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おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


シャンドワゾーで去る季節来る季節を感じる

予告通り、今週は攻めますよ!
昨日に引き続き、今日はシャンドワゾーです。


シャンドワゾー、何度かテレビで取り上げられたりして、今ではすっかり川口名物、有名店になっています。
平日でも行列ができ、休日は大変なことになっているとか。
うーーーーん・・・

じゃあ!平日の開店前に行ったらどうなんだろ?
ということで、早起きして川口まで。
川口駅からテクテクと歩いてお店の前へ。
開店5分前。
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やったー!一番乗り。
誰もいません。

でも・・・開店と同時にお店に入ったのですが、お客さんがどんどん増えていく。
あっという間に店に入りきれないぐらいのお客さんが。
やっぱり噂は本当だったのね。

そして、意外なことに、ケーキよりもパンが飛ぶように売れていく。
クロワッサンを買い占めたご婦人とかもいて。すごいことに。

そんな中、自分は冷静にショーケースを観察。
どうやら、季節の変わり目ということで、冬っぽいケーキと春っぽいケーキが両方並んでいました。
じゃあ、そのあたりをうまく取り込んで購入しましょうかね。
ということで、定番ケーキを中心に6個ほど購入。
またテクテクと駅に戻り、帰ってきました。


シャンドワゾーのケーキ、まずは春らしいフレジェから。
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まあフレジェ、冬も並んでいるんでしょうけど、やっぱり春っぽいじゃないですか。
この真っ赤なフォルムを見ると、気分があがりますよね。
シャンドワゾーのフレジェは、ムースリーヌがとても美味しい。
卵とバニラの香りが強く感じられるんですね。食感もやや固め。甘さもやや甘め。
なので、いちごのさっぱりとしたジューシーな美味しさが映えるんですね―。
上にはラズベリーが塗られていて、酸味を補強している。
こってりさっぱり、コントラストが美しいフレジェですね。


次に、ロワイヤルを。
ロワイヤル、以前から売っていましたが、構成を大幅に変えてきたんですね。
ほとんど別のケーキと言ってもいいぐらい。
今のロワイヤルはこんなでした。
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断面。
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以前のロワイヤルは、円筒形の形状で、下がタルト生地だったのを、ドーム型のスポンジ生地に変更したんですね。
構成の変更に伴って味も大幅に変化。
以前のロワイヤルは、紅茶を全面に出しつつも、チョコとタルト生地の香ばしさが香りとして強く出ていたので、食べてみるとそこまで紅茶は強く出張ってはいないよね、という印象。
それが、今回の変更で、紅茶が思いっきり前に出ている。
紅茶の茶葉の香りもそうだし、渋みもかなり感じられる。
全くもってロイヤルミルクティーのケーキとして個性を発揮している。
これは、やや人を選ぶかも。紅茶の渋みやコクがかなり強く出ているので、紅茶好きの人は嬉しいし、紅茶それほど好きでない人は食べにくさを感じるかも。
自分は今回の変更、すごくいいと思いました。紅茶大好きだし。前のレシピでは紅茶がやや弱い?と思っていたので。
これは、食べる人によって感想が違うかもですね。


フロマージュキュイ。これは初めてかな。
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ユニークな形状です!
断面。
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このチーズケーキは・・・うおお、美味しいぞ!
なんだかよくわからないけど、すごく美味しい。
断面図にもあるように、特に変わったことをしているわけではないのです。シンプルそのもの。
なんだけど、味わい深いんですねー。
ベイクドチーズケーキ、表面は火がしっかり入っていてやや固め、中はしっとりととろけるようなやわらかさ。
このテクスチャーの違いも素晴らしいですし、チーズの乳くささやコクがすごい。いい材料を使っているのもそうでしょうけど、チーズ以外の材料との組み合わせの妙なんでしょうね。
下のサブレとの相性の良さは言うまでもなく。


そして、名作スーヴニールを。
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この形!
断面。
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スーヴニールは、もう大好き過ぎるケーキなのですが、構成としてはビターなチョコムースにベリーのコンフィチュールという、特に珍しい組み合わせではない。
なんだけど、チョコムースの苦味の加減、舌触りの加減、そしてベリーの甘さ、酸味、それらすべてが一体となって、他では決して味わえない美味しさにつながっている。
このエレガントなフォルムも村山シェフの美意識が作り出したものだろうし、味も無二の個性の現れ。
何度でも食べたくなるし、眺めていたくなるケーキですね。


さて、ここからは去りゆく冬を惜しむケーキ。
まずはモンブランから。
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シャンドワゾーのモンブランは、もう言うまでもないですが・・・
断面。
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うん、やっぱり美味しい!
マロンクリームの圧倒的な栗の美味しさが。ねっとりとして、濃厚で、栗の香りが素晴らしくて。
それが、たっぷりと絞られているので、食べると栗の美味しさが口いっぱいに広がる。
至福ですねー。
下はサブレ生地なのですが、ざっくりと焼かれているので、メレンゲにやや近い食感にはなっている。


そして最後、これも冬の名物、タルト・ポムを。
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これー!会いたかったよー!
この、りんご一体いくつ使ってるんだ?というりんごの堆積層!
見るからに真っ黒な、ガンガンに火が入った、甘くて苦くて香ばしくて。
それがサックリタルトと合わさって、この大きさ。心ゆくまで堪能できる。
シャンドワゾーにはタルトタタンもあるんだけど(今日は見かけなかったけど)、自分的にはこっちがタルトタタンと言っていいぐらいの、圧倒的タルトタタン感。
タタン好きにはたまらんものがあります。


ということで、シャンドワゾーで移りゆく季節をケーキで楽しみました。
大人気店になっても味が落ちていないのは、さすがというか嬉しい。

さて、今週はまだまだ攻めますよ!
お楽しみに!