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おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


今日は久々リリエンベルグとおなじみパクタージュで栗拾い!

今日は、新宿伊勢丹のクリスマスケーキのラインナップが発表になる日。
今年から紙のカタログやめて、ネットでのお披露目。
そして、予約開始は13日から。
なんかなー・・ちょっとアレですよ?色々言いたいことあるけど。

そして、今日発表になったケーキのラインナップ、見ましたが、今年はアカシエがないですね。
これで、今年はアカシエも、アテスウェイも、エーグルドゥースも・・と、かつての大人気一押しパティスリーが軒並み撤退している。
なんというか、色々岐路だなーと思わざるを得ない。
自分も今年はデパートで買うかどうか、ちょっと悩むことろですね。


ということで、今日の朝は伊勢丹のオンラインショップを見てたのですが、その後はお出かけ。
今日は久しぶりのいい天気!もう10月なんだけど、ちょっと暑いぐらい。
そんな快晴の中、新宿から小田急線へ。
降り立ったのは新百合ヶ丘。
そして、超久々にやって来ましたよ。ここへ。
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はい、リリエンベルグですね!

首都圏で美味しいモンブランというと、必ずと言っていいほど名前が出てくるリリエンベルグのモンブラン。
有名パティスリーの大人気商品です。
でもねー、正直自分前に食べたとき、そこまでかぁ?と思って。
モンブランも含めて、リリエンベルグのケーキは、美味しいんだけど、自分の好みとは違うなーと思っていて、
その後は長いことご無沙汰で、エチエンヌばっかり行ってたのですが、
久しぶりに行くことにしましたよ。

リリエンベルグ、やっぱり遠いですね!久しぶりに行きましたが、遠い・・そして暑い。
なんとかかんとかお店に着いたのですが、今日は土曜日だけど、店の外までは行列できてなかった。なんかラッキー。
店内には数名オーダー待ちの人がいて、ショーケースにはモンブランいっぱいと、秋のフルーツを使ったケーキが色々。食べたことがあるような気がするケーキが多かったですが、久々だし、初心に帰って食べたいケーキを普通にセレクトして注文。お会計しましたが、すごく安い!そういやリリエンベルグはケーキの値段が良心的なのも人気の理由の一つでしたね。


リリエンベルグでケーキをいくつか購入して、でもそのまま帰りはしませんよ?
新百合ヶ丘→玉川学園前。
当然小田急線の栗といえばここをはずすわけにはいかないですよねー。
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はい、パクタージュですよー!
パクタージュでは、モンブランの提供は生ケーキ提供の日時の午後1時から、と聞いていて。だいたいお伺いしたのが1時ちょい過ぎだったのですが、ちょうど提供開始、というタイミングでした。
ショーケースを見ると、ひときわ目を引くのが、タルトフィグ。
タルトフィグ、と書いてあるプレートの奥には、2種類のタルトが。
白いいちじくと、黒いいちじくの2種類のいちじくが、それぞれタルトになってるんですよね。
これらのタルトは、金沢まで出向いて仕入れた石川産のいちじくを使ってるのだとか。
久保シェフからいちじくの実を見せていただきましたが、黒いいちじくはすごく小さいの。そして、白いいちじくは、完熟なの?と思うほど外見が青い。だけどこれで完熟なんだそう。
これは、食べるのが楽しみですねー。
ということで、パクタージュではモンブラン、いちじくタルト2種、そしてぶどうのタルトを生と焼きで。あとはパンを色々購入。そしたらパンをいくつかオマケしてくれました。嬉しい。ありがたいです。
帰り際に、ちょっと気になってたことを質問。今年、パクタージュさん、クリスマスケーキどこかに出してますか?と聞いたところ、今年は全部委託は断ったのだとか。やっぱり、二人三脚でこじんまりとケーキを作っている体制だと、お店の方の仕事が荒れるから、やりたい気持ちはあるけれど、断ったのだそう。
そのかわり、ネット通販を含めて、自店提供のクリスマスケーキを頑張りたい、とのことでした。
話を聞いて、あー、なんかわかるーと。思いましたね。
最初にも書いたように、伊勢丹も含めて、大手百貨店のクリスマスケーキから、かなり有名店が撤退しているんですよね。アカシエは伊勢丹から東急に移行しましたし、常連だったパティスリーがどんどん抜けている状態。
伊勢丹が、おせちのカタログは豪華なの出しているのにクリスマスケーキは紙のカタログ廃止したのも、クリスマスケーキにはあんまり旨味がない、と判断したのかもしれませんね。
これからは、クリスマスケーキ、デパートで買うものではなくなっていくのかも・・・
そんな予感が。



・・とか色々考えながら家に帰ってきました。
少し呼吸を整えて、急いでケーキ食べ始めますよー。
まずは、パクタージュ。できたてのモンブランを早く食べないと。

こちらが、今年のパクタージュのモンブランです。
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これねー、ちゃんと断面図見えるようにカットしたのに、写真に撮り忘れている。もーいや!
なので説明すると、構成はオーソドックスです。和栗のマロンクリーム、無糖シャンティ、メレンゲ。あと中央に一粒栗。
このように、構成は普通なんだけど、味は全然普通じゃない!
すっっっごく美味しい!
パクタージュのモンブランは、毎年美味しいので、今年も美味しいのはわかってましたが、今年は特に美味しい!殊の外美味しい!
和栗のクリームが生クリームの上にふわっとかかるように絞られているのですが、この柔らかい栗のクリームが、もう香りがすごい!栗がぐわわーーーっと襲いかかってくるような、栗に溺れるような、そんな圧倒的な栗のかぐわしさ。
今年の栗は、夏が暑かったせいもあって味や香りが濃厚、と聞いていましたが、この栗はすごいですよ。
この栗の強さは、食べていただかないとわからない。これは栗好きはマストと言ってもいいでしょう。
その栗に対して、生クリームはふんわり、そして、メレンゲがゴリゴリの固さなのですね。ところどころ砂糖の固まりのようなガリッとした食感がある。なので、栗のクリームのふわふわから、メレンゲのゴリゴリまで、固さにも変化があって、面白いです。
いやー、これはいい栗拾ったー!!


