志木ですよ!
志木には、それほどメジャーではないけれど実力派のパティスリーが2軒あるようなのです。
1軒は、「シンフラ」というお店。
このお店、自分は寡聞にして知らなかったのですが、柴田書店「カフェ・スイーツ」で新鋭パティスリーとして取り上げられていて、すごく興味を惹かれたお店。
そしてもう1軒は「ロプティミスト」というお店。
このお店は、伊勢丹のクリスマスケーキカタログにケーキが掲載されていて初めて知ったお店。全然知らなかったんだけど、伊勢丹が取り上げるなら絶対美味しいはずだと思って。
その2軒、ぜひ行ってみよう!
ということで、志木ケーキツアー敢行です!
志木は、新宿三丁目から副都心線が東武東上線直通なので、意外と行くのは楽。
でも時間はかかった。なかなか着かないねーと、うずうずしていました。
11時ちょい過ぎ、なんとか志木に到着。
埼玉県新座市ですよ。遠路はるばる来たなーという感慨ですね。ふじみ野よりはちょっとだけ近い。
さて、ここからまずはシンフラを目指すのですが、シンフラ、駅からけっこう遠いみたい。
タブレットにダウンロードした地図を片手に、テクテク歩いていきます。
およそ10分、シンフラに行く途中の道に、別のパティスリー発見!
これは想定外だった。
寄りたいなーとも思ったんだけど、今回は泣く泣く素通り。
そこから、なんの案内もない道を曲がります。
そうすると、でかい団地が見える。
とてもケーキ屋さんがあるとは思えない。
でも、そこにシンフラ、たしかにありました!
いやー、ようやく着きましたよ。遠かったー・・・
シンフラ、外にテラス席があって、そこでケーキを食べることが可能。
しかも、ドリンクがケーキと一緒だとプラス216円というお値打ち価格。
じゃあ、あったかい紅茶いただきましょうかね。外寒いし。
そして、ケーキは4つ発注・・・と思ったら可愛いゼリーがあったのでそれ追加で計5個たのみました。
シンフラ、お客さんはけっこうひっきりなしにくる。こんな場所なのに。地元の人達なんだろうねー。
それもあって、ちょっと時間があってからケーキと紅茶が来ました。
うひょー!高まるー!
まず最初に、モンブランから。
このモンブランは、かなり背の低い、珍しい形のモンブラン。
フォークで切ってみると・・・
生クリーム、カスタードクリーム、刻んだ栗入りのタルト台。
ということもあって、かなり軽やかな味わい。
美味しいけど、栗充とまではいかないかなー。
次に、あまりの可愛さに追加発注した「うさぎのいちごゼリー」。
かーわいいの!
可愛いけど、スプーンですくって食べます。
うん、これは素直ないちご味。ゼリーというよりは、生のいちごをそのままジュースにしてとろみをつけた、ぐらいの生々しさ。
これは子供好きだろうねー。大人の意見としては、もうひとつ別の味が加わってもいいかな?とも思ったけど、これはこれで。
そして、「カフェ・スイーツ」に掲載されていた「フロマージュ‐アス」を。
断面図がピンぼけしちゃいました。
はてさて、そのお味はというと・・・
なるほどねー、というのが最初の感想。
確かに、ひとつのケーキにスフレフロマージュ、ベイクドチーズケーキ、レアチーズケーキを組み合わせて、というのは発想としては面白いと思う。
また、レストランの食後のチーズをイメージというのも、アイデアかな、と思う。
けど、それが奏効しているかというと、どうなんだろう。
美味しいことは確かなんだけど、ちょっと手間をかけすぎている感が。
もうちょっとシンプルでいいんじゃない?と思いましたねー。
「洋なしとオレンジ」。
洋梨とオレンジという斬新な組み合わせ、なんだけど、これもやっぱりアイデア勝負になっている感が否めないかな‐。
下にくるみを練り込んだパウンドを敷いたり、とても手間ひまかけて丁寧に作られているのはわかるんだけど、
