Nyao's Funtime!!

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松陰神社前ケーキツアー!

松陰神社前には、いずれ行かなければ!とはずいぶん前から思ってました。
松陰神社前、行くのちょっと面倒なのですが、美味しいケーキを売っている店がいくつもあるらしく。
その中でも、ケーキ好きにとって高い高いハードルのひとつ「パリの空の下」。
ブーランジェリーなのですが、パンだけでなくタルト類も美味しいと以前から聞いていて。
中には熱狂的なファンもいる、というのも伝え聞いていました。
そこまで人を熱狂させる、すごいパンやケーキがあるのならば、行ってみないと。


ただ、パリ空、営業している日が極端に少ない。
月に6日とかぐらいしかあいてない。
しかも、営業開始が夜7時から。
さらに、開店の数時間前から行列ができるとか。
これは、相当気合い入れていかないと、ダメですね。
ちょっと大変だなー・・・


と敬遠していた部分もあったのですが、
このたび、重い腰をあげ、気合注入して行くことにしました。
題して「松陰神社前ケーキツアー!長丁場だよ!」ということで。


松陰神社前には、三軒茶屋から世田谷線。
世田谷線、はじめて乗ったけど、チンチン電車みたいなのね。可愛い。
しばらくウイーンと乗ってたら、着きました。松陰神社前。
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時間は、3時少し過ぎ。


松陰神社前ケーキツアー、まず最初は、駅から2分、「メルシーベイク」から。
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メルシーベイク、小さなお店です。
ショーケースも小さくて、イートイン席も、カウンター含めて数席しかない。
運良くあいていたので、そこに座ることに。
ちなみに、今日は、イートインは4時まで、ということでした。


メルシーベイク、チョコケーキが美味しいと評判らしいのですが、行った時間も遅かったため、あいにくなかったです。
でも、他にも美味しそうなケーキがいくつかあったので、それを食べつつ、コーヒー飲みつつ。
こちらが今回お願いしたケーキたち。
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紙にくるまれていて、可愛い!


メルシーベイク、こちらが「キャラメルコーンのタルト」。
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このタルト、見ての通り、コーンが混ぜ込んであります。
そして、上にはキャラメルソースが。
どんな味なんだろう・・・?
と、食べてみました。
おお!
しょっぱいです。塩気がかなりある。
そして、タルト生地が美味しいですね。
がっしり焼きこまれたタルトは、フォークを突き刺すようにしてでないと切れないほど固い。
このガチッとした食感のタルト、すごく好きですね。
アーモンドの香りもいい。
とうもろこしは、そこまでクセがあるわけではなく、いいアクセント、という感じ。
キャラメルの甘さと、生地の塩気で、甘塩っぱくて美味しいです。
シンプルだけど好きなタルト。


タルトはもうひとつ、アーモンドタルトもいただきました。
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こちらはもう、シンプルそのもの。アーモンドだけを味わうタルト。
こちらは、生地はそこまで固くなくて、でもザックリとした食感。
そして、上に大量のスライスアーモンドがあって、これがパリパリとした、軽快な歯ざわり。
ザクザク、パリパリ、すごく食感が楽しいです。
生地のアーモンドは、しっかり火の通った、豊かな味わい。
これもシンプル美味しいですねー。


メルシーベイク、最後にブランデーケーキを。
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これ、すごく大きい!
ちょっと小さめの食パンみたいな大きさ。
食べてみると、生地はめちゃめちゃしっとりしている。
目は適度に詰まっていて、スポンジとカステラの中間ぐらいの食感。
ちょっと官能的ですね。すごく好き。
ブランデーは、そこまで強くはないんだけど、ふわっと香って、特に端の方は強めに香る。
甘さはやや抑えめだけど、生地の旨みがあるので、物足りなさは感じない。
なにしろコーヒーとよく合う!


