Nyao's Funtime!!

nyao(♂)の不可逆な日々を、チェスの騎士のように不規則にたどたどしく綴っていこうと思っています。

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蔵前のお隣さんパティスリーは甲乙つけがたし!

拙著「ケーキツアー入門」、発売が迫ってきました。
今は、販促用のリーフレットなどをカリカリ書いてます。
頑張って宣伝しないと。


そんな中、今日はパティスリーの新規開拓に行ってきましたよー。
向かった先は蔵前駅。
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蔵前、初めて降り立ちました。
でも、蔵前のパティスリー事情は現在大変なことになっているらしく。


都営大江戸線・蔵前駅から少し歩いたところに、最近「パティスリーフォブス」というお店ができたのですが、このパティスリーフォブス、実は隣もパティスリーなのです!
なんてとこにお店出したんだ!
びっくりですよね。

証拠写真。
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右がパティスリーフォブス。左が「クレールドゥリュンヌ」というパティスリー。
ほんとに隣同士だ。
これまでも、ごく近所にパティスリー、というケースは見てきましたが、完全な隣同士というのは初めてかも。
なんでこんなことに・・・

でも、買う側からしたら、こんな楽なことはない。
両方とも巡って、食べまくりますよー!


まずは、パティスリーフォブスから。
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フォブス、イートインスペースがちょこっとあって、夏は限定でグラニテを提供している。
味は3種類。その中からグリオットチェリーを選択。当然そうなるでしょ。
こちらが、グリオットチェリーのグラニテです!
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おー!涼しげ!
梅雨の鬱陶しい空気を浄化してくれます。
スプーンですくってみると・・
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下にはミントのジュレが入ってるんですね。
このグラニテ、自分がチェリー大好きということもあって、すごく美味しい。
チェリーの果肉がいっぱい入ったグラニテは酸味もキュンとしていて、冷たくて、最高!
ミントのジュレは、フレッシュなミントの香りはあるけど、そこまで辛い!という感じではなく、適度な清涼感。
全体として、とーっても美味しい、パティスリーのグラニテ!という印象です。
またチェリー充しちゃったよ。

グラニテを食べてから、ケーキのショーケースのぞいてみます。
ケーキの種類はやや少なめ。10種類はないんじゃないかな。
その中から、今日は2軒回るから・・抑えめにしよう・・と思いつつ5個。ちょっと多いかなー??
と、5個で終わりにしようと思ったら、右端にゴーフルを発見。確かこのゴーフル、シェフの思い入れが強いと聞いた気がするので、これも購入。


フォブスを出て、数歩歩いて、クレールドゥリュンヌへ。
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クレールドゥリュンヌ、小さなお店ですが、マカロンや焼き菓子も含めて、かなり手広く扱っている。
生ケーキも、フォブスより種類が多かったです。
ここでも、さっきケーキ5個買ったし、少なめに・・と思いつつ、結局5個購入。
そして、会計をしようと思った時に、ショーケースの上にシュークリームの皮を発見。
こげ茶色でゴツゴツしたその皮を見たら、買わずにはいられなくて。
結局ここでもいっぱい買っちゃいました。


蔵前お隣さんパティスリー対決、まずはパティスリーフォブスから。
最初は夏らしくガトーマングー。
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マンゴーのショートケーキですね。
マンゴーは完熟ですごく甘い。
そして、スポンジにうったシロップも、かなり甘め。
全体にかなり甘めの、誰もが喜ぶタイプのショートケーキになっています。


次に、スペシャリテのショコラ・オ・テ。
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美しいフォルムですねー。清楚。
断面。
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このケーキは、ホワイトチョコ、ミルクチョコ、アールグレイ紅茶、白ワイン煮のいちじく、と、かなり凝った構成。スペシャリテらしく、形も味も個性が感じられる。
食べてみると、チョコのまったりとしたムースが主体で、そこに紅茶の香りが加わって、さらにいちじくの濃い甘さが。これも甘さの強い、ムースのわりにはこってりとした味なんだけど、下のサブレがカリッと効いている。なるほど、これは他にはない味のケーキですね。


そして、ヴェリーヌ仕立ての「サヴァランオランジュ」。
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なんかスポイトが横に刺さっていますが。
スプーンですくってみます。
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このサヴァランは、上からチョコクリーム、バニラクリーム、オレンジ、一番下にババ生地という構成。
サヴァランというよりも、新種のヴェリーヌといったほうがふさわしいかもしれない。
構成としては、上のチョコとバニラのまったりとした層と、下のオレンジとシロップ漬けババ生地のさっぱりとした層の2層が明確に分かれているのが面白い。
スポイトに入ったグランマニエを加えると、アルコールの強さはさほどではないんだけど、上と下の2層の味が、よりさっぱり目の方向に馴染む。美味しいサヴァランですね。


ショコラバナーヌ。
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断面。
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このケーキは、優しい甘さのミルクチョコのムースが主体。ほんのりキャラメルも感じさせる、甘めのムース。バナナは、そこまで強くは主張してこなくて、このあたりはもうちょっと効かせても、という気も。
下にくるみが入っていて、アクセントになってる。


