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おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


エーグルドゥースのものすごいすごさ

自分がケーキ買うスケジュールは、だいたい半月前ぐらいには心に決めておくのです。
デパ地下の催事情報などを見ながら、次はどことどこ行こうかなーと考えるのは至福のタイム。
それで、12月はなんといっても誕生日とクリスマスがあってそこでお金かなり使うので、通常のケーキツアーは控えめにせざるを得ない。
せざるを得ないけど、1〜2回は行かれるかなー。
1ヶ所は、久しぶりのエーグルドゥースに決定。
あとは、千歳烏山にするか、代々木上原にするか、都立大学にするか・・。
まだちょっと迷ってます。


エーグルドゥース、調べてみたら前回訪問から3年も経ってる!

最低でも年1回は行きたいとこだよねー。なのに3年て。
久しぶりのエーグルドゥース、どんなケーキが並んでるだろう・・・
とか思ってたら、いつもコメントを下さるid:ozasatoさんが先日エーグルドゥース行かれたらしく。
そこでトルシュ・オー・マロンがすごく美味しくなっていたと書かれていて。
はー!そうなんだー。
実はトルシュ・オー・マロンについては、前食べた時はエーグルドゥースらしからぬ「あれ??」という感想だったので、今回ははずす予定だったのですが、そう聞いたら買うしかない。
ということで、満を持して行ってきました目白。


エーグルドゥース、前回訪問の時はお店の横に新しい建物を新調していて、すわ、カフェスペース拡張?と思ったら、どうやらバックヤードなんですね。

贅沢な作り。これなら仕事しやすそうです。
お店はこっち。

店内、クリスマスモード。
イートインのテーブルをつぶしてクリスマス用のお菓子が並んでいました。
それで、ケーキの方はというと・・・
おうふ、クラシカルなケーキがけっこう並んでいる。
ミゼラブルが新製品として並んでる!
トルシュ・オー・マロンは当然入手でしょう。
あ、フォレノワールも!
などなど・・・
結局合計5つ購入。
今日は風が強かったので、抱きかかえるようにして持って帰ってきました。


最初は、ミゼラブルから。

なんか、自分の知ってるミゼラブルと違うような。
食べてみます。
うん、やっぱり自分の知ってるミゼラブルと違うような。
ダクワーズ生地は確かに同じなのですが、中にはさんであるクリームが、
バタークリームじゃなくて、謎のクリーム。
バニラと、卵と、あとは・・・ヨーグルト?チーズ?サワークリーム?発酵乳の酸味がほんのり。
このクリーム、すごく美味しい!謎の美味しさ。
あーー!これは寺井シェフに「これはなんですか?」と聞きたい!


さてさて、懸案のトルシュ・オー・マロンですよー!

切ってみます・・・

焼きメレンゲ、生クリーム、マロンペーストの黄金の法則。
さて、味の方は・・・
うん、美味しいです!
前回食べた時は、甘さ控えめで栗の個性が出てこなくて、ちょっとうま味に欠けるなーと思ったのですが、今日食べたのはしっかり栗です。
このマロンペーストはほっくり和栗と濃厚な洋栗のいいところを合わせ持った、とても風味の素晴らしい栗の味。
この独特の風味のマロンペースト、どうやってこの味になるんだ?
あーー!これは寺井シェフに「どんな栗使ってるんですか?」と聞きたい!
そして、焼きメレンゲがまた素晴らしく美味しい!
モンブランの台にする焼きメレンゲはお店によってまちまちで、ガリガリだったりザクザクだったり、サックリだったりするのですが、エーグルドゥースのトルシュ・オー・マロンの焼きメレンゲはふんわりほろほろ。とても軽い。
いやー美味しいですねー。これはおざさとさんに感謝です。


