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Nyao's Funtime!!

nyao(♂)の不可逆な日々を、チェスの騎士のように不規則にたどたどしく綴っていこうと思っています。

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国分寺の洋菓子舗茂右衛門の潔いケーキ

洋菓子舗茂右衛門さんについては、いろんな評価を耳にしていました。
・お酒ガッツリなのでお酒弱い人は厳しい
・突飛な組み合わせのケーキが多数
・濃厚な味わいなのでケーキ初心者はツラい
・なによりケーキ屋さんに見えない門構え!
などなど・・・
なんか、ちょっとビビってしまいますね。
でも、一度行ってみたいお店でもありましたし、いつかは行きたいとずっと思っていて。
そんなこともあって、ようやく今回味を確かめるために行ってみました。
はたして鬼が出るか蛇が出るか。

茂右衛門さんのお店は、国分寺駅を出て徒歩数分。
意外といい立地ですが、なぜか半地下。
薄暗い中にひっそりとありました。
f:id:nyaofunhouse:20160616111223j:plain
店内、言われていたように、掛け軸がかけられていて、まるで茶室か何かのよう。
壁には半紙に墨でケーキの名前書いてあるし。
確かに個性的だわ。

ケーキのあるショーケースはそれほど大きくなく、ケーキの種類もさほど多くはない。
大別すると「四角いケーキ」「三角のタルト」「その他」に分類できる。
四角いケーキは、ほとんど飾りもなく、まさにケーキのパーツだけで勝負している。
タルトも焼きっぱなし。飾りっ気は全く無し。
潔いですなー。
そんな中、四角いケーキを4つと、タルトを3つ購入。
中央特快に乗ってビューンと帰ってきました。


茂右衛門のケーキ、まずは「サンバルテルミー」から。
f:id:nyaofunhouse:20160616121850j:plain
白くて四角いです!
説明書きによるとマンゴーのジュレパイナップルココナッツムースココナッツダクワーズ・・あとホワイトラム。
上にはバニラビーンズの粒が。
これが噂の茂右衛門のケーキか!
ということでおそるおそる食べてみたのですが・・・

美味しい!
美味しいじゃないですか。
このケーキは、ココナッツの香りがかなり強め。バニラと相俟ってトロピカルな甘さを演出しています。ココナッツは、独特のシャリシャリした食感もあり。
パイナップルやマンゴーの使い方も奇をてらったところはなく、素直にトロピカルな味わいに寄与している。更にふわっと香る程度のラム酒が甘さに南国の風をプラス。初夏にふさわしい、とても美味しいケーキでした。
もっととてつもない味のケーキが出てくるかと身構えていたので、拍子抜けすると共に、これは素直に楽しんだらいいんだな、と方向転換。
次のケーキと対峙しました。

次は、キャフェベネディクティン。
f:id:nyaofunhouse:20160616122813j:plain
このケーキは、コーヒーのババロアにベネディクティンとベルモットのサヴァイヲン、コーヒーのアーモンド生地。
食べてみると、コーヒーの味がガツンと来ます。
子供っぽいコーヒー牛乳的な味ではなく、コーヒーの酸味、渋み、苦味が全部出た、大人のコーヒー味。
それに薬草酒の苦味が加わって、相当な苦さ。
でも、これ、嫌いじゃない。好き好き。
それは、苦さや酸味の中に、バランスを取った甘さがあるから。
ちゃんとケーキとして成立しているし、苦みばしったコーヒーとハーブのケーキとして、とても美味しい。
お酒の使い方も必然性を感じるし、「お酒強すぎてダメダメ!」ということは全く無く。
いいじゃないですか。

次、エスカパードゥ。
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これは、パイナップルライチマンゴーミントチョコムースチョコサブレチョコビスキュイ。
このケーキ、基本はチョコケーキです。なんだけど、かなりスパイシーに感じますね。パッションフルーツの味も強く出ていて、トロピカルなフルーツとチョコレートにミントが足されると、まるでパクチーのようなエスニックな香りになる。
チョコと適度な酸味はよく合う組み合わせなわけで、更に言うとチョコミントも鉄板の組み合わせ。
だから、これも独創的だけど必然性のある味の組み合わせ。生のミントを刻んだというのは面白いけど、決してゲテモノ趣味ではない。美味しいです。


そして、スペシャリテの「あんことくろみつ」。
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これ、美味しい!すごく美味しいじゃないですか!
確かに大納言を使っていたり、和菓子的な要素は強い。けれど、そこにラム酒が加わることで、しっかり洋菓子の方向に引き戻されているんですね。
ダークラムはかなり強めで、ムースにすると、ティラミスやカヌレのような気品のある甘さになるんですよね。これがとても効いている。そして、ラム酒とあんこが合う、というのも新しい発見。
これはすごく気に入りました。癖になる味。これの倍の大きさだって食べられそう。


ということで、まずはガトー編。
食べてみて感じたのは、これは素直に味を楽しめばいいんだという。
確かにイル・プルー系の香りはしましたし、面白い組み合わせだと思うケーキもありましたが、素材の組み合わせはよく練られたもので、驚かしてやろうという意図よりも、美味しくしよう、という気持ちが伝わってきて、なんか普通にすごく美味しかったぞ。
なるほどねー。


そして、次にタルト編。
まずはタルト・シトロンから。
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このタルト・シトロン、レモンの香りがいいですなー。
レモンの酸味と甘さ、両方とも強くて、それにレモンの皮の香りがとてもいい。
パイ状のタルト生地はサクッと軽く、レモンクリームの味を邪魔してない。


次に、ベルギービールのタルト。
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これ、名前からしてちょっとキワモノっぽい・・?と思ったのですが、
これも普通に美味しい。
中のアパレイユは卵リッチで、ふんわりフランのような味わい。その中に感じるほのかな黒糖のような甘さとわずかな苦味がビールなのかな?単にフランだけだと味が単調になるところを、ビールで奥行きを出しているのは、アイデアだと思う。


最後、黒糖のキャラメルとくるみのタルト。
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このタルト、実は箱にこんな文言が。
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そんなこともあって、室温において最後に食べたのですが、
それでも固い!30分は余裕で置いておいたのに固い!
キャラメルがガッチリねっちょりとしていて、濃厚な味わいが素晴らしいです。
くるみの香ばしさに黒糖の香ばしさが加わって、非常に満足度の高いタルトになっています。
こんな固いキャラメル、なかなかお目にかかれないよ。


そんなわけで、茂右衛門さんのケーキ、たっぷり堪能しました。
ケーキの形は四角形、タルトは丸く焼いて三角に切り分け、と、虚飾を徹底的に排除したシンプルなたたずまいのケーキは、美味しさがストレートに伝わってくるものでした。
フルーツやスパイス、お酒の使い方も、感性でというよりは、理詰めで組み合わせているように感じましたね。
自分はイル・プルーよりも好きかも。
次回は、土日に行って名物のシュークリーム、食べてみたいと思います。
ごちそうさまでした!