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おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


ジャパンケーキショー2013に行ってケーキたくさん食べた!

杉本亜未先生から、ジャパンケーキショーは神イベントだから絶対行った方がいい!と教えていただいてから、指折り数えて待ち構えていた今年のジャパンケーキショー。
今年は10月15日からの3日間。
でも、15日はちょっと用事があって行かれないので、16日に行く!
行くよ!
と思ったら、台風が来ました。さあもう大変。
なんでこんな時に限って台風とか。
心がけが悪いのかなー・・・


だけど、これはチャンスかも、という思いも。
2日目が開催されれば、台風で人が少なくて、行列に並ぶ必要がないかも。
そう、開催されれば、ですが。


昨日の自分のツイート。

あとはもう、開催されるかどうかだけですよね。
気持ちは、遠足を翌日に控えた小学生のよう。


そして、当日の今日。
朝コンビニに行ったら風は強いけど雨はやんでた。
これは大丈夫なんじゃないかな?
ただ、電車がのきなみ止まっているらしい。
それならば、地上がだめなら地下鉄に乗ればいい。ということで
南北線と大江戸線を使って大門→東京都立産業貿易センターというルートを選択。
こういう時交通経路を複数持っている土地は強いですねー。
特にトラブルもなく、10時オープンの30分前、9時半に現地到着。
情報では、山手線止まっていたらしい。やっぱり地下鉄乗って正解。
東京都立産業貿易センターの入口に「ジャパンケーキショー」の看板が。

ついに来ましたよ!
東京都立産業貿易センター。

外には行列はなし。この静けさ、もしややっぱり中止!?
ドキドキしながら中に入ると、係のお姉さんがにこやかに出迎えてくれました。
2日目、開催されるそうです!
中にはお客さんが数人。でもその数人はみんなメイン会場へ行く人で、
最初っから喫茶室を狙っている人は誰もいないみたい。
なので、お姉さんに「あの、最初に喫茶室に行きたいんですが・・・」というと、
2階の人とトランシーバーで連絡とり合って、とりあえず2階の扉前で待っててくださいということに。
つまるところ、一番乗りですよ!
台風だし、人少ないといいなーとは思ってましたが、誰も前にいないとは・・・
漢スイーツ友の会(入会希望)としては、矜持をみせましたね。
2階の喫茶室入口前には、喫茶室で食べられるケーキの一覧が。

とりあえず現時点では自分しかいないし、じっくりゆっくり一覧睨みながら食べたいケーキを頭に入れます。


それにしても、人が全然来ない。
開場10分前になっても、自分ひとり。
5分前でも、自分ひとり。
なんだこれ。いいのかこれ。
そうこうしているうちに、10時。喫茶室もオープン。
その時点で、店内に入ったのは自分ひとり。
びっくりした!


まず最初に受付でチケットを購入します。
ケーキは400円均一。
ドリンクは300円均一。
手始めに、ケーキ5つ分とアイスティーを購入。
ショーケース見ます・・・
うーん・・・予想していたけれど、やっぱりケーキほとんど届いてない。
全部で10種類ちょっとぐらい。
まあ、時間が経てば少しづつ増えるでしょ。
ということで、ケーキ4つ注文。アイスティーももらって座席へ。


喫茶室。ガラーンとしてます。

なにしろ、自分以外誰もいないんだから。完全貸切。
こうなると逆にどこに座ればいいのか困惑してしまいますが、適当に座ります。
ケーキ4つとアイスティー。

そして、未注文のチケット1枚。


最初に食べたのは、「ミゼラブル-F」というケーキ。
もう最近は「ミゼラブル」と聞くと自動的に購入してしまう自分。

ちなみに、喫茶室のケーキ一覧見ていただくと分かるように、ジャパンケーキショーの喫茶室ではどのケーキがどこのパティスリーのものかが一切書かれていません。
その正体が知りたければ、ジャパンケーキショーのケーキ本を買いなさい、ということらしいです。
本は定価3800円のところ何と!今だけ3300円!
もちろん買いません。3300円あったらケーキいくつ食べられるのよ、という話。
その高額ケーキ本、全てのケーキにレシピがついているので、プロやセミプロの人には貴重な本だと思いますが、自分はケーキ作らないし、豚に真珠です。
ということもあって、この「ミゼラブル-F」、どこの店のか知らないです。
ピックに見覚えのある方、ご一報ください!
それで、このミゼラブル-F、間にラズベリーの層があるんですね。そこが特徴。
バタークリームもたっぷりで美味しいです。もうちょっとバタクリが塩っぱくてもいいかな?