キャラメルポンムココ。りんごのケーキです。

これは、タルトタタン的なケーキなのかな?と思いつつ切ってみました・・・

!!?
なんだこれ!予想とぜんぜん違う!
りんごのコンポートが全体を覆ってるのかと思いきや、りんごのコンポートはペースト状にして表面を薄くカバーしていて、中はココナッツのババロワが入っていました!
これにはビックリ。
こうなると味の予想がつかないな・・と思いながら食べたのですが、
味も未知の美味しさ!未知との遭遇ですよこれ。
表面のキャラメルりんごがすごく濃厚な焼きりんごになっている。
中のココナッツは、クセはそんなにないけど、濃厚なりんごの味に独特のアクセントをつけてる。
そして、意外に効いてるのが下に敷いてある可愛いサブレ。

このひと手間がものすごく重要。
いやー・・これは驚きました。こんなケーキがあるんですねー。
あーー!これは寺井シェフに「どうやって思いつくんですか?」と聞きたい!


ミルフゥイユ。まあミルフィーユですね。

なんとも豪快なミルフィーユ。すごくでっかいし、パイの厚みが半端ない。
あ、ちなみに、ミルフィーユって、どうやって食べてますか?
自分は横に倒してナイフで切って食べます。
こんな感じ。

でも、このミルフィーユすごく大きいので、小さく切っても口に運ぶのに苦労しましたよ。
でもなんとか口に入れた瞬間、
「焦げ!!!」
強烈な焦げの香ばしさが。
これはすごい。
あと数秒火を止めるのが遅かったら完全に焼け焦げて失敗・・・というギリギリの焦げ感。
これはオーボン系に匹敵するのでは・・・。
中のカスタードクリームも美味しいけど、なにしろこのパイの香ばしさに圧倒されます。
大きなケーキだけど、あまりの美味しさにおかわりしたくなりましたよ。


最後は、フォレノワールの変形版、フォレノワール・ア・ラ・ピスターシュ。

このケーキについては、買う時に店員さんから
「赤ワインがけっこう効いてますが大丈夫ですか?」と聞かれたんですよね。
赤ワイン?
へえ。
果たしてどんな味なんだろう・・・
おそるおそる食べてみると・・・
これは確かにフォレノワールだわ。
ミゼラブルは完全に別物だったけど、こっちは基本フォレノワール。
チェリーもたっぷり入ってるし、チョコはしっかり濃厚。
お酒はたっぷりということはなくて、ほんのり香る程度。確かにキルシュじゃないかも。
で、それにピスタチオが加えられることで、大胆な発展形になっている。
素晴らしいです。素晴らしいです。


そんなわけで、3年ぶりのエーグルドゥース、今回はクラシカルなケーキを主に選びました。
モンブラン、ミルフィーユ、ミゼラブル、フォレノワール・・
食べてみて思ったのは、シンプルで鮮やかなリノベーションが素晴らしい。と。
古典となるケーキのレシピをいじりすぎるのではなく、鋭利な刃物でスパッと切るように鮮烈ににアレンジしてみせる。
そして、膨大な手間暇をかけても、それを感じさせない親しみやすさを忘れない。
いやーやっぱりエーグルドゥース強いです。北の湖のような容赦無い強さがある。
もう少し訪問の間隔近くしたいなー。


あと、今日は目白の「志むら」で和菓子も買いました。
名物「九十九餅」。
九十九餅、1個120円。2個から買えます。
初めてなので、5個購入。

どんなだろう・・・

三角形のお餅が5個、たっぷりのきな粉にまぶされて並んでいました。
きな粉の香りがすごくいい!蓋開けた瞬間香ってきました。
九十九餅、きな粉をうまくまぶして食べてみました。
基本は求肥なんですね。やわやわのお餅。
その中にお豆さんが入ってて、それが粒大きめで固さもあるので、やわらかいお餅に食べごたえをプラスしてる。
甘さはあっさり。でも美味しい。
お茶は東方美人を淹れてみましたが、なかなかマッチしてました。
5個はちょっと多かったかなー。3個ぐらいがベストかも。
あと、食べ終わった後のきな粉がちょっともったいない。
とっておいて、お正月安倍川餅作るかなー・・・