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おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


アトリエコータのアシェットデセールじゃなくてガトーのお味は?

今週の新宿伊勢丹マ・パティスリーは神楽坂アトリエコータです。
マパテ出店は2回目かな?前回はスルーしたような気が。

アトリエコータといえば、アシェットデセールで大人気のお店。
自分はアトリエコータでのアシェットデセールは経験してません。
アシェットデセール、一人ではハードル高いよ・・・

ケーキは何度か買ったことあって、それなりに美味しいとは思うけど、神楽坂はなにせ名店が多すぎるのでね~
というイメージでした。

今回、マパテでどんなケーキを出すのか、楽しみに伊勢丹に行ってきました。


アシェットデセールの感覚をガトーで表現するなら、やっぱり一番近いのはヴェリーヌになるのかな。
ヴェリーヌでも温度感は表現できないけど、テクスチャーのメリハリは保型性が求められる通常のケーキよりも表現しやすいのではないかと。

果たして、ショーケースにはヴェリーヌが5つも並んでいました。
それらも含めて、こんな感じでケーキ買ってきました。
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アトリエコータのケーキ、まずはマロンカシスから。
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栗とカシスは、もう定番中の定番になりましたね。
で、アトリエコータの栗カシスですが、ムースがかなりやわやわで、栗特有のざらっとした粉っぽさはほとんど感じない。
そのかわり栗の香りも控えめ。上に載った渋皮煮で補完するスタイルですね。
カシスはしっかり酸っぱくていい感じ。
全体的にかなり軽めの、食べやすいマロンカシスでした。


次に、ハニーチーズを。
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断面。
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このケーキはふんわりクリーム状のレアチーズと、しっかりみっしり焼かれたベイクドチーズの組み合わせ。
チーズくささは濃厚に感じられて、見かけよりはどっしりした味わいになっています。
はちみつはほんのりかな。チーズとはちみつは最高の相性なので、もうちょっとはちみつ感じたかったけど、チーズ部分だけでもじゅうぶん美味しかったので、これはこれで。


そして、ヴェリーヌいきます。グラスストロベリー。
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スプーンですくってみました。
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このグラスは、ヴェリーヌならではの柔らかいムースとクリームが主役。
でも、せっかくだから、ムースも生クリームも、もっとトロットロにやわらかくてもよかったんじゃないかなー?という気も。
全体にいちごミルクのやさしい甘さが美味しいけど、展開にもうひと工夫欲しいかなー・・・


今回の目玉、アシェットデセールの感覚を生かしたというオペラを。
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このオペラは、バタークリームがしっかりで、なかなか美味しい。
普通に美味しいです。食べやすい。
逆に言えば、オペラならではの濃さや苦さがあれば、もっと美味しいと思う。
オペラは命かけているシェフがたくさんいて、名作がいっぱいあるので、難しいケーキですよねー。
今回のは平均点的な美味しさでした。


レモンタルトなんかも売ってました。
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断面。
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このタルトは、画像でも分かるように焼き色が浅い。
軽さを出すためにあえて軽めに焼いているんだろうけど、火が通りきってないので、レモンクリームの水分を吸ってちょっともろもろっとした食感になってるんですよね。
このあたりはどうにかならなかったかなーという。
レモンクリーム自体はかなり美味しいです。しっかり酸っぱくて、こってりとした風味もあって、好きなタイプ。
それだけに、生地が惜しいなー


最後に、サバランを。
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スプーンですくってみます。
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このサバランは、ハンバーガーみたいに、サバランの生地で間に生クリームとフレッシュのオレンジを挟み込む構成。
シロップは、お酒がかなり強烈に効いている。
生クリームがちょっと多めで、生地の割合がやや少なめなのだけど、生地の食べごたえはあるし、お酒いっぱいのシロップがすごく美味しい。
今回食べたケーキの中では一番好き。


ということで、アトリエコータのケーキ、久しぶりに食べましたが、
正直アシェットデセールの煌めきをガトーに落とし込むことに成功しているかというと、?な部分も。
まあ、アシェットデセールとテイクアウトのケーキは別物だから、無理に融合させる必要はないかもしれないけど、食感のバリエーションとか、舌が感じるテクスチャーの違いとかがもっとメリハリついていると、もっともっと美味しくなるのではないか?と思ったことも事実。

「こんなにケーキ美味しいんだから、アシェットデセールはさぞかし美味しいんだろうなー、行きたい!」とはならなかったのですが、実際にデセール食べてみるとイメージ変わるかもしれないので、いずれ行きたいですねー。