エレガンス。これはピックに店名が書いてあるので、どこのかは分かりますね。

これ、アールグレイのムースなのですが、ものすごくアールグレイの香りがする。
紅茶のケーキっていくつか食べたけど、あんまり紅茶の香りしないのが多いのですが、これは紅茶の味わいがとても強い。
チョコとマスカルポーネの層もあるんだけど、チョコが控えめで、紅茶が主役。
これはいいですね。素晴らしいです。


オペラ・ノワゼット。これもピックに店名があります。

名前の通りノワゼット(ヘーゼルナッツ)のケーキ。
上にもヘーゼルナッツが載ってる。

これ、ほぼ全部がヘーゼルナッツを配合してある。
オペラというけど、コーヒーとかは入ってないみたい。
ナッティーでなかなか美味しいです。


アントルメ・レジェール・カフェ・キャラメル。名前長い!

このケーキ、上と下のスポンジがブッセ生地のようにふんわりふかふかしてるの。そこが好き。
中のクリームはキャラメルとコーヒーのほろ苦さがあって、あまあまのスポンジといい相性。
シンプルですけどね。


ここで最初に買ったケーキ4つ完食。
新しいケーキ入ったかなー・・・とショーケース覗いてみると、お!新しいの入ってる!
ということで追加購入。
ショコラグリオット。

ピックに店名書いてあるけど、このお店、不勉強で知りませんでした。
でも、このケーキのデザインは、かなりいいですよね!
断面図。

中にチェリーのとろとろジュレがたっぷり。
チェリー好きとしては嬉しいです!
自分がチェリー好きということを除いても、このケーキ、すごく美味しかった。
これは要チェックの店ですね。新宿線の一之江にあるらしいので、今度行ってみよう。


と、5つケーキ食べた時点で、喫茶室にはお客さんが4人。
一向に増えない。
いやー・・台風とはいえ、予想外の展開です。
とりあえず、他の展示場回ろう。
ということで、3階の企業ブースへ。

企業ブースでは、ケーキの材料を販売している会社や、ケーキを載せる台とかパッケージの店、製菓機械、ショーケースのお店とか、いろいろありました。
一部の商品は販売もしてて、バニラの棒が一束500円とか、考えられない安さ。
とても興味深かったです。
が、なにしろ人がほとんどいない。一般人の自分がうろうろしても場違い感はなはだしい。
なので、ちょびっと試食もしましたが、早々に退散。
次は5階へ。


5階では、ジャパンケーキショーのメインである、ケーキのコンテスト出品作品が並んでいます。
5階・4階は入場料1000円。
初めてだし、見ておこうと思って1000円払って入場。


会場内には美しいチョコ細工・飴細工・などなどがあるのですが、写真撮影はOKなのですが、ブログへのアップはNG(関係者はOKらしいですが)。なので、これぐらいならいいだろうという、会場内の遠景を。

こんな感じでした。
とにかく来訪者がみんな真剣で、写真バシャバシャ撮ってた。
あれは同業者なのかな?趣味で来てる一般人なのかな?


自分も写真は撮らなかったけど作品をのんびり見て回りました。
どの作品も、技量がすごい!正直自分には賞を取った作品と取らなかった作品の差があんまり分からなかったです。みんな僅差なんじゃないかな。


あと、特にマジパン細工部門やシュガークラフト部門の作品で、重量に耐え切れずに倒壊した作品やパイピングの一部が壊れてしまった作品が多かったのが、ちょっと痛々しかった。繊細な作りだから仕方ないんだろうけど、残念でした。


4階では、製菓学校などに通う学生さんのコンテスト作品と、「プチガトー部門」「コンフィズリー部門」の作品があったのですが、プチガトー部門は、優秀な作品とそれ以外の差が自分にも判別できた。やっぱり「会長賞」なんかを取るプチガトーはデザイン素晴らしかったです。


