Nyao's Funtime!!

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レザネフォールのフルーツタルトに深く感銘を受ける

先日のたかねっこさんのコメントへの返事にも書いたのですが、今日はレザネフォールです。

実は、今日ちょっと恵比寿に用があったのです。
その用件はうまくいかなかったのですが、帰りに当然レザネフォール寄るでしょう。ということで。

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レザネフォール、本店来るのは久しぶり。
たかねっこさん情報だと、かなり夏らしいケーキが並んでいるとのことで、期待大ですよ!
店内に入ると、確かにショーケースは夏らしい華やかなにぎわいを見せていて。
フルーツを使ったケーキが沢山。ワクワクしますね。
夏らしいフルーツのケーキなどをいっぱい買いました。

そして、お店出る直前に、実はレザネフォール、アイスクリームも販売していて、テイクアウトもできるのだとか。
うわ、それもっと早く知ってれば買ったのに!
食べたかった・・・

でも、今日はレザネフォール行く前に恵比寿のアトレにあるジェラテリアマルゲラでジェラートを食べていたのでした。
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だから、まあ、いいか。残念だけど。


そんなこんなで家に帰ってきて、レザネフォールのケーキいただきますよ!

まずは夏らしいフロマージュトロピックから。
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断面。
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このケーキは、名前の通りトロピカルなチーズケーキ。
タルトの中にバナナ・パッション・マンゴーが入っていて、上にもパッションのソースがあって、まずは南国的な甘さがやってくる。
だけど、チーズがかなりこってりしているんですね。
そしてタルト台ががっしりしている。
なので、さっぱりした部分を残しつつも、全体のイメージとしてはやや重め。
チーズが主役のタルトであるという主張が見て取れました。

ここからフルーツの大攻勢。
まずはペッシュ・ミニョン。
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大胆な桃の使い方はエチエンヌを思わせますが、エチエンヌとはまた違った作りなんですね。
断面。
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このペッシュ・ミニョン、まるごと完熟桃のインパクトがものすごいけれど、食べてみると桃の美味しさと同時にタルトのどっしりした食感、練りこまれたラズベリーの酸味、カスタードの甘さなど、それぞれが非常に美味しい!
普通桃のケーキは、桃の繊細な味をどう生かすか、殺さないか、というのが鍵なんだけど、このケーキはまず熟れた桃のジューシーな甘さの圧倒的な物量と、タルト生地やクレームダマンド、ラズベリー、カスタードといった要素が真っ向からぶつかっていて、そこに止揚としてとてつもない美味しさになっているのですね。
単に桃をタルトに載せただけではない、手の込んだ味わいになっています。素晴らしい。

次に控えしはネクタリン。タルトネクタリーヌです。
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すごいてんこ盛り!
断面。
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このタルトは、これもまずネクタリンの完熟の甘酸っぱさが前提としてあるんだけど、それに満足せず、パッションのソースを入れてみたり、その下にラズベリーを入れたり、全体をパートフィロで包んでみたり・・細部にわたって手を加えてあって、ネクタリンの美味しさにタルト自体の美味しさが加わっていて、もうたまらない美味しさになっています。

お次はぶどう。タルト・オ・ミュスカです。
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断面。少し崩れてしまいましたが。
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このタルトは、白ぶどうの繊細なみずみずしい甘さにタルトの香ばしさがよく合っている。これ、桃・ネクタリン・ぶどうと、タルト台の構成が全部違っているんです。これはすごいことですよ。そのフルーツに最も合ったタルトはどのようなものなのか、徹底的に考えられている。
そして、このタルトではスイスメレンゲ、生クリーム、カスタードクリームなどが加わり、ぶどうの美味しさを更に引き立てている。

このフルーツタルト3連発、ちょっとすごいでしょ。
深く感銘を受けましたね。


ここでヴェリーヌいきます。ヴェリーヌカシスです。
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スプーンですくってみます。
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このヴェリーヌは、ものすごくカシスだ!
カシスがゼリーとムースでギューっと酸っぱくて、この暑い夏にしびれる爽やかさをみせている。
そしてオレンジ。カシスとオレンジは鉄板の組み合わせだけど、ここではカシス8にオレンジ2ぐらいのバランス。
そして、下には薄くチョコのスポンジが敷いてあったり、ここでも細かいところに丁寧な仕事が光ります。
酸っぱくて美味しいヴェリーヌでした。

最後に焼きっぱなし系タルトを。タルト・オ・プリュノーです。
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このタルトは、タルト生地がとてもサクサクしている。
新しい材料に精通したシェフのことだから、もしかしたら小麦粉以外にも何かサクサクする材料を使っているかも。
それに対して、よく焼かれたプラムはねっとりとした食感。
この対比がすばらしい。すごくいいです。
そして、上にシュトロイゼルやスライスアーモンドが散らしてあって、ここでも仕事が細かいですねー。


そんなわけで、今回は夏らしい美味しいフルーツタルトを満喫したのですが、上にも書いたようにフルーツによってタルトの構成を全く変えていて、このあたり素晴らしいなと。

やっぱり、夏はパティスリーから足が遠のきがちだけど、夏ならではの美味しさって、間違いなくあるよね。
まだまだ夏が終わる前に攻めますよー。