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おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


新百合ヶ丘ケーキツアー!!

今年の誕生日ケーキについては去年のうちから決めてあって、今年はエチエンヌさんに頼もうと決め打ちしていました。
そして、エチエンヌさんのある新百合ケ丘には当然リリエンベルグがある。


リリエンベルグ、10年以上前に行ったことあって、名物のザッハトルテも食べたんだけど、その時はまったくピンとこなかったんですよね。本物のホテルザッハーのと比べると味が弱すぎる気がして。
でも、それからずいぶん時間も経ったし、自分もそれなりに経験を積んだ。いま食べたらどう思うんだろう、と、かなり楽しみで。


久々のケーキツアー、朝ねむねむでしたが、気合入れて行ってきました!
・・・なのですが、JRも小田急線も軒並み遅延してて。
新百合ヶ丘に着くまでにかなり時間がかかってしまいました。
もう遠足ですよこうなると。

新百合ヶ丘駅の南口から、ペデストリアンデッキを降りて昭和音大の方へ。
そこから住宅街を15分ほど歩きます。てくてく。
10年前は、ここの道たしかなーんにもなかった記憶があるのですが、今はこじんまりした一戸建てがズラッと並んでる。風景はずいぶん変わったように思います。
そしてリリエンベルグ到着。

リリエンベルグ、今は喫茶スペース閉めています。
さすがに店の外まで行列はなかったですが、中は激混み。相変わらず人気ありますねー。
自分は懸案のザッハトルテ、そしてこれも名物のモンブラン、そして得意であろうシュニッテンなどを購入。はてさてどうなることやら。


リリエンベルグを後にして、再び駅へ。そして今度は駅の北口へ。
北口はペデストリアンデッキないんですね。下に降りて、まっすぐ歩くこと6〜7分。エチエンヌの本店、思ったよりずっと大きくてびっくり。

これ、物販スペースが半分、厨房が半分。厨房がすごく広いの。
素晴らしいですねー。厨房がしっかりしている店はいい店のはず。


エチエンヌでは、まずオーダーケーキの発注から。
とりあえず予算と、「ショートケーキみたいな軽いケーキじゃなくて、重めのケーキで」ということと「飴かチョコの細工をつけてちょうだいな」とオーダー。
ベースのケーキは「プリミエール」になるみたいだけど、チョコ細工か飴細工がどうなるか楽しみすぎる。
そして、もちろんテイクアウトのケーキも忘れていませんよ。
今回は控えめに3つ購入。


帰りはなんか新百合ヶ丘→下北沢→代々木上原→新宿という快速電車に乗れたのでかなり時間短縮できた。
でもリリエンベルグでケーキ買ってから1時間半近くかかっちゃったなー。


もうお腹空きっぱらでリリエンベルグのケーキ食べます。
まずは、ぶどうのミルフィーユから。

パイはさっくりして美味しい。カスタードクリームは軽め。ぶどうはみずみずしいんだけど、ミルフィーユに挟む具材としてはどうなんだろ、ちょっと甘さが足りないような気がする。水分たっぷりでさっぱりはしてるけど、ミルフィーユならこう、味に主張があるフルーツのほうがいいような気がする。
他の季節のミルフィーユ食べてみたら評価全然違うと思うけど。


タルトタタン。

タルトタタンなんてあるんだ、と興味惹かれて購入。
断面はこんな感じ。

上に載ってるのは乾燥したシナモンの皮でした。
このタルトタタンは、かなり酸味が強い。
これはりんご本来のすっぱさか、酸味を足してるのかはわからないけど、しっかり酸っぱいのは好印象。
もうちょっと焼いてもいいかなーという気もしました。この酸味に、焦げた苦味があればもっともっと好きになれたと思う。


モンブラン。

可愛いフォルムですねー。
断面。

あ。
台が焼きメレンゲじゃない・・・
このモンブラン、上にかかってるマロンペーストにしても、中にはいってる一粒栗にしても、和栗のほっくり感が素晴らしくて、その部分だけ取ればすごーく好きなモンブラン。
それだけに、なんで台がダックワーズなのかと問いたい。問い詰めたい。
惜しいなー。栗はこの上なく美味しいのに。


さあ、そしてザッハトルテですよー。

10年以上ぶりのザッハトルテ、食べました。
うーーーーん・・・
10年前と感想同じだなー。
表面のグラスアローはまあ、そこそこ甘いのですが、中のスポンジがシフォンケーキ?と思うほど軽い。ふわふわなの。
アプリコットジャムもちょっとしか感じられない。
ザッハトルテって、1ピース食べるのに困難になるほど甘くて濃厚で脳みそが溶けそうなチョコスポンジにジャリジャリのグラスアロー、甘酸っぱいアプリコットジャムが渾然一体となった麻薬的な美味しさが根源だと思うのですが、リリエンベルグさんのザッハトルテは、全てが軽い。ザッハトルテ風チョコシフォンだよなーこれだと。
うーーーーーーーーんんん・・・


気を取り直して最後、木苺のシュニッテンを。

これは美味しい!すごく美味しいです。
ラズベリーの酸味と、中のチョコが合わさって、オーストリア風ならシュニッテンだけどフランス風ならショコラフランボワーズ。
酸味と甘さのバランスよし。


ということで、リリエンベルグのケーキなんですが、美味しいですよ?でも、ちょっと物足りないかなー。
10年前の時点でちょっとなーと感じた部分は、やっぱり今食べても同様に感じられました。
モンブランの栗は本当に美味しかったんだけど、なー。
木苺のシュニッテンみたいに、オーストリア菓子をもっとズラッと並べてみたらいいのに・・とも思うけど、まあそれだと今の大人気はないんだろうから、これでいいんでしょうねー。


そんなわけでリリエンベルグのケーキ5個食べてちょっとまだ食べ足りなかったのでそのままエチエンヌのケーキに突入です。
紅茶も淹れ直し。
エチエンヌのケーキ、まずはいちじくのタルト。

断面。

これ、「シェフの気まぐれケーキ」というやつなのかな?とても面白い。
上に大量に載ってるクリームもいちじくが入っているし、タルトの中にも入ってる。
見かけ以上にいちじくまみれのケーキ。
いちじくって、生の状態と火を入れたり乾燥させたりした状態では味がぜんぜん違うんだけど、それらの味の違いが楽しめる。
見かけのインパクトも面白いけど、味もいいです。


次に、焼きりんごのチーズタルト。

これもすごいフォルムだ。断面図もすごいぞ。

半割りのりんごがずどん!
上にチーズクリームがたっぷり!
タルトというかパイ生地の中には、ヨーグルトっぽい味わいのクリームが。
これ、りんごが半生なんだけど、酸味が強くて美味しい!
チーズクリームも酸味がかなり強い。様々な様相の酸味が楽しめる。
ちょっとフレンチレストランのデセールを感じさせる味わいですね。美味しい。


そして、マロニエ。

エチエンヌさんの栗は存在感がすごいですね。
断面。

これも美味しいぞー!
アーモンドクリームたっぷりのタルトに、マロングラッセのムース、バニラブリュレ。
どちらかというと和栗のほっくり感よりも洋栗っぽいコクを感じさせるケーキ。
タルトも厚みがすごいので、食べごたえ十分。


エチエンヌさんのケーキ3個食べたら、食べる前の空腹が、あらまあ、おなかいっぱいに。
やっぱりエチエンヌ、すごい。
これは誕生日ケーキ楽しみだなー。
どんなケーキになるか、来月をお楽しみに!