「これだけ頑張ってるならもっと美味しくてもいいんじゃない?」と思うのです。
頑張ってるのに、頑張ってるのに、ケーキの味はうーん・・・と腕組みをしてしまう感じ。
なんかすごくもったいない。
最後は、りんご‐キャラメル。
これも、丁寧に作られた、素敵なケーキ。なんだけど、せっかくの甘く煮詰めたりんごの量がちょっと少ないので、キャラメルののっぺりとした甘さが前面にきてしまう。
とても凝ってるんだけど、バランスがちょっと良くないんですよ。なので、食べてると、「美味しいんだけどなーもにょもにょ」という感想になってしまう。
ということでシンフラのケーキ、すごく手間がかかった、構成も練られた、こだわりのケーキなのはすごく伝わってきた。
でも、ほんと惜しいと思う。もっとシンプルでいいと思うのです。シンプルそのもののいちごゼリーは素直に美味しかったし。
逆に凝るんだったら、徹底的に凝る必要があると思う。でも、それは志木の場所でやるのは厳しいと思うし。
一生懸命なのはすごく伝わったから、もう少し肩の力抜いてもいいんじゃないかなー。
シンフラを後にして、志木の駅の近くまで戻ってきました。
志木のパティスリー2軒めは「ロプティミスト」。
可愛い建物ですね。
店内はこじんまりとしていて、ケーキの種類も10種類ないぐらい。
そしてケーキの値段が安い!大きさはかなり大きめのケーキなのに、値段が300円台後半から400円台前半まで。
ケーキ5個買ったのに2000円しなかったもん。すごいなあ。
そして帰宅。帰りは志木→池袋からJRで帰ってきました。副都心線と接続がうまくいかなかったので。
ロプティミストのケーキ、食べますよー。まずはフランボワゼ。
チョコレートのスポンジにホワイトチョコのムース、その中にたっぷりのラズベリー。
うん、すごくさっぱりとした、食べやすいケーキです。
大きさはかなり大きいんだけど、とてもあっさりとしているので、パクパク食べられる。
いいと思いますよ。
アバランス。
これは、スポンジに大量のくるみが練りこまれていて、とても重厚な味わいのケーキ。
上にのったあんずが清涼剤の役割を果たしています。
フォルムも美しいし、なかなか美味しい。
でも、ケーキ大きさが半端無いので、かなりおなかいっぱいに。
モンブラン。
渋皮煮の栗が大きいです!
断面。
これはかなり変形のモンブランで、
下の台がロールケーキ。そしてその上にチョコレートコーティングした焼きメレンゲ、そしてマロンペーストという構成。
たいへん面白い。
生クリームがないモンブランなので、かなり濃厚。
あと、焼きメレンゲをチョコでコーティングしてあるので湿気ないのもいいですね。
ただ、たまにこの焼きメレンゲチョココーティングしているケーキあるのですが、チョコはビターチョコだとマロンの香りが飛ぶのでホワイトチョコがいいと思う個人的には。
マルジョレーヌ。定番のケーキですね。
口当たりはふわっとして軽いんだけど、その後からチョコとナッツのクリームの濃厚さがじんわりと伝わってくる。
なるほど、基本をしっかり守った美味しいケーキだと思います。
最後は「ショコラF」というケーキ。
濃ゆ!
驚くほど濃厚なチョコレートケーキ。
中にカシスとラズベリーの層があるんだけど、それをものともしないチョコレートの濃厚さ。
これ美味しいです。チョコ好きにはたまらない。
そんなわけで、志木ケーキツアー、
シンフラは進取の気性に富んだ、こだわりのクオリティケーキを作るお店。
ロプティミストは、地元価格で基本に忠実なボリュームケーキを作るお店。
どちらも特色があっていいですねー。
志木、こんなケーキ屋さんがあるなら、けっこう暮らしやすいんじゃないですかね。
駅前に成城石井もあったし、新興住宅地としては住みやすい街かもと思いました。