ふうむ。メルシーベイク、シンプルだけどきっちり作られた、とても美味しいケーキでした。
単なるオシャレカフェではないよ。
タルトの焼きは素晴らしいものがありました。


メルシーベイクを4時少し前に出て、次は「カフェロッタ」へ。
カフェロッタ、なんとメルシーベイクのお向かいさん。
可愛いファサードです。
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こちらも、小さなカフェ。
ゆったり穏やかな時間が流れています。
自分が入った時は、ケーキ類は売り切れ。
でも、パフェがある、とのことで、パフェをいただきます。
そして、カフェオレも注文しました。

しばらくして、パフェが来ました。「ガトーショコラのパフェ」です。
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可愛いですねー!
このパフェ、反対側から見ると、ガトーショコラがたくさん入っているのがわかる。
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この自家製ガトーショコラ、食感がもっふもっふとしていて、なかなか美味しいです。
ボリュームもちょうどいい。

そして、後からカフェオレが来ました。
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おお!ラテアート、自分の似顔絵だ。
可愛いですなー。ステキ。乙女心をくすぐられる。


カフェロッタをあとにして、歩くこと約10分。
最後の目的地、天王山、パリの空の下に着きましたよ。
時間は、4時30分。
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この時点で、自分の前に6人。
自分は7番目。
まあ、事前に聞いていたので驚きはないですが、先頭の人は何時から待ってるんだろう。
改めてすごいなあと。

これから2時間半、待つわけですが、
ただボーっと待つのは苦痛なので、
ちゃんと用意してきましたよ!キンドルファイア。
これで、ゲームしたり、漫画読んだり、そんな風にして時間つぶそうと。


・・・というとで、キンドルを見ながら待ち始めたのですが、
1時間もすると、腰が・・
そして、そこまで暑くないのですが、じんわりと汗かいてきて。
水飲みたいなー・・と。
でも、我慢!

しばらくは、自分の後ろに人並ばなかったのですが、6時過ぎから、徐々に行列が長くなってきました。
とはいっても、20人ぐらい。そこまで大行列ではない。
ううう・・・つらい。


そして、開店20分前には、もう腰が限界に。
頭痛はするし、気持ち悪いし、もう帰りたい。
でも、我慢!ここまできたら、あと20分、耐えるのだー!!


開店10分前に、シャッターがあいて、先頭の3人は店内に入ります。
自分も、店内が見える位置に来ました。


そして、7時、開店。
そしたら、先頭の人から、まあ、買うわ買うわ。
なんだこれ。なんだこれ。
ケーキ類は白い普通のケーキ箱に入れてくれるみたいなのですが、そのケーキ箱、3つも4つも買ってる。
もちろんパン類も山ほど買ってる。
なんだこれ。
山のような買い物に対して、対応する店員さんは1人。
なので、1人をさばくのにもすごく時間がかかってる。
なんかもう、見たことのない風景に、ビビりまくり。


そして、開店から約20分。
ようやく店内に入れました。
店内で、自分の前の人が買うのを見てましたが、どの人も、信じられないほど大量に買ってる。
なんか、1万2千円とか、そんな金額買ってる。
えーー!!!?
パンとケーキで1万円、て、なんだそりゃ。


そうこうしている間に、パンやタルト、どんどん売り切れいていく。
唖然としながら見守るしかない自分。


そして、7時半、自分の番に。
売り切れたものも多かったですが、とりあえず、タルト類。4種類ほど。そして有名なクロワッサンを含めたパン。さらに種類の多かったサンドイッチを何種類か。
この機会だから、とやや多めに買いました。
そうしたら、お会計6600円。
えーーー!!!?
そんなに買ったか?
と、レシート見ると、どれも、かなりいいお値段なんですね。
そりゃあ、大量に買ったら万札飛び交うわ。
なるほど。
これなら、月6日の営業でもやっていけるわ。
なるほどなるほど。


そんなわけで、ケーキやパンの詰まったビニール袋をさげて、とっぷり暮れた松陰神社の街を戻り、
世田谷線にゆられ、なんとか帰ってきました8時半。
正直、ケーキを食べるというより、寝たいです。
心底疲れました。
でも、クロワッサンとか時間おくと湿気るし、タルト類はまあ冷蔵でも大丈夫だろうけど、パン類は今日食べないと、と思って、頑張ってコーヒー淹れて、食べることに。
ここからは、食べた順番にレポート書きます。


