあるのがいいですね。
そして、味わいはとても濃いのだけど、後口が軽やかなんですよね。
これは砂糖の量とかバターの量とか、なのか、すごく計算されていて、濃厚だけど重すぎない。
洗練されたモンブランです。


最後に、チョコケーキ3種類の中から、「グランマルニエ」を選びました。
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こちらのチョコケーキ、シンプルですよね。
名前の通りグランマルニエを効かせたチョコのバタークリームにチョコのスポンジを重ねた構成。
グランマルニエはそこまでお酒くささはなく、ふわっと香る程度。
チョコのクリームはとても美味しいですねー。ビターで濃厚。
だけど、驚くほど口溶けがいい。
チョコのクリームって、ともすれば口の中にベタッと残ることもあるのですが、このチョコクリームは、すっと溶けてすっと消える。
濃厚だけど軽やか。

自分が今回チョイスしたヒロヤミナミサワのケーキ、どれも、しっかりとした味わいの、輪郭のはっきりしたケーキなのですが、にもかかわらず、どのケーキも後味が軽やかなんですよね。いくらでも食べられそう。
すごくいいです。すごく美味しいです。
これは、正直お店の規模は全然違いますが、すぐ近くの大人気店よりも、自分は美味しさの点では凌駕しているのではないかと。
ぜひ再訪したいですね。



そして、しばし休憩の後、パティスリーレリアンのケーキを。
まずは、タルトポワールから。
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このタルトポワール、ポーションがかなり大きい!
そして、洋梨がたっぷり、その下にはカスタードがたっぷり、クレームダマンドもたっぷりで、サービス精神が素晴らしいです。
でも大味だったら意味ないですが、このタルトポワール、大きさだけでなく味もかなりいいです。
洋梨はねっとりと甘くて香りも良くて、でもそれ以上にカスタードが、卵とバニラの香りが素晴らしく良くて、このカスタードはすごいですね。ちょっと特筆モノ。
タルト生地はそこまで深くは焼かれていないけどサックリ、ダマンドもぽってりと甘く、単に洋梨を載せましたというタルトではない、クオリティの高いタルトです。


次に、エスキスというケーキ。
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これは、アプリコットのジュレとキャラメルのバタークリームを重ねたケーキ。
アプリコットは、フレッシュと言うよりもドライにした時の味で、酸味と共に独特のエグ味も強く感じられる。
キャラメルは、こちらもほろ苦さがしっかり出ている。
なので、ちょっと苦味というか渋みというかのアンマッチがあったりもしたのですが、でも個性的な組わせで、オリジナリティがあって面白いです。


そして、ミルフィーユ!
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このミルフィーユもサービス精神旺盛で、大きさも大きいし、パイも分厚いし、カスタードもたっぷりたっぷり。
そんなミルフィーユ、味は・・というと、
これが、カスタードがやっぱり超優秀!
卵の味わい、バニラの香りがすごく良くて、ぼてぼての濃厚な、フェティッシュなまでの美味しさ。
パイも、それに対してしっかり焼かれていて、さっくりとした食感にキャラメリゼのカリッとした部分も。
これは・・・永遠にカスタードとパイに溺れていたい、と思わせる、特濃の美味しさ。
ミルフィーユのアントルメも置いてありましたが、なるほど、これならアントルメ食べたくなる気持ちわかる。


そして、ここでもモンブラン。
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断面はこんな。
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こちらのモンブランは、土台のメレンゲが茶色になるまでしっかり火を通してあって、ほとんどカルメ焼き状態。中にはココナッツも入ってるのかな?さっくりとしています。
マロンクリームは濃厚、そして、バニラの香りが。
ストロングスタイルなモンブランですね。すごく美味しい。


そして、最後にサントノーレ。
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サントノーレがある店はいい店。
断面。
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このサントノーレは、クリームは塩キャラメル。キャラメルのほろ苦さと甘さが強く感じられます。
そして、下のパイの部分が、ガチガチに焼かれていて、バターの焦げた香りがします。すごくいい。そして苦味もある。
なので、全体的に苦さを感じさせる、大人びた味わいのサントノーレです。
構成も、飴がけのところをチョコフォンダンにしている以外はほぼオーソドックスなスタイルを踏襲していて、非常に好感が持てます。


ということで、パティスリーレリアンのケーキは5個食べてしまいましたが、なんと言ってもカスタード!
そもそもカスタードって、フランス語ではクレーム・パティシエール、つまり菓子職人のクリーム、なわけで、カスタードが美味しい店はどのケーキも美味しいに決まってるわけで。
素晴らしかったですねー。


西荻窪ケーキツアー、今回はこの2店でしたが、他にも話題のラ・プティットシュルプリーズも行きたいんですよねー。今日訪れた店も再訪したいし・・
12月、初日から充実していて、これはいいひと月になりそうです!