そして、モンブランも。
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断面。
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このモンブランは、フランス風。ラム酒が効いた濃厚な洋栗マロンクリームに、シャリシャリっとした独特の食感のメレンゲ、そして、カシスのコンフィチュール。
これも全体にかなり甘めでこってりしている。そこに、酸味の強烈なカシスがビシっと楔を打ち込む形。
自分はカシスがなくても十分美味しいと思うけど、甘いのがそこまで得意でない人にとっては、カシスの酸味はありがたい存在だと思う。
トップのマロングラッセも丁寧に作ってあって美味しい。


そしてそして、最後にゴーフルを。
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切ってみました。
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このゴーフル、初めて食べる味、なんだけど、なんか懐かしい味。
生地の香ばしさ、そして、ジャリッとした砂糖の食感が残る、バニラ風味のバター。
あれですよ。食パンの耳に、バターを塗って、砂糖をまぶして食べると、すごく美味しいじゃないですか。子供の頃、おやつに作ってもらった。
あれの、超高級版。
もちろん材料のクオリティは段違いだけど、どこか駄菓子っぽいレトロな味わいなんですよね。
なんだかほんわかしてしまった。


フォブスのケーキ、スペシャリテのショコラ・オ・テはかなり凝った作りだけど、その他は、ベーシックなお菓子の作り方にちょっと工夫を加えた、食べやすい味のものが多い印象。
甘さも、甘すぎではないけど、今の流行と比べるとかなり甘めのバランスで、とても親しみやすい。
安井シェフ、経歴は異色だけど、腕は確かですねー。



さて、次にクレールドゥリュンヌのケーキ。
まずは、実はフォブスのケーキよりも前に、家に帰ってすぐに食べたシュークリームから。
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このシュークリーム、平べったいし、大きさも小さめ。
切ってみました。
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このシュークリーム、仕上げに粉糖がかかっているので分かりにくいですが、店頭で見たシュー皮は黒に近いこげ茶色で。食べてみても、やっぱりガッチガチに焼きこまれた、固いゴツゴツした皮の食感。そこに、バニラが強く香るこってりとしたカスタードがいっぱいに入っていて、これはかなり美味しいですね!大きさは小さくても重量級!これはこのお店ただものではない、と感じさせます。

次に、ドュルセを。
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断面。
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このケーキは、名前からしてブロンドチョコレート「ドゥルセ」を使ったケーキ。
むにっとした表面のブロンドチョコのグラサージュはキャラメルっぽい香ばしさも感じさせる。
そして、中には、パッションフルーツを使ったクリームが。これはパッションで間違いないと思う。
この組み合わせは初めて。面白い組み合わせだと思う。ドゥルセのミルキーで香ばしい味と、パッションのトロピカルな香り。自分的にはベストマッチではないかな?という気もするけど、アイデアは面白いです。キャラメリゼしたアーモンドのアクセントもグッド。

これも美味しそう!に見えた、フルーツグラタン。
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スプーンですくってみます。
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このフルーツグラタン、表面のキャラメリゼはさすがにパリンとはしてなかったんだけど、焦げ感はあって美味しい。
そして、意外なことに中のカスタードにはお酒がガッツリ効いてる。ラム酒かな?これは予想外。
でも、卵とお酒は合うんですよね。カヌレやティラミスなどを見ても分かるように。
そして、フルーツはぶどうが主体。
このフルーツグラタン、見かけは子供っぽいのに、味は大人味。ギャップ萌え。

そして、そのフォルムに驚いた、トルネードタタン。
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なんだかすごいぞ!
断面。
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このケーキは、見ての通りりんごを半割でまんま使ったケーキ。
りんごの部分は、フレッシュさを残した、軽い焼き方。酸味もあって美味しい。タタンというにはちょっと浅いけど。
りんごも美味しいけど、下のぶわっと膨らんだパイ生地が美味しい!これはかなりいいパイです。よく焼けでとても香ばしい。これは、りんごがもうちょっと火が入ってたらとんでもなく美味しかったのではないだろうか。

ここからはベーシックなケーキいきます。
サンマルク。
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このサンマルクは、教科書通りのサンマルク。
上のキャラメリゼしたスポンジはジャリッとした独特の風味。
そして、バニラクリーム、チョコクリームは、それぞれ味の輪郭が明瞭で、わかりやすい美味しさ。
派手さや凝ったことは何一つしてないんだけど、サンマルクの地味だけど飽きない美味しさがそのまま伝わってきます。

そして、最後にオペラを。
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サンマルクが教科書通りのベーシックな構成だったのに対して、このオペラは、かなり逸脱している構成。
まず背の高さが高いし、なんかいちごやグロゼイユが載ってるし。
どんなだ?と思って食べてみましたが、味は確かにオペラ。チョコの苦さとコーヒーの苦さがしっかり。
バタークリームもしっかり。
でも、やっぱりオペラはある程度薄いほうが洗練を感じるのだなーというのは思った。
このオペラも決して悪くはないけどね。でも、上のフルーツはなくてもいいかも、という気はしました。


ということで、蔵前のお隣さんパティスリー、フォブスとクレールドゥリュンヌ、両方のケーキを食べました。
自分の判定は・・・甲乙つけがたし!
どちらもすごくいいお店です。
ケーキの傾向も、ベーシックを大切にしながら、そこにシェフの個性のエッセンスを加えた、適度にモダナイズされたケーキが中心。
お店のカラーはそれぞれ違いますが、決定的な違い、というほど大きくはない。
これは、ライバル心バチバチですねー。
ぜひ、蔵前のパティスリー食べ比べ、行ってみて下さい。かなり面白いですよ!