最初に、とにもかくにも、出来たてを食べたいクロワッサン。
クロワッサン、普通のとバター増量のとあったのですが、今回は普通のをチョイス。
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切ってみました。
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さて、有名なパリ空のクロワッサン。どうかなーと思って食べてみたのですが・・
おー・・・
このクロワッサン、もちもちしとる。
自分の考える美味しいクロワッサンは、生地がしっかり火が通ってパリッとしていて、食べるとパリーンと砕けて、お皿に生地の破片が散らばる・・というものなのですが、これは、全然違いますね。
しっとり、もちもち。
表面はじゃっかんパリッとした部分もありますが、それはごく軽めで、全体としては、湿度の高いつくりに。
バターの香りはすごく強くて、普通のクロワッサンは、バターも焼かれていて香りが少し飛ぶんんだけど、これはバターの風味がまるまる残ってる。
これはこれで美味しいと思います。風味豊かで。
もちもちクロワッサン、自分の考える王道クロワッサンとは違いますが、これはこれで面白いクロワッサンだと思いました。


次に、タルトいきます。
最初に、タルト・レザンを。
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このタルト、ぶどうがとても大きい!多分巨峰。
そのぶどうが山ほど入ってる。
味は・・・というと、このぶどう、コンポートになってますね。
ぶどうの味が凝縮されている。味が濃くて、美味しい。
コンポートの汁気と、ナパージュもたっぷりで、かなりジューシーさが強調されている。
そして、バニラ。これがいっぱい使われていますね。
タルトは、サクサクと軽快。このタルトにもバターが大量に使われている。
コンポートのフルーツの味と、バニラと、バター。
この組み合わせで、独特の美味しさになっている。
非常に食べやすい。わかりやすい。
これはこれで、美味しいと思います。なるほど、これがパリ空のタルトかー。


次に、リエットサンドを。
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このサンド、リエット増量だとか。
リエットは大好物なので、楽しみですー。
ということで、期待して食べてみました。
うーむ。
このサンド、リエットの部分は、なかなか美味しい。
もうちょっと獣くささがあってもいいかもだけど、かなり美味しいです。
ただ、画像見ていただくと分かるように、パンが、すごく薄い。
そして、この薄いパンが、正直美味しくない。
なんだろ、普通の食パン?
優れたパンドミの、リッチな味わいが感じられない。
だから、リエットの美味しさを受け止めきれてないのです。
あれれれれれ???
どうなってるんだ?


ちょっとハテナマークが出つつ、次に、パン・オ・ショコラ食べてみます。
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切ってみました。
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このパン・オ・ショコラ、基本はクロワッサンと一緒で、もちもちとした食感。
表面はクロワッサンよりはじゃっかんパリッとした部分が多いけど、全体としてはしっとりもちもち。
チョコの量も適量で、美味しい菓子パン、という感じですね。親しみやすさがある。


最後に、ミラベルとマンゴーのタルトを食べました。
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このタルトも、基本はタルト・レザンと同じ。
軽くコンポートしたフルーツに、たっぷりのバニラ、そしてバターリッチなタルト生地。
このタルトは、ミラベルの酸味がかなり強めで、マンゴーの風味はあんまり感じられない。
とにかく、さっぱりとした味わい、フレッシュな風味、さわやかな酸味、そういうのを大事にした味作りです。
こういうの、好きな人はハマるかもですねー。


・・と、昨日はここまで。
今日、残りのを食べました。
本当は、昨日全部食べるのが良かったのでしょうが、夜の9時にそんな山ほどパン食べられないですよ。
ということで、朝ごはんに、まずはパン・オ・レザン・エクストラヴァニーユ。
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自分、パン・オ・レザンはすごく好きで、かなり食べてますが、これはどうかなー??
切ってみました。
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さて、パリ空のパン・オ・レザンですが・・・
なるほど。
これも、いわゆるブーランジェリーの典型的なパン・オ・レザンの、パリッとしたクロワッサン生地の、ちょっと端がカリッと焦げた、というような美味しさではなく、食感がふかふかしている。
すごく安心する味。なんというか、日本人好みする食感だと思います。
なるほど。
パリ空のクロワッサン系のパンの味は、だいたいわかった。
こういう感じなんですね。
エクストラヴァニーユという名前から、バニラの香りを期待したのですが
それは確かに香るけど、そこまで強くはなく。
ふわっと香る程度でした。