次に、季節のタルト~シャインマスカットとナガノパープル を。
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これは断面図ありますよー。
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カラフルな2種のぶどうは、甘くてみずみずしくて、すごく美味しい。
でも、それ以上に、やっぱりタルトの出来ですよね。素晴らしい焼きと、アーモンドとバターの香り。
そして、生クリームとカスタードクリームがあるので、ぶどうのさっぱりとした美味しさと対比の重さが感じられて、やっぱりパクタージュらしさ、というのが感じられる優秀なタルトなんですよね。美味しいです。


そしてそして、タルトフィグの2種盛りですよー!
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ちょっとすごいでしょ?どちらもいちじくを大胆にあしらった、見るからに美味しそうなタルトになってる。
これ、どっちかを選ぶなんて、自分にはできませんでした。

ということで、まずは白いちじくから食べますよー。
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ナイフでスッと切ってみます。
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おー!ちょいエログロな断面図ですねー。
では・・と食べてみたのですが・・
これが!いちじく、すごい!!なんだこのいちじくは!!
これまで食べてきたどのいちじくよりも、強烈な芳香を放つ、クラクラするような香りの良さ。
いちじく独特の香りがすごいんだけど、でも、エグみはそんなないんですよね。
ただただいい香りなの。
甘さもしっかり甘くて、生なのにこんなに味と香りが濃いいちじく、食べたことない。
そこに、カシスの酸味が少しアクセントで入って、タルト生地のしっかりした土台があって、控えめに言って極上ですね。これはあれですよ、いちじくを愛するもの、いちじくを憎むもの、すべてのいちじく関係者に伝われ!という、例の文言も出てくる有様ですよ。
これはもう、モンブランもマストだし、このいちじくも、得難い体験になりますよ。

そして、黒いちじくはこちら。
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こちらの断面図はこんな。
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この黒いちじくも、すごく美味しい!
先程食べた白いちじくの圧倒されるような芳香はないのですが、味の濃さは負けてない。そして、かなり食べやすいです。エグみがほとんど感じられない。白いちじくは規格外のすごさだけど、こちらは常識の範囲内での素晴らしい美味しさが。
こちらもカシスのアクセントが効いてますね。


・・・と、ここまで食べて、次は選手交代。リリエンベルグのケーキいきます。
最初は、やっぱりこちらもモンブランから。
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ひと目でリリエンベルグとわかるラブリーな外見。
断面はこんなです。
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リリエンベルグのモンブラン、以前食べた時は、評判になるほどかー?と思ったのですが、久々に食べて、なかなか美味しいじゃん、と。
こちらの栗のクリームは、より繊細で、ほっこりとしていて、でも香ばしさが強い。食感はややねっとり。和菓子っぽさもありますね。端正な作りで、悪くないですね今食べてみると。
下がメレンゲでないのは、ちょっとやっぱり好みとは違うかなーという部分もありつつ。


次に、グレープフルーツのシブーストを。
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器が可愛いですよねー!これ、なにかに使えないかなーと思うんだけど、何に使えるかがわからん。
スプーンですくってみます・・・
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このカップ入りのシブーストは、表面はキャラメリゼで焦げ感とジャリッとした舌触りが。素敵ですね。
シブーストクリームの下にはグレープフルーツとスポンジを挟んだプリンのような、卵たっぷりの、やっぱプリンですね。固めのプリン。
器の可愛さもあって、ラブリーでほんわかした美味しさです。


そして、タルトタタンもありました。
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断面はこちら。
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このタルトタタン、よく焼けのりんごが、甘くて苦くて美味しい。トロッとしている。
でも、断面図の通り、中心はやや火の入り方が浅くて、フレッシュな美味しさも残しつつですね。酸味も足してあるので、甘いけどスッキリしている。
下には、サブレ生地のようなホロッとした生地が敷かれている。これも親しみやすいタルトタタンですね。


そして、季節のミルフィーユは、ぶどうですね。ぶどうのミルフィーユ。
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このミルフィーユは、どうかなー?と思って食べてみたのですが、パイがちょっとだけしんなりしてるかなー?それはちょっと心残り。
ぶどうはみずみずしくて、カスタードはぽってりとしていて、パイ以外の部分については問題なく美味しいです。

ということで、久々リリエンベルグのケーキ食べましたが、確かに、自分の好みどストライクではないですが、意外にも美味しく食べることができました。
これは、自分なりに色々な種類のケーキを食べることで、ストライクゾーンが広くなったのかな、だとしたら嬉しい。
ストライクゾーンが狭いなんて、欠点でしかないですからね。明らかに不味いものは論外ですが、きちんと作ったものは、美味しくいただける範囲が広いほうがいいに決まってる。
そういう意味では、ちょっとは成長したのかなー・・・なんて。


そして、まだ手を付けてないのが、パクタージュのタルトレザンアラメゾン。
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パクタージュのパンは、こんなに。
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パンは、かぼちゃとブルーチーズという組み合わせのを食べましたが、すっごく美味しい!ゴマが効いてるんですよね。やっぱり秋といえばかぼちゃ、それにチーズの組み合わせ、素敵です!
残りは明日かなー・・楽しみだ。