メゾン・ド・プティ・フールがマパテにやって来ました。
前回がちょうど1年前なのですね。お久しぶりです。
お久しぶりお久しぶりということでショーケースをのぞいてみると、なんだかすごく素敵だぞー!美味しそうというのもあるし、すごく美しいケーキが並んでる。
すごく心動かされたけど、メゾン・ド・プティ・フールの作風ってこんなだったんだなーと。基本的には焼き菓子メインのお店だと思ってたので、生ケーキももうちょっと無骨なイメージをしていた。でも、今回並んでいたのはとても優美な、全盛期のアテスウェイを思わせるような美しさをもったケーキたち。
これは・・・
ちょっと戦慄を覚えながらケーキ6個買って帰ってきました。
最初に食べたのは、「キャラ・ポワ」というケーキ。
これ、洋梨の形してるんですね!すごく可愛い。デザインすごくいいですねー。
断面。
この断面図のように、大きめにカットした洋梨がゴロッと何個も入っている。
そのさわやかでフレッシュな甘さと、とろとろに柔らかいキャラメルムースがマッチしている。これはもう鉄板の美味しさですね。
でも、その組み合わせに、下に分厚く敷かれたスポンジ?タルト?この生地が独特で、食べごたえを加味している。
この生地、なんなんだろ。スポンジにしては目がみっしりしてるし、タルトというには柔らかいんですよね。不勉強ですみません。これすごく美味しいです。
次に、ボンブ・エキゾチックを。
これも、フォルムがすごくすごくステキ!
自分、飴が載ってるのに滅法弱くて、それだけでうっとりしてしまう。
それに加えてマカロンまで!すごくデザイン的に凝ってますよね。
断面図。
このケーキは、断面図にも見えるようにマンゴーがゴロっと入ってて、パッションフルーツなどのエキゾチックなムースが主役。それにラズベリーの酸味が合わさって夏!らしい弾ける美味しさ!
そして、このケーキも下に分厚い生地が敷かれているんですよね。これ、すごく美味しいんだけど、なんなんだろう。この生地があるお陰で、ケーキに一体感が生まれているんですよね。とても美味しいのです。
デリス。
これはシンプルだけど奥深いひと品。やはり厚めのスポンジ生地に、ラズベリーのバタークリーム、そして上にナッツのトッピング。このスポンジともなんとも言えない生地がやはりすごく美味しくて、この生地だけで勝負しているこのケーキも間違いなく美味しい。すごく地味だけど、すごく美味しい。
シャモニー。
これ、見かけはポロネーズっぽいですよね。アーモンド刺さってて。
でも、断面図。
このように、チーズのクリームと、中にゴロッとチェリーが入ってる。
チーズはかなりやわめのふわっとした食感。チェリーが甘酸っぱくて美味しいですね。
個人的にはチーズはもうちょっとガッツリでも歓迎なのですが、これはこれで美味しい。
フロマージュ・スパイラル。
これも姿が美しいですよね!
断面。
これはレアチーズと蒸し焼きチーズ、そしてカシスのムースとラズベリーのジュレ。
かなり凝った構成なんだけど、一体感はきちんとあって、非常に美味しい。
レアチーズの酸味と焼きチーズのコク、カシスとラズベリーの甘酸っぱさが多層的に楽しめる。形だけじゃなくて味も最高です。
最後、ベレ・バスクを。
これも美しいですねー。
断面。
このケーキは、チョコとコーヒーのケーキなんだけど、チョコがかなり苦み走ってる。なので、チョコの苦味とコーヒーのほろ苦さがひとつづきになってるんですね。これも、この上ない一体感。強烈にビターだけど、すごく美味しい。
・・ということでメゾン・ド・プティ・フールのケーキ、姿も味もとてもとてもステキなケーキたちでした。
やはり気になるのが多くのケーキに使われてた、スポンジ?生地。
これが本当にすごく美味しくて。
スポンジにアーモンド粉を混ぜてるのかなー?しっとりしていて、食べごたえあって最高でしたが。
この生地についてご存知のかたいらっしゃいましたら、ぜひ勉強させてくださいませ。