そして、タルト。美味しそうだった、いちじくのタルトです。
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いちじくのタルト、洋梨も入ってて、贅沢な作り。
これも、いちじくをコンポートにしてあるので、いちじくの美味しさが凝縮している。
生のいちじくの繊細さ、というより、しっかりとした味の強さ、そして甘さもしっかり。
あとの構成は、他のタルトと同様、バニラとバター。これが加わった美味しさ。


次に、ブーレットプロヴァンサル。
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なんか、具がはみだしてますが・・
ブーレットというのは、調べてみたら、フランス風肉団子、というようなものみたい。
それをサンドにしたもの、どんな味なんだろう・・
と、食べてみましたが、
美味しい!ブーレット!
このブーレット、ハーブとスパイスがしっかり効いていて、すごく美味しい。
フランスの肉屋とかお惣菜屋さんで売っているような、本格的な味。
・・・なのですが、この最高に美味しいブーレットを挟んでいる、フォカッチャ?的なパン、これが、やっぱりあんまり美味しくない。
完全に具に負けてる。
しっかり焼かれた、小麦粉に火が入った美味しさ、そういう、香りの良さをかみしめる、というのがまったくなくて、ふわっとしている。
ブーランジェリーだよね?
どうなってるんだ・・・


最後に、タルト。プランセスドートンヌを。
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プランセスドートンヌって、何?と思ったのですが、
多分プランセス=姫、ドートンヌ=秋、だから、「秋姫」という果物があるのでは?と推理したら、
ドンピシャ!秋姫というプラムがあるのだそう。
これは間違いないですね。
そんな、プラムのタルト。
これ、プラムがすっごく美味しい!酸味が強烈!で、キーンとした酸味がくるんだけど、
この酸味を生かした生地は、ピスタチオ入りかな、少し緑がかってる。
これも焼きは浅くして、軽やかさを前面に出してる。
甘さと酸味のバランスもとれていて、とても美味しいタルトだと思いました。



ということで、パリの空の下、タルト、パン、サンドと、一通り食べました。
これで完全に把握した、というわけではないのでしょうが、
・タルトは、コンポートしたフルーツ、バニラ、バターの組み合わせ。
・クロワッサン系のパンはもちもちふかふかとした食感。
・サンドイッチは、具材が美味しいけど、パンは?
ということのようです。
全体的に言えるのは、とても日本人受けしそうだなーということ。
例えば、タルト。自分は、メイラード反応がしっかり出た、焦げてるんじゃ?というほど焼かれたフルーツタルトを好みますが、日本人はもっとフレッシュな味わいだったり、軽めの焼きだったりを好む場合が多いのかも。そういう、軽さを求める人にとっては、最高に美味しい!と思えるタルト、そういうものになっていると思います。
クロワッサン系のパンもそう。自分は、クロワッサンといえば、パリパリの食感、少し焦げに近い香ばしさ、バターと小麦が火を通すことで融合した美味しさ、そういうものを求めますが、ここでは、もちもち、ふかふかとした食感が追求されている。バターも完全に焼き切っていないことからバターらしさが強く残ってる。
こういうもちもち食感は、日本人のDNAに訴えかけるものがあるのでは、と思います。こういう、安心する味ってありますよね。これはこれでいいのでは?ありでは?と思います。
サンドイッチについては、具材はかなり美味しいです。自分もブーレットすごく好き。なので、余計パンの部分に疑問符を投げかけざるを得ない。これは、自分のチョイスが悪かったのか?バゲット系のサンドだと、また味が違ったのか?
そんなわけで、パリの空の下、熱狂的な信者がいても、おかしくはないかなーというのはある程度わかりましたし、ユニークな味で、個性的で面白いと思いました。
自分の求めているパンやタルトとはちょっと違うので、自分は今回で大丈夫かな。
タルトについては、自分はメルシーベイクのガチガチタルトの方をより好ましいと考えます。
こういうユニークなお店があるというのは、日本のブーランジェリーの懐の深さを感じさせるものだと思うし、個性的な経営方針も、それを支持している人がいるわけだから、いいと思います。
自分は、今この記事を書いている時点で腰が痛くてどうしようもないですし、2時間半並ぶ苦行はもういいかな?近所のPAULのパリパリクロワッサン180円で幸せを感じる程度のパンへの情熱なので。