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都立大学パティスリー新旧見聞録

都内有数のパティスリー激戦区、都立大学。
でも、しばらく行っていない間に、ずいぶん様相が変わりました。
菅又シェフが抜けたドゥー・パティスリー・カフェは店名を変更して祖師ヶ谷大蔵に移転。
また、新たに「アディクト・オ・シュクル」がオープン。
相変わらず激戦区なのは変わりませんが、メンバーはだいぶ変わった。


そして、変わらない老舗も。
前々から行きたかった、都立大学の「ルポゼ」。
古くからのスイーツファンには、青山のルポゼといえば、まだ本格的なパティスリーが少なかった時代から美味しいパイを提供する名店として、その名前が心に刻まれていることと思います。
そのルポゼ、青山から都立大学に移転してもうかなりの年数になりますが、一度行ってみたくて。
ということで、今回は都立大学の新旧の名店を訪れるツアーにしようと思って。


都立大学、副都心線直通なので行きやすくなりました。

まずは、アディクト・オ・シュクルを目指して。
都立大学のパティスリーはほとんどが目黒通り沿いに並んでいるのですが、アディクト・オ・シュクルはそこから少しはずれた場所に。
ちょっと人通りの少ない道に、お店がありました。

ケーキの種類はそれほど多くないですが、どれも美味しそう。
イートインは4席あります。
今回はイートインでお願いすることに。
紅茶400円をプラスして、アディクト・オ・シュクルのケーキ、頼みました!


アディクト・オ・シュクル、最初に手を付けたのは、「タルト・シトロン・シトロン・ヴェール」から。

断面。

これは予想していた通りレモンとライムの酸味がパキッと効いた、さわやかな味わい。やっぱりシトロンの名前がついたケーキは、こうでないと。
そして、特筆すべきはタルトの美味しさ。
タルト、かなりしっかり焼きこまれていて、ほんのりスパイシーな香りもして、とても美味しい。「粉にはできるだけしっかり火を入れていきたい」とおっしゃっている石井シェフの思いが伝わってくる、素晴らしいタルトでした。


フレジエ。

バター感たっぷりのバタークリーム(ムースリーヌ)は甘さやや控えめ。
だけど、シロップがしっかり甘くて、全体としては甘みの強いフレジエになっていました。
メリハリ、コントラストがとてもよく効いていて、すごく好みの味。美味しいです。


パリブレスト・ノワゼットオランジュ。

すごく豪快なフォルムですね・・・
このパリブレスト、さすがスペシャリテとして名が知れ渡っているだけのことはあって、かなりインパクトの強い一品になっています。
シューはしっかりサクサク。そしてノワゼットの濃厚なクリームと、肉厚のオレンジコンフィ、ナッツを砕いたのかな?シャリシャリした層と、どのパーツもそれぞれ美味しい。それらを一緒に食べると、これが絶妙なハーモニーを奏でる。
素晴らしいですねー。これは絶品です。


最後に、ミルフイユを。

このミルフイユ、パイががっちり焼かれていて、固いのなんのって。
横倒しにしてプラスチックのナイフでガリガリ削って切りましたが、かなり力のいる作業でした。
そこまで徹底的に焼かれたパイ生地に、バニラ濃厚なカスタードクリームが最高にマッチしている。ふんわり、はらはらっとしたミルフィーユなんか目じゃないね!という強い意志の感じられるミルフイユです。とても力強い。


ということで、アディクト・オ・シュクルのケーキ、どれも強く印象に残るケーキでした。石井シェフはヴィロンやラデュレなどで力を養ったとのことですが、それらの店を凌駕する個性を感じました。
あとは、ラデュレ仕込みのマカロンも試してみたかったのですが、マカロンセット売りのみだったので今回は断念。
ちなみに、ケーキ食べている間に、業者さんが来て石井シェフといろいろ打ち合わせしていたのですが、漏れ聞こえる話の内容から、どうやら近日中に三越に催事出店する模様。おそらく銀座三越でしょうね。いつになるのかはちょっとわからなかったですが、かなり近い将来みたいなので、銀座三越の予定は要チェックです。マカロン単品売りしてくれないかなー・・・
(追記:みるこさん情報で、アディクト・オ・シュクル、銀座三越のフランス展に出店するらしいです。詳しくはこちら。http://www.miguide.jp/ginza/france2015/artisan.html それにしてもこのフランス展、レザンファンギャテのテリーヌも食べたいし、マ・プリエールとかエスキスとか、よだれ出まくりですねー)


アディクト・オ・シュクルから、今度は老舗中の老舗、ルポゼへ。
ルポゼ、お店はこんな外観。

店内に入ると、可愛らしい形のパイがたくさん出迎えてくれました。
目をハートにしながら見ていたら、奥様が話しかけてくださって。
それで、青山に昔あった時から来たいと思ってたんですーみたいなことを話していたら、奥の厨房から恵藤シェフを呼んでくださって。
嬉しかったんだけど、自分、なにしろコミュ障なので、キョドってしまって。
ろくにきちんと挨拶もできず、あわあわしてしまい。
でも、シェフ、お年は召してらしたですが、元気そうで。
青山も昔とはずいぶん変わったよねーという話や、昔ルポゼはデパートに出ていたんだけど、やっぱり仕事が荒れるからよくないんだよねーという話など、いろいろ貴重なお話を聞くことができました。


そして、これがルポゼのパイです!

可愛いでしょ!
パイはとても小さいプチサイズ。だけど、パイごとに折り方も考えてあって、ひとつひとつ個性が際立っている。
たとえば、女峰にこだわった苺。

オレンジを皮ごとスライスしたフィリングの「オーブ」。


ナッツぎっしりの「ピーカン」

どれも丁寧にいい材料を使って作っているのが伝わってくる。
やっぱり40年の歴史はだてではない。
素敵なパイの数々でした。
機会があったら今度おみやげに持って行こう。


そして、いろいろお話させていただいただけでなく、おまけももらっちゃいました。

ブロークンだから、ということだったのですが、パルミエみたいな焼き菓子。
これが、すんごく美味しいの!
バターの香りがすごくて、しっかり焼かれた食感はカリカリで、間違いなく一級品。
おまけでもらって申し訳ないレベル。
いやー、やっぱりすごいなあ。


ということで、都立大学新旧名店を訪問するツアー、どちらも素晴らしいお店で、とても嬉しかった。
どちらの店も、また行きたいです。ルポゼは、これだけよくしてくださった恩返ししたい。このパイの美味しさを共有したいなーと思いましたね。