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マパテ裏表制覇!アディクト・オ・シュクルとNYアップルパイ

今週の新宿伊勢丹マ・パティスリーは都立大学アディクト・オ・シュクルが登場。
アディクト・オ・シュクル、すごく好きなパティスリーです。
アディクト・オ・シュクルが催事に来る場合、絶対的なスペシャリテとしてパリブレストノワゼットオランジュとタルトシトロンシトロンヴェールという、どちらも長い名前のケーキがまずあって、あとはそれ以外何が来るかなー?というのが楽しみ。
今回はどんなだろう。


そして、今週はアディクト・オ・シュクルと一緒に購入しようと思っていたのが、「マ・パティスリー2」で展開しているニューヨーク生まれのアップルパイのお店「フォー&トゥエンティブラックバーズ」のパイ。

マパテが2部構成になっているのは、チェックしている人は知っていると思いますが、今回のfromNYのアップルパイはどんなかなーと思って。
マパテの裏表、喰らい尽くしてくれるわー!!ふはは。


ということで、マパテのまずはアディクト・オ・シュクル。
2トップ以外には、フレジェが早くも登場。一方でタルトタタンもあったりして。
他には、チーズのケーキが2種類ありました。モンブランはなかった。
そんな中から、食べてないケーキを中心にチョイス。
お会計を済ませると、そのままグルリとマパテレジの裏側へ。

フォー&トゥエンティブラックバーズのパイ、4種類ありました。
メニューを撮影させてもらいました。
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どれにしようかねー

どのパイも美味しそうだったけど、メインの塩キャラメルアップルパイを中心に3種類チョイス。
持って帰ってきました。


まずは、アディクト・オ・シュクルのケーキから。


最初に、タルトフリュイから。
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やっぱりフルーツがこんもり盛られたタルトはあがりますねー。
切ってみました。
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このタルトは、さっくりと焼かれたバターの香り高いタルト生地に、周囲をぐるりと囲むラズベリー、そして様々なフレッシュフルーツ。
中央には、これはコンポートのいちじくかな?ちょっとしたアクセントがありました。
もう、美味しいタルトフリュイのお手本のよう。
手堅いです。


次に、チーズケーク・ア・ラ・ミルティーユを。
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切ってみました。
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このケーキ、上半分はレアチーズケーキ、間にブルーベリーのジャムを挟んで下半分がタルト生地の中にベイクドチーズケーキ、という構成。
この2層のチーズケーキ、かなりチーズの酸味が強い。チーズの発酵臭もかなり強めで、レアチーズ主体とはいえチーズの味わいが濃厚です。チーズケーキ好きを満足させる美味しさ。
それに対してブルーベリーは酸味よりも甘さを加える役割を果たしていて、強めのチーズの酸味をまろやかにしている。
個性的で美味しいチーズケーキです。


そして、こちらもチーズを使ったケーキ、フレッシュールです。
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断面。
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こちらは、上のリング状になっているのがチーズのムース、そしてタルトの中に海のようにラズベリーソースが溜まっていて、一番下にはライムのクリーム。
これ、チーズケーク・ア・ラ・ミルティーユと同様のチーズ使いだけど、味わいは全く異なる。
こちらは、チーズの酸味はやや弱め。そのかわりライムの酸味と香りが強烈。
主役はライムですね。そこにラズベリー、チーズと重なって、柑橘の酸味、ベリーの酸味、チーズの酸味の三重奏。様々な酸味を味わえるタルトです。


そしてそして、期待のタルトタタンですよー
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いい色!やっぱりタルトタタンはこうでないと!
断面。
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このタルトタタン!苦ーい!酸っぱーい!香ばしーい!
この苦味は美味しいタルトタタンの必須条件。焦げる直前までがっつり火が入って生まれる苦味。
酸味は、これはりんご自体の酸味もかなり強いんだろうけど、少し足してるかも。相当な酸っぱさです。
パイ生地はカリッと焼かれていて、りんごの汁を吸ってもなおパリパリした感触を残している。このあたりとてもいい。
見かけ通り、最高のタルトタタンです!


アディクト・オ・シュクル、最後はガトーショコラ。
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こちらのガトーショコラは、スフレタイプのふわふわしたものではなく、ガナッシュタイプの、羊羹のようにねっとりとした超濃厚なチョコケーキ。
カカオの香りがものすごくて、でもビターではなくて、かなり親しみやすい。そしてしっかり甘い。
これは濃いですねー。「砂糖中毒」の面目躍如。
生クリームがありがたい。


ということで、アディクト・オ・シュクルのケーキはここまで。
軽めのものから重いケーキまで様々に味わいましたが、やっぱりすごい。美味しいです。
タルトタタンやガトーショコラもさることながら、2種類のチーズケーキの味の違い、ぜひ比べてみて欲しい。
最初チーズ被り・・と思ったけど、全然被ってなかった。


あとは、焼きっぱなし系のタルトが3種類あったのですが、ホールサイズしかなかったので諦めました。
あれはカット売りしてたら絶対買ったのに・・残念。



しばし休憩の後、今度は紅茶じゃなくてコーヒーを淹れました。
やっぱりNYスタイルのパイにはコーヒーでしょう。
ということで、フォー&トゥエンティブラックバーズのパイです!
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でかい!茶色い!
これは期待できるんじゃないですかー??


まず最初に、イチオシの塩キャラメルアップルパイを。
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こちらのアップルパイ、最近流行の大きめの角切りりんごではなく、薄くスライスしたりんごを詰めてあって、このあたり好感。
やっぱりアップルパイはしっかりりんごに火が入ってないと。まあタルトタタンほどではなくていいのですが。
で、このアップルパイ、薄切りりんごはそれなりに火は入ってて、生焼けということはない。パイもまあままかな。ギリギリまで焼き切ったというほどではないけど、適度に焼けている。
シナモンの香りはふわっと香る程度。甘さは相当に控えめ。もうちょっと甘くてもいいかなー。
でも、大きさも大きいし、悪くないです。最高!ではないけど、かなりいい。


そして、ちょっと変わったアップルパイ、ラムレーズン・ペアー&アップルパイを。
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こちらのアップルパイ、ラムレーズンがめっちゃラム酒の香り!
これは強烈ですね。
そして、りんごの他に和梨も使っているので、比較的さっぱりとした味わい。
さっぱりとはしているんだけど、ラム酒の渋みとパイの塩気があるため、存在感はバッチリ。
これはあんまり食べたことのないパイで、すごくいいですね。食べる価値あり。買って良かった。


最後に、ソルティー・ハニーパイを。
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これ、食べる前はフラン的なものを想像してたのですが、全然違いますね。
フィリングは、なんだろ、砂糖とマジパンを混ぜて練った、あの感触に近い。ザリザリとした食感。
そして、これは甘さが強烈!かなり個性が強くて、全然ソフィスティケートされていない、海外の郷土菓子といった趣。
これも食べたことのない美味しさ。すごく好きですね。


ちなみに、このパイ、ソルティー・ハニーパイはリベイク禁止、アップルパイはリベイク推奨でしたが、自分はあんまりリベイクが好きでないので、常温で食べました。美味しかったですよ。


そんなわけで、今日はマパテの裏表を制覇しました!
どっちも甘いもの好きが満足できるスイーツでした。余裕があれば両方巡ってみてください!