ひと通り展示物を見て、喫茶室に戻りました。時間は約12時。
人は少し増えてきたけど、まだ席に余裕がある。

ケーキは・・・と見ると、ちょびっと新しいのも並んでた。
2つ購入。
ひとつは、アンソレイエというケーキ。

断面図。

複雑な構成です。ココナッツとかピスタチオなんかも入ってますが、バニラの香りが芳醇です。全体的に夏っぽいケーキかな。


そして、和栗のモンブラン。

なんだこれは???
これ、入口のケーキ一覧に載ってない。
思わず、「これはどこのお店のですか?」と店員さんに聞いてしまいましたよ。
店名聞いてまたびっくり。どこのお店だと思いますか?
カップ入りのモンブラン。
スプーンはないので、フォークですくってみると・・・

緑色と紫色が。
緑色のは多分ピスタチオだと思うのですが、ずんだ豆と言われれば納得するぐらい豆々しい。
そして紫色の部分は、定石だとカシスなんだけど、カシス?ブルーベリー?
中には刻んだ栗も入っていて、とにかく規格外のケーキ。
こんな和栗のモンブラン、初めてですよ。
とりあえず言えるのは、斬新だということと、あんまり美味しくないかな。
やっぱり和栗のモンブランは、あんまりいじりすぎないのが吉、だと思う。


ケーキ2つ食べて、再びメイン会場へ。
作品をじっくり見たり、4階で開催されてたアジア各国の若手パティシエが腕を競うライブ実演を見たり。
そして、1時ごろに、みたび喫茶室へ。
さすがにかなり混雑しはじめてきた。
でも結局行列ができるには至ってないみたい。
ショーケースは・・・というと、かなり充実してきた!
それでも、リストにあってショーケースにないケーキいくつもあったけど。
でも午後1時になってもまだ届かないのは、もう知らん。
手仕舞いに、ケーキ3個とアイスティーを。


マンゴーフランボワーズ。

断面図。

このケーキは、美味しいとは思うけど、もうちょっとマンゴー感が欲しいかなー。マンゴーはもっと魅惑的なフルーツだと思う!


グリオッティ。やっぱりチェリーのケーキははずせない。

これ、うっかりしてて写真撮ってないの忘れて上に載ってたラズベリーパクっと食べてしまいました。
この頃になるとちょっと疲れが出てきたかも。
本当はもっとずっと可愛いケーキですよーこれ。
断面図。

これはすごく美味しいケーキだったなー。
ホワイトチョコレートのムースがミルキーで、チェリーは酸っぱくて、下に敷いてある台がシナモンのビスケット(シュトロイゼル)で、そのスパイシーなのがとても効いてる。


最後、チャイ・ジャンジャンブル。

紅茶と生姜のケーキ。
生姜がけっこう強くて、個性的なケーキです。
なかなか美味しい。
美味しいけど・・・さすがに10個目ともなると、ちょっとキツくなってきた。
このあたりが潮時かな。


都合、ケーキ10個、アイスティー2杯。
金額にして4600円。
ヒルトン東京のスイーツブッフェが4200円。
そう考えると、安くはないけど、超一流のパティスリーのケーキを選び放題というのは、やっぱり何にも代えがたい魅力。
お金使ったけど、一片の後悔もありません。
本当はねー、あともうちょっと食べられればいいんだけど、
自分のキャパでは、ケーキを美味しく食べられるのはこの数が限界。
これ以上は、食べても美味しいと感じられなくなるし、それはケーキに失礼だと思うので、自分のキャパを知るのは重要だと思います。


ということで、1時半に退出。
その頃になると、人かなり増えてきて、1階には行列が。

行列嫌い。
まあ端的に言って大勝利ですよ。
ジャパンケーキショー、充分過ぎるほど堪能しました。


会場内には有名パティシエさんがたくさんいらっしゃって、エレベータの中でも一緒になったりしたのだけど、何も言えなかったコミュ障の自分。
まあいいんです。それが自分なので。


来年も絶対行くぞ!
来年は多分台風こないと思うので、早めに